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未来が分かる人  作者: 安倍隆志
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不思議な力

 その場に居合わせた2人に無言で見つめ合ったまま気まずい時間が流れた。均衡を破ったのは女の人であった。戸惑った表情を浮かべながらいきなり俺の体を触り始めた。最初に頭、次に腕、お腹背中、太ももと首を傾げながら汚い物を触るように恐る恐る触っている。

「何でだろ?何も視えない。」女の人は聞こえるか聞こえないかのか細い声量で呟いた。

「さっきから一体何なんだ!!」俺は半分怒りながら返答した。

「ごめんなさい。いつも視えているものが視えなくて、、、。」早口で答えた後、腕時計の時刻を確認した後、血相を変えて走り去ってしまった。

 驚きのあまりその場に立ち尽くしてしまった俺も腕時計を見た後、同じように走り出すこととなる。


 学校に到着した頃にはもう手遅れえで、登校時間を10分も過ぎてしまっていた。完璧な高校生活を送りたかったのにのっけから足を挫いてしまった。


 教室に到着するとすでに全員が着席していた。こっそり席に着いて失敗を帳消しにしようとするが、上手くいかず、初日から先生に怒られてしまった。

 

 落ち着いてから教室を見渡すと先程ぶつかった女の人が座っていた。入学式の時には見かけなかったはずだが、、、。丁度その時に振り向いたが、困惑した表情を浮かべ、違う方向を向いてしまった。休み時間に入り、すぐ話掛けようとするが、周りに人が集まり話掛けられる状況では無くなってしまった。しょうがなく中学時代からの親友和人から情報を集めてみることにする。

「あの女、入学式の時には居なかったよな。誰だ?」

「いきなりあの女って、、、。何かあったのか??隆のタイプか??」

「そうではない。朝ちょっとな、、、。それより朝一で情報解禁はされたのか??教えてくれ。」

「朝何があったんだああ!!まぁ後で聞くとして、そんなに彼女をお気に召したのであればお答えしましょう。」

「もったいぶらないで早く答えてくれ。」気になってしまって仕方がない俺は段々と早口になっていった。

「まぁ、そう焦らずに。彼女はどうも身体が弱いらしく、定期的に入院しているんだそうだ。それで、入学式には参加出来なかったtのことだ。名前は、菜摘と言い東京出身らしい。療養も兼ねてこんな田舎に来ているのかな。」

俺が住む街はお世辞にも都会とは言えない。人口が10万人も満たない田舎である。しかし、車で1時間も掛からずに200万人が住む街に行くことが出来るので、ここ最近は移住者も増えているらしい。

「そっかぁ貴重な情報ありがとな。」

「情報のお礼に朝何があったのか教えなさい!」

仕方ないので俺は朝起きた出来事を和人に伝えた。

「それは不思議な体験だな。いきなり美女にそんなことされたらドキドキするだろ。」

「ドキドキよりも驚きが勝って何の感情も生まれなかったよ。ちょっと焦って大きな声は出してしまったかもしれないが。」

「本人にどうしてそんなことしたのか聞いてみたらいいだろ。」

「東京出身だからか。とても人気でお近づきになれないのだ。帰り道待ち伏せするしかないか。」

「警察の世話にだけはなるなよ。」

「それは心掛けている。」



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