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短編

チョコください。

作者: RINO

この男はいきなりやって来てこう言った。





「先輩!なんでバレンタインのチョコくれないんですか?!」





「は?」






この子は、一体なにを言っているんでしょーね?

まず私は君の事知らないし・・。

会ったことも話したこともない男に何故チョコをあげないといけないのでしょうか?





「ごめん。もう1回言ってくれない?」






「なんでバレンタインのチョコくれないんですか?!」





空耳ではなかったのか・・・・

だからなんで?





「なんで、私が君にあげなきゃいけないの?」




根本的な問題はここよね。





「はい、欲しいからです。」





面接みたいな回答ね・・・

って、そうじゃなくて欲しいっていわれても君のこと知らないのだけど

どこかで会ったことあるのかな??





「君と私って面識ある?」





「はい。先輩と同期の部下です。」




・・・・・・・・・




あ、あの子かぁ・・・

いた、確かにいたけど私この子になにもしてないわよ

なんで?





「思い出していただけましたか?」





「え、ええ。」





「なら!下さい。」





1番の問題ここで言っていいかしら

いいわよね。この子のためにもなるはず!





「えっと、もうチョコはないの。」





「な、なんでですか?!」





「もう、バレンタイン終わってるよ?」





「え」





本当にこの子気づいていなかったのね。

すごく残念で可哀想だわ。

ほら近くにいた子たちの肩が震えてる。

あ~、部長なんかもう笑いが堪えれてないわ。







「来年下さい。」






別にホワイトデーにあげてもかまわないのだけど

気づいてないならそっとしときましょ。

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