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第7話〜あの山の秘密〜

どうも、VOSEです。

今回のタイトルはあんまり思い浮かばなかったので、ほぼテキトーです。

なのでそこまで期待はしないでください…

では、本編どうぞ!

…ヨーキリスの館の事件から1週間が経った。

俺はこの世界でも前の世界でも含めて初めて人を殺めてしまったが、正直言うと後悔してないし、心が不安定になることなかった。

メイドにされた女の子達やその家族の苦しみと比べたら、俺の苦しみなんてどうってことなかったし、苦しみは1人で抱え込んでおいた方がいいと思ってたからだ。

まぁ、今はミミがいるから平気なんだけどな…

というのも、町に帰ってきた俺は疲れですぐに横になったのに、ミミはそれを銃で人を撃ったことで気持ちが悪い方へ向かってると勘違いし、一日中大丈夫かと声をかけてきたのだ。

それに対して俺は嬉しくないわけがなく、頭を撫でるなどして、ミミのケアも行った。

そして、教会のお手伝いと子供達のお世話をしながら今日まで経過している。


「ダイス!見て見て!」

「お?これは松ぼっくりだな。なんでこれが?」

「あそこの木から落ちてきたの!」

「あー…本当だ。あんなところに松がある…」


と、俺は中庭で孤児院の子供達と楽しく過ごしていると…


「…やぁ、ダイス」


袋を背負っているアルフがやってきた。


「お、アルフか。てか、なんだ?その袋は」

「今回の報酬さ。あくまで今回は俺の店との契約だからさ」

「なるほどね…だったら、これをマリアに寄付してくれないか?」

「え?」


俺の一言に、アルフは目を見開いた。


「いや、まぁ…この子達をちゃんと面倒見るのに色々お金かかるだろ?食費にしたり教育費にしたり…だから、少しでもみんなのためにと思ってさ」

「でもさ…ダイスはどうするんだ?」

「俺はほんの少しだけ貰えると嬉しいが。1割程度で」

「んまぁ…ダイスが言うならいいけど…それより、今日はもう1人来てるんだ」


アルフはそう言って、来た道の方を見ると…そこには照れくさそうにしているマカノン隊長が建物の影からこっそりと俺の方を見ていたのだ。


「…なんであんなコソコソと?」

「それが俺もよくわからなくてさ…」

「そうなのか?」


俺とアルフは、マカノン隊長の全く意図が分からなかったので、お互い首を傾げた。

中庭で話すのもアレだからと、俺はアルフとマカノン隊長を俺の部屋へ招待した。

ミミはこの日は休みであるため、俺の部屋でゆっくり日向ぼっこしていた。


「…あれ?大輔?」

「あ、起こしちまったか?ミミ」

「うぅん、大丈夫〜」

「ちょいとお客さん、連れてきちまったから。すまんな」


俺は2人を中に入れ、椅子に座らせた。

ミミはすぐに日向ぼっこを再開させた。


「…この前はありがとう…」


マカノン隊長の第一声は、今回の事件への感謝だった。


「今回は被疑者死亡で事件は無事に終了し、被害者も特に今回の事件での後遺症もなかったから、結果オーライになった。これもダイスが協力してくれたおかげだ」

「…いえいえ、あの時は俺も必死でしたし、ああいうのは初めてだったので…そういや…」


俺は話題を変えるために、あることについて聞くことにした。


「ヨーキリスが言ってた『魔法の種』ってのは…なんなんだ?」

「魔法の種は、魔族と呼ばれる人達が作った、魔法が使えない人達に向けた丸い玉状の魔法具よ。通常に使えばあらゆる魔法をかなえてくれる代物なの。それだけ聞けばほんと、いいものなんだけどね…」

「どういうことだ?」


俺がマカノン隊長に尋ねると、マカノン隊長は持ってきたバッグから透明なガラス状の球を取り出した。その球は中がくりかれている感じで、何かが飛び出たのか破られていた。


「こいつが『魔法の種』の抜け殻だ」

「ん?どういうことだ?」

「この『魔法の種』の正体というのが、魔族たちが住んでいる、いわゆる『魔界』にいる動物の卵だ。正確に言えば、魔族の奴らが手を加えたものではあるんだがな…」


マカノン隊長ははぁとため息を一つ吐きながら、続けてこの『魔法の種』について説明してくれた。


「この魔界にいる動物を手なずけ、その動物に人の言葉を教えて指示されたものを出すように訓練され、この球に詰められて出荷される。そして、人間に届いたらある一定までは願い事を聞くが、願い事というのはたいてい欲だ。その欲が溜まりにたまったらその人間に寄生して欲望のままに操る代物だ。操られた人間は戻ることができず、大半は廃人と化し、廃人にはならなくても元の人間ではなくなるから、我々にとっては脅威でしかないんだ」

