表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/7

第一話 知らない森、でも動けない

 弾ける砂埃。


土になにかが当たり砂を少量弾き上げ、それが雨あられのように襲った。


俺は土壁を遮蔽に嵐が止むのを待っていた。


あたりを見ると、薄土色や薄茶緑の丸っこい斑をまとった男たちが倒れていた。


体からてんてんとした赤い斑点をして。その男たちは倒れたまま動く様子がない。


それを見た俺は獣に襲われている気がした。


怒りのような感情…そんな気がする。


土壁から体を出して吠えていた。手に何か少し重たいものを構えて、それは火柱を向こうにチラチラ飛ばした。


そして、頭を衝撃が襲い、俺は森にいた。


目は開いていたが体が動かない。


木々から漏れる木漏れ日が心地よくって動けない…眠い…



 男は森で倒れていた。


陽は傾いており、もう数時間もしない間に真っ暗になってしまうだろう。


だが、男は起きる様子がない。


そこへ赤と黒の体毛で覆われた狼のような獣たち数匹の群れがやってきた。


瞳を真紅に染めて、倒れた男を草藪からまじまじと観察していた。


そして、一匹が唸り声を上げると、それにつられて群れは走り出し、男の元へ駆け寄ると、その体へ噛みつき始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