第四章 神鬼覚醒
【第四章】神鬼覚醒
一 地獄門の奥底
黒式の敗北によって一時的に閉じられた地獄門。 だが、その深淵の奥に眠る“真なる神鬼”の力は、いまだに燻っていた。
闇の中で、巨大な影がゆっくりと目を覚ます。
「……我は地獄の門の守護者、神鬼・アマクサ。数千年の眠りより目覚める時が来た」
その声は、地上の全ての忍者たちの心に響き渡る。
二 最後の忍者たちの決意
ナオキは仲間たちと共に、迫りくる神鬼の脅威に備えていた。
「これが最後の戦いだ。みんな、命を懸けて戦おう」
サクラは片腕の傷を隠さずに強くうなずく。
「ここで負けたら、世界は妖怪の支配下に落ちる。絶対に負けられない!」
ユリも、かつてのカラクリの枠を超えた新たな力を感じていた。
「私は……ナオキと共に戦う。命の限り、あなたを守る」
三 神鬼の襲来
地獄門が再び開き、アマクサは全ての妖怪を従え姿を現した。
その力は、黒式の比ではなかった。
風を裂き、雷を轟かせ、地面を揺るがす神鬼の一撃が忍者たちを襲う。
四 究極の忍法と絆
ナオキとユリは全力で忍法を繰り出す。
「風影連舞・魂縁刀、改・天翔破滅!」
激しい光と影の中、彼らの技は神鬼の一撃を受け止め、ついに決戦の時を迎える。
四章】神鬼覚醒(続き)
五 絶望の淵
神鬼・アマクサの圧倒的な力に、忍者たちは次々と倒れていった。 その咆哮は天地を震わせ、まるで世界の終わりを告げるかのようだった。
「くそ……まだだ、まだ終われない!」
ナオキは倒れた仲間たちを見つめ、歯を食いしばった。 ユリもまた、何度も倒されながらも再び立ち上がり、彼の隣に立った。
六 運命の融合
最期の力を振り絞り、ナオキはユリの手を強く握った。
「ユリ……お前と、最後まで共に戦いたい」
ユリは頷き、二人の心が一つに繋がる。 その瞬間、二人の体から眩い光が迸り、まるで一つの存在に融合するかのようだった。
七 真の忍法『神鬼封殺』
融合したナオキとユリの体から、新たな力が溢れ出す。
「これが……人とカラクリの絆、そして忍の極み……真の忍法だ!」
その名は『神鬼封殺』。 天地を震わせる術式が繰り出され、神鬼の動きを封じていく。
八 神鬼の最期
圧倒的な力の前に、アマクサは遂に膝をついた。
「我が魂は……封じられたか……」
そして地獄門は再び閉じられ、世界に静けさが戻った。
九 新たな時代の幕開け
戦いの終わり、ナオキとユリは静かに夜空を見上げる。
「終わったな……」
「うん。でも、これからは私たちが未来を守る番だね」
そう語り合いながら、二人は新たな絆で結ばれた未来を見据えた。