「なるほど…つまりは寄生する動物の卵を売りつけて理性を失わせることで崩壊しようというのか」

「魔界といっても、この大陸のある山を越えた先にある世界だし、停戦線は許可が下りれば出入りは自由だからな…」


マカノン隊長は悔しそうな顔を見せていた。

ここで俺は気になったことを聞いた。


「停戦線ということは…昔は戦争をしていたということか?」

「あぁ。遠い昔にな…ただ、私は歴史で学んだくらいしかわからないから、詳しいことは…」

「おおざっぱでもいいから教えてくれないか?」


俺はマカノン隊長に説明を求め、マカノン隊長はふぅと息をついて話し始めた。


「…昔、魔界と人間界で覇権争いをしており、この世界で強い種族はどちらか争っていたんだ。魔界の広さは人間界より狭かったことから、自分たちが強いことを示すために戦争を毎日仕掛けてきていた。それに対して人間も魔界に戦争を仕掛け、魔界の力をつぶそうとして、結果的には鼬ごっこに時代があったんだ。その中で、いろいろな種族が自分たちに有利になる方に味方に付いて、ついに100年前に、今の停戦線付近で全面戦争が始まり…戦争の影響は計り知れず、世界の人口の8割がいなくなるという惨劇を招くことになる…それで、戦争開始から20年後に停戦宣言を出して、現在まで至るって感じかな」

「結構因縁深いのか…」

「私たちエルフ族は魔界の空気や野蛮さを受け付けなかったから、人間側ではあるんだけどね…正直、人間たちのこともあまり好きではないけれどね…」


マカノン隊長は唇をかんでまた悔しそうな表情を見せた。

ここでマカノン隊長とアルフは時間になってしまったので、この日は二人はお暇することになった。

そこで去り際にマカノン隊長がある情報を持ってきてくれた。


「そういえば、この前ダイスが直そうとしていたログハウスあったでしょ?今、あそこで占拠しているのは『アトラス解放軍』というレジスタンスがいるの。『アトラス解放軍』はアトラス連合国の最高首長、『アトラス王』の退位を求めているのだけれど、あそこにいるのは名ばかりの山賊なの。もし、あのログハウスを立て直したいなら、あの山賊たちを倒してもらえるかしら」


まるで依頼をお願いするような情報提供に、俺は思わず笑顔でこう返事した。


「わかりました。また今度、情報をお願いします、マカノン隊長」


俺はそういうと、マカノン隊長に最敬礼した。


「ふふっ、ありがとう。あと、今度から私とプライベートで会う時はマカノンで十分だから」

「そこまで仲良くなった覚えはないですが…」

「これから仲良くしたいのよ。あなたなら心から許せそうな気がするの」

「そんな大した人間じゃないですけどね」


マカノンとアルフは小さく手を挙げてそれぞれ家に帰った。

その日の夜は孤児院の子たちとともに夕食を食べ、すぐに自分の部屋に帰った。

そして俺は、自分の部屋に戻るなり地図を広げた。

マリアからもらったジリッカ周辺とアトラス連合国の地図だ。

アトラス連合国はほぼ楕円状の大陸の中央付近の東側に位置しており、マカノンが言っていた魔界の停戦線である山脈、通称『グレートプレート』付近にある国だ。

実はずっとグレートプレートに白の破線が書かれてあったので、今回のマカノンの一言で破線の意味が分かったのだが、それは置いておいて…

今いるジリッカ…正式には『ジリッカ自治区』の東側の山が、今回俺がこの世界に来た最初の場所で、今回俺が住もうと思っているログハウスがあり、なおかつ山賊たちが占拠しているという。


「地形的には緩やかな斜面で、ログハウスがある場所は、一方は崖の下…といったところか…んで、ここから斜面を下ったところに峠道があって、そこを通れば隣町に早くつけると…」


