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Devil’s patchwork ~其の妖狐が神を討ち滅ぼすまで~  作者: 國色匹
第一章 出会いと優しさと
39/251

其の三二 俺、向かう。

<>(^・.・^)<はい、お待たせ致しました!


<>(^・.・^)<本編続きでございます!

 ***:*****




「伝令でございます。接近して来る敵の気配はゼロ、目的地迄のトラップ等も感知致しませんでした」

「そうか。御苦労だったな。もう良い、下がって休んでおれ。移動開始まで残す所五分と少しだ」

「はっ」


 返事をして去って行く配下。

 斥候役に出しておいた内の一人だ。

 戻って来る時間を予め割り当てておいて、十人弱を送り出したのが、数時間前。

 一度だけ何者かによる索敵を受けた気配があった為にこうした策を取ったが、どうやら杞憂に過ぎた様だ。

 此方としても、相手にも此方にも怪我人無く無事に対象を送りたいと思っていたので、好都合であった。


 目的地の強い妖力の流れと、その周辺で動き回る妖力を持つ生命体の感知を防ぐ対策はした。

 索敵に気が付く前にも行っていた対策が幾つかある。

 対象の髪の毛や爪、健康に支障の無い身体の部位で、本人の許諾が取れた部位をいくつかバラバラの場所に置いてある。

 そしてどの場所にも同じだけ兵を配置、我々本命が移動開始するタイミングでそれぞれ別の場所を目指して移動。

 我々が無事に到着した暁には、私の()()で残った者達を取り戻す。

 ………………出来るだけ被害を少なくする為にこの策を取った私だが、きっと私よりも優秀で、生存率の高い作戦を考えられる人材は居るのだろう。

 その者でなく、私が彼等を率いている事に、どうしても申し訳無さを感じずには居られない。

 私以上の適任者など、数多存在するはずだ………………とは、この仕事に着任した時から感じている自分を責める甘い言葉。

 しかし、それではいけない。

 私以上に理不尽に自由を奪われている部下達。

 それでも懸命に、健気に仕事のために、ひいては私の為に身を粉にしてくれている愛すべき配下達。

 そんな彼らは私と言う存在の上に成り立っている。

 だとすれば、私が自信を持っていない事以上に彼らが不安感を煽られる事はそうはない。

 だからこそ、今回の仕事は完遂してみせると心に誓った。

 その為には、私の背後の少女の今後について深く考えている余裕など投げ捨てなければならない。


「調子はどうですか? 貴女の健康に問題が無い事だとは思いますが、何か要望があれば、私共にできる範囲でなら何でも致しますが」

「………………じゃあ、ここからわたしをかいほうして」


 きっぱりと言い切る少女。

 良くも悪くも、彼女は自分の意見を曲げない。

 もう何度も繰り返された提案に、使い古された言葉でもって返答とする。


「申し訳ございませんが、それは出来ません」

「そう。じゃあほかにはとくには言うことはないわ」


 そう言った切り、黙りこくる少女。

 私に植え付けられた常識では、こうした際には慌てふためいて取り乱すのが被誘拐者の常だとある。

 初めてこうした任務に就いた為、此方の常識が間違っている可能性もなくはないが、それにしたってこの少女は落ち着きすぎていると思う。

 多分だが、この少女は自分が誘拐されることについてなんとも思っていないのではないか。

 任務上は円滑に仕事が進むことに越したことはないのだが、完全に私情で言わせてもらうと、正直羨ましいと思える。

 少女の肝を座らせているのは、諦観や虚無感ではなく、()()()()()()であることは見て取れる。

 私にはそれができない。

 今まで、打算的で裏の読み合いが日常的に行われてきた世界の住人である私には、そうした心の付き合いが出来ない。

 しようとしてもやり方が分からない。

 もし任務でなく、この少女と出会っていたら、私の()()()には変革がもたらされていたのだろうか。


 ………………いや、もしもの事を考えていても仕方が無い。

 今最も私が考えるべきは、この任を無事に終え、一刻も早く部下達に休息を与えてやる事だ。


 夜は更けてゆく。

 空は雲に覆われ、星々の輝きは此方に届く事は無い。

 ひたすら息を殺して機を伺い、成すべき事を成すだけだ。




 白九尾:トロン



 完全に日も落ち、人の気配すら無くなった、夜八時直前の山麓。

 普段来る山とは、奏の家とは方角的に反対なので滅多に来ることは無いのでお初にお目にかかるが、規模的に言えば、山と言うよりはむしろ、丘と表現したほうが分かりやすいかも知れない。

 春とは思えない