双子と彼女
「何であんたがいるのよ!」「あんたこそ!!」……
耳元で女の子が言い争っている…未だに僕は状況が分からなかった。
女子には興味なかったし…って告白されたんだっけ
「目が覚めたの?」「大丈夫?」「あんたのせいなのよ!!」
似た声で言い争っている。
「僕は大丈夫だから」
『本当に~~!?』
ほんっとに似た声だ。
「それでさ、きみたちは?」
「私は、平井香奈。」
「私は、平井由岐。」
「同じ苗字だ。もしかして…」
「私たちは双子なの。」
もう僕の頭はパニックだった。あの成績優秀、メッチャきれいな二人が双子で
僕に同じ時間の同じ場所で告白?
「何で僕なの?」
「やさしいし、かっこいいし、私たちを双子としてじゃなく付き合ってくれるから…」
まず、僕はあまり苗字を覚えていない。同じ苗字だとめんどくさいからだ。
だから双子だなんて知らなかった。
「僕は君たちの事を良く知らないし…」
『これからお互いを知ってくの~~~!!!!』
声を一緒にされるとなんだか双子だと思う。
『だからどっちにするか選んで~~~』
そんなことは無理だ。と、言いたいがそんな事は言えない。
「じゃあ、これから良く二人を知った上で決めるから…」
今はこんなことしか言えなかったが、
『じゃあ、今は二人とも彼女にするんだね』
えぇぇぇぇ~~~!!
なんか変なことになってきました。
頭の中がごちゃごちゃになります…
何かあれば感想のところに書いてください。