平等と義務
2週間ほど前の日の朝、起きたら漫画の主人公になっていた。
それもエロ漫画の主人公に。
此の漫画の主人公は、10代半ばの美少女から4〜50代の美熟女まで手当たり次第に食いまくり、一大ハーレムを築いていた。
だから働かず、ハーレムの女性たちに食わせてもらいながら1日中ベットの上で、ハーレムの女性たちを取っ替え引っ替えしながらムフフな事をして過ごしている。
その主人公に成れた事に気がついた俺は、能天気に後先考えず「ヒャッホー!」と歓声を上げて隣に横たわっていた女性に飛びかかった。
エロ漫画の主人公になってから2週間経った今、精根尽き果て骨と皮だけの姿になった俺はベットに横たえられている。
一大ハーレムを築いたって事は、ハーレムを構成する全ての女性を平等に愛する義務が生じるって事を知らなかったんだよ。
毎日、毎日、精力のつく食事を与えられていても、ハーレムを構成する全ての女性を平等に満足させるなんて事は無理。
その結果が骨と皮だけになってヒュー、ヒューと辛うじて息をしているだけの俺って訳だ。
ベットに横たわる俺の耳に、ベットを取り囲んでいる女性たちの会話が入る。
「あーぁ、せっかく異世界から精力が有り余ってそうな男を連れてきたのに、2週間ももたないなんてガッカリだわ」
「また異世界の男たちを物色して精力がありそうな男を連れて来ますか?」
「連れて来なくて大丈夫よ、さっき捕獲班から見つけたって連絡が来たから」
「「「「「御主人様を見つけたんですか?」」」」」
「えぇ、南海の孤島に隠れ潜んでいるのを見つけたらしいわ」
「じゃ、この男はどうします?」
「元の世界に送り返しましょ」
翌日の朝、俺はイカ臭い部屋で目を覚ました。




