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第11話~その目で見たものは…~

どうも、VOSEです。

書く量が少々減ったので、物足りない感がありますが、ごゆっくりご覧ください。

では、本編どうぞ

…カラノームについた俺らは、すぐに軍の官舎に赴いた。

どのくらい深刻なのか確かめるためだ。

というのも、軍の施設に今回の事件の被害者が収容されているのだ。

俺らはその様子を見てみた。

…何とも無残な姿だった。

と言っても、切り傷がひどいわけではないし、ましてやどこもケガをしているわけではない。

ただ…全員恐怖の顔を引きつらせながら石化されている。

先ほど応援を呼んでいたランドルという人も恐怖の顔で何かを見ながら石化されていた。


「…むごいな…容赦ない…」


俺は石化された人たちを見て悲しい気持ちになった。

報告の通り、今回被害にあわれたのはほとんど女性たちだ。

しかも歓楽街があるということで、その服装はきらびやかな服装や、風俗で着るような服装ばかりだ。

一方の数少ない男の方はというと、おそらく事件があったことで駆け付けた人や、今回の事件を収束しようと動き出した人たちだろう。


「…ダイス…みんな…泣いてるよ…」


怖がって逃げようとしている人たちの表情を見たミミも、俺と同じような悲しい顔をしていた。


「…人を貶めていた分際だった俺が言うのもなんだが…ひどすぎるぜ…」


かつてはレジスタンスとして、王国に仇名す存在だったダーヌも、内心は優しい奴だろう…この現状に顔をしかめていた。

その様子を見たセリーヌさんは、お前が言うなというような顔でダーヌを見ていたが、すぐに元に戻って俺の方を見た。


「さて、着いて申し訳ないのですが、この後事件現場に一緒に来てもらえませんか?」

「あぁ、どういう状況になったのか見に行かないと…あ、ミミとダーヌはどうする?」

「私は行くにゃ!」

「俺もお供させてもらおうか…と言いたいが、最も、そこにいる副隊長さんは俺がいることに不満ではあるが…」


俺はふとセリーヌさんを見ると、やはり不機嫌な顔を見せていた。


「…それじゃ、ダーヌは後で俺と一緒に行くか。セリーヌさんと一緒にいる手前、気まずい雰囲気で行くのもなんだしな…」


俺はセリーヌさんに聞こえないくらいの声で言った。

が、そんな心配をする必要はなくなった。


「別に来るなと言ってるわけではありません。あくまで犯罪者の人が嫌いなだけで、ダイスさんのお供ならば許可はします」


何が違うのかよくわからなかったが、とりあえず実況見分的なものにダーヌを連れてこれることが分かっただけでも良かった。

日が落ちかけて入るが、事件現場の一つはこの近くであるため、俺らはすぐにその現場へと向かった…


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


…事件現場は近くの民家だった。

というのも、繁華街は町の中心に乱立しており、その周りにはお濠が掘ってある。

そのお濠の外側は町で働く人たちが住んでいる民家が立っているのだ。

その民家の一つが今回の事件現場であるのだ。

その様子はというと…家の中がからり荒らされているだけでなく、いたるところに暴れていたとされている傷跡が確認された。


「…この形状…何かにえぐられたか?」

「まぁ、そのようだ…」


セリーヌさんは変わり果てた家の中の様子に、悔しそうな顔を見せていた。


「こんな感じに荒らす奴はそうそういないだろうな…普通の人間は無理だろうし、上位種がこんな事するわけないしな…」


ダーヌは床に空いたクレーターを触りながら確認していた。


「…上位種とは?」

「簡単に言えば、人間やま戻って俺の方を見た。


「さて、着いて申し訳ないのですが、この後事件現場に一緒に来てもらえませんか?」

「あぁ、どういう状況になったのか見に行かないと…あ、ミミとダーヌはどうする?」

「私は行くにゃ!」

「俺もお供させてもらおうか…と言いたいが、最も、そこにいる副隊長さんは俺がいることに不満ではあるが…」


