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今までのあらすじ

 はるか昔、神々と人間の交流がまだ存在していた、ギリシャ神話の時代。

神の怒りで、蛇の髪の毛と、見た者を石に変える魔眼を持つ、おぞましい姿の怪物に、その身を変えられたメデューサの一族。

代々、その恐ろしい姿と能力を受け継ぐ、呪われた一族である彼らは、故郷の国を追われて、人が寄り付かない辺境の地に移り住み、ひっそりと暮らしていました。

やがて時は流れ、一族の最後の末裔である少女ラーナ-メデューサの元に、奇妙な杖を持つ盲目の魔法使い、シュナン少年が訪れます。

その目的は、メデューサを旅へと誘う事であり、彼女と一緒に、メデューサ族の父祖の地である東の旧都を訪れ、そこに眠る「黄金の種子」と呼ばれる宝物を、手に入れる為でした。

自分を捜しに都からやって来た、その不思議な少年に、運命的な何かを感じたメデューサは、彼とともに、住処である魔の山から離れて、遍歴の旅へと出立します。

その後、ペガサスに変身する能力を持つ美少女剣士レダと、巨人族の末裔ボボンゴを仲間にした彼らは、旅の途中で、邪神の支配する城郭都市モーロックに、たどり着きました。

そこは、子供を生贄に捧げる恐ろしい儀式を行う、悪魔の都でした。

メデューサたちは、心ある市民たちと力を合わせて、その都の支配者である、大魔法使いムスカル王の打倒に成功します。

そして、解放されたモーロックの都の市民たちに、感謝の印として、移動用の魔物「家獣」を譲り受けた彼らは、その魔獣の背に乗って、再び探索の旅を再開したのでした。

人々に幸せをもたらすという、「黄金の種子」を探し求めるメデューサたちの前に、今度は、いかなる試練が、立ち塞がるのでしょうか?

第五世代の人類の命運を決める、「メデューサの旅」は、いよいよ、その佳境へと、差し掛かろうとしていました。



[主な登場人物]


・シュナン(シュナンドリック・ドール)


本編の主人公。

西の都から旅をして来た、盲目の魔法使いの少年。

青灰色の髪で顔の上半分を目隠しで覆い、「師匠の杖」と呼ばれる、奇妙な杖を常に携え、そこから視覚情報を得ている。

メデューサと共に、人々を餓えと争いから救うという、「黄金の種子」を手に入れる為に、苦難に満ちた旅を続ける。



・メデューサ(ラーナ・メデューサ)


本編のヒロイン。

生きた蛇の髪と、見つめた相手を石に変える、魔眼を持つ。

かつて神と争い、敗れた上に、罰として、前述した恐ろしい姿に、その身を変えられた、伝説の怪物メデューサの一族の、最後の子孫。

魔の山に、ひっそりと隠れ棲んでいたが、シュナンと出会い心惹かれ、彼と共に、探求の旅に出る決心をする。



・レダ


白く大きな翼を持つ天馬ペガサスに、姿を変える事が出来る、ペガサス族の少女。

赤髪のポニーテールが、トレードマーク。

黒革のビキニに肩パッド、それにロングブーツと、アメコミの女戦士のような、格好をしている。

シュナンとメデューサと出会い、彼らに興味を持ち、また、メデューサの先祖とは主従関係にあった事もあり、旅に同行する。

最強の、剣の使い手。

シュナンの事が好きで、メデューサとは喧嘩友達。



・ボボンゴ


緑色の、巨大な体躯を持つ、巨人。

かつては地上を支配していた、ティターン巨人族の、直系の子孫。

怪力無双だが、優しい心の持ち主。

自身の村の危機を、救われた事に恩義を感じ、シュナンの手助けをするために、旅の仲間となった。

人間の言葉を喋るのは、やや苦手で、発音がどもり気味である。



・師匠の杖


シュナンが常に手に持つ、奇妙な形状の魔法の杖。

目の見えないシュナンの、視覚を補う役目を担っている。

実は、シュナンの師匠である大魔術師レプカールが、遠隔操作しており、遠く西の都にいるレプカールが杖を通じて、弟子のシュナンに、様々な指示や助言を行なっている。



・デイス


吟遊詩人。

シュナン一行とは、モーロックの都で出会い、共に戦った。

シュナンたちをモデルとして、吟遊詩を書き、有名な詩人になる事を目論んでおり、彼らを側で観察するために、旅の仲間に入れてもらった。

白い吟遊詩人の服に身を包み、片手に竪琴をたずさえ、飄々と世の中を渡る、陽気な中年男。

しかし、その正体と真の目的は謎に包まれており、正体不明の不思議な人物である。



[本編に続く]

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