俺は今までの情報をぼそりぼそりとつぶやきながら、山賊のアジトを予想していた。


「…マカノンはただの山賊と言っていたが、おそらくこの道を陣取っているからそれなりの効果はあると踏んでいるだろうな…」


次に俺は山に関する文献を調べるのに教会にある文献室に入るため、部屋を出た。

文献室はマリアからカギをもらわないと入れないようになっているが、外がかなり真っ暗になっていた。


「…さすがにマリア起きていないか…明日も早いし…」


そんなことをつぶやきながらマリアがいる部屋の前についた。

そして、ノックしようとしたその時だ。


「…ねぇ、リリー…私、あなたの夢、叶えていられているかしら…これは…私にとっての贖罪であるもの…」


マリアがまるで誰かに問いかけるような言葉を発していた。

俺は入ることができず、この日はあきらめようと踵を返した時だった。

後ろから不意にドアが開く音がした。


「あら、ダイス君、どうしたの?」


開いたドアの先から、マリアが顔を覗かせた。


「あ、いえ…文献室に入らせてもらえないかなと思いまして…」

「それならいいわよ。何か調べ物かしら」

「まぁ、一応…」


マリアは真夜中にもかかわらず、笑顔で俺の言葉を聴いてくれた。

マリアが文献室の鍵を持つと、俺はマリアと一緒に文献室へ移動した。


「それで、どんな調べ物をするの?」


移動中、マリアがふと、文献室へ行く理由を俺に尋ねてきた。


「んまぁ…ここの東側にある山について調べたくて…」

「あら、それなら私に聞いてもよかったのに」

「マリアさん、何か知ってるんですか?」

「それなりになら知ってるわよ。と言っても、井戸端会議くらいの話だけれど」


マリアはそう言うと、自分が知っている情報を話してくれた。


「あそこの山はかつて鉄と魔法鋼が獲れる場所で、今は廃坑になってるけれどこの町の人はまだあそこの坑道は使えるっていう人が多いわ」

「そうなんですか…というか、魔法鋼って?」

「魔法具を作るのに欠かせない素材よ。紫色の鉱石で、自ら魔力を生成、放出出来るの。これを使うことで魔法具として成り立っていると言っても過言じゃないわ」

「そうなんですね…」


マリアの情報は、少しばかりだが山賊たちの情報に繋がるようなものだった。

マリアと山の話について話をしていると、あっという間に文献室に着いた。


「はい、ここよ。鍵は渡すから、返すのなら明日にしてもらっていいかしら。今日は遅いからね」

「わかりました。ありがとうございます」


俺はマリアに一瞥して、文献室に入った。

教会の中にある文献室はかなりの広さを誇っており、子供たちの絵本はもちろん、ジリッカやアトラス連合国に関する本や資料がある。

最初は図書室かと思っていたが、この教会では文献室と呼ぶらしい…


「さてと…確かジリッカの地理に関する文献は…」


かなり大きな書棚をくまなく探し、ジリッカの過去の地図や文献を漁った。

結局日が昇るまで調べつくした。

その結果、5年ほど前から数多く存在していたレジスタンスが手を組んで『アトラス解放軍』が誕生し、アトラス王の退任を求めているという。


「…それで各要所を抑えて混乱を生じさせて、国の信用を落とさせ、国王を失墜させる…か…」


その文献を見て、俺は違和感を覚えたが、今回の件には関係ないだろうとスルーした。


「…さてと…とりあえず、あそこの坑道はアトラス解放軍によって制圧され、それと同時に山の覇権を失って占拠されたと…」


と、あくびをしながらメモを取っていると…


「…こんなところにいたのね」


マカノンが文献室に入ってきた。

これから仕事に行くのか、今回は鎧を着ていた。


「マカノンさん…」

「呼び捨てで構わないわよ…それで、ここに籠っていたということは、あの山のことについて調べていたということか…」

「はい…ふわぁ…」


俺は大きなあくびをして返事した。


「まったく…今日は寝なさい。寝なければ集中できないわわ」

「でも…せっかく来てくれたんで…何か情報を…」

「それは寝てから。とりあえず寝ておいて。夕方にもう一度寄るから」

「…わかりました」


俺は長い間座っていた椅子からようやく立ち上がった。

そこへ…


「…ダイス君、いる?」


マリアが文献室に入ってきた。

おそらく部屋に行ってもいなかったから来たのだろう。


「あ、はい…ずっと部屋に…」

「部屋開けた時から?それはすごいわね…」

「えぇ…ほんと、馬鹿馬鹿しいわね…」


俺が夜更かしで調べていたことを話し、マリアがあきれると、マカノンが呆れとは違った返事をマリアに向けた。

俺はそれに違和感をおぼえたが、眠気が襲ってきていたのでこれもスルーした。


「とりあえず、今日は寝ておきなさい、ダイス君。家事は私とミミでやるわ」

「…わかりました。お言葉に甘えて…」


俺はそういって、文献室から出た。

その後、俺が抜けた文献室で…


「…隊長さん、今度はお茶飲みに来ませんか?」

「…遠慮しておく、お前と飲むとお茶がまずくなる」


と、二人が会話していたことを、俺は知らずにいたのだった…

いかがでしたでしょうか?

一応、前回の感想においてサバゲー経験者の方からの感想が来たので、活動報告にも載せましたがここでも言わさせてもらいます。

僕自身はサバゲーをやったことがなく、銃の形などはほぼインターネットから拾ってきたものです。

また、なるべくサバゲーのような立ち回りを意識した表現をしようと努力しますが、時折有り得ない表現をする可能性があります。その際は優しく指摘してもらえると嬉しいです。

未経験者が書くサバゲー上級者(設定)の話ですが、今後も楽しんで読んでもらえるとありがたいです。

では、今回はここまでにさせていただきます。

是非、評価感想等、よろしくお願いします。

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