俺はふとセリーヌさんを見ると、やはり不機嫌な顔を見せていた。


「…それじゃ、ダーヌは後で俺と一緒に行くか。セリーヌさんと一緒にいる手前、気まずい雰囲気で行くのもなんだしな…」


俺はセリーヌさんに聞こえないくらいの声で言った。

が、そんな心配をする必要はなくなった。


「別に来るなと言ってるわけではありません。あくまで犯罪者の人が嫌いなだけで、ダイスさんのお供ならば許可はします」


何が違うのかよくわからなかったが、とりあえず実況見分的なものにダーヌを連れてこれることが分かっただけでも良かった。

日が落ちかけて入るが、事件現場の一つはこの近くであるため、俺らはすぐにその現場へと向かった…


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


…事件現場は近くの民家だった。

というのも、繁華街は町の中心に乱立しており、その周りにはお濠が掘ってある。

そのお濠の外側は町で働く人たちが住んでいる民家が立っているのだ。

その民家の一つが今回の事件現場であるのだ。

その様子はというと…家の中がからり荒らされているだけでなく、いたるところに暴れていたとされている傷跡が確認された。


「…この形状…何かにえぐられたか?」

「まぁ、そのようだ…」


セリーヌさんは変わり果てた家の中の様子に、悔しそうな顔を見せていた。


「こんな感じに荒らす奴はそうそういないだろうな…普通の人間は無理だろうし、上位種がこんな事するわけないしな…」


ダーヌは床に空いたクレーターを触りながら確認していた。


「…上位種とは?」

「簡単に言えば、人間に味方している奴らや魔族の中でも強い奴らのことを言うんだ。例えば人間界で言うと竜血族…簡単に言えばドラゴンだな。あとは魔界で言うとサキュバス…とかかな。ただ、そいつらは完全にプライドが高すぎるせいでアトラス連合国はもちろん、人間の前には現れることはない」


この世界のことを知らない俺に、ダーヌはさらっと答えてくれた。


「ただ、人間を石化させるような種族はそう相違ないし、まずこんなクレーターや壁の壊し方は絶対にあり得ぬことだ」


セリーヌさんはやれやれ、どうしようもない顔になった。

その言葉にダーヌはおろか、しばらくこの世界にいたミミも賛同していた。

それだけ今回の事件は不可解なのだろうか…

いや、その答えは意外と単純なものだった。


「ただ、犯人はすでに目星はついている。すでにクロスタルで報告が上がった女の子…メノールという女の子ですが、戸籍上は普通の人間です。そんな子がこんな芸当ができるとなると、浮かび上がる疑惑はただ一つ…」

「…悪魔の種…」


人の欲望をかなえ、度が過ぎると人を怪物にしようと寄生する危険な玉…悪魔の種…

先のヨーキリスによる事件で浮き彫りになったものだ。


「…まずは彼女の逮捕が必須ですが…果たしておとなしく同行してくれるだろうか…」


と、セリーヌさんが話した時だ。

俺はぞっと背筋が凍る感覚を覚えた。

それはセリーヌさんの言葉のせいではなく、誰かがこっちに向かってきているということだ。

そして…


「っ!あぶねぇ!」


ダーヌが飛び出して、セリーヌさんを押し倒した。


「なっ!?あんたいった…」


セリーヌさんがダーヌを怒ろうとしたその時だ。

ダーヌに謎の光線が当たり…ダーヌが石化してしまったのだ。


「ダーヌ!?」

「な…かばっただと…?」

「セリーヌさん!臨戦態勢!」

「っ!」


ミミの言葉に、セリーヌさんはすぐに剣を構えた。


「…あらら…また一人…」


光線が出てきたところから現れたのは…一人の少女だ。

身長はミミと同じくらいで、凛としていた。

ただ、その子のおかしなところと言えば、目を閉じていることと…髪の毛が蛇になっていることだった…

いかがでしたでしょうか。

今後もゆっくりではありますが更新していこうと思いますので、よろしくお願いします。

もしよろしければ評価や感想等よろしくお願いします。

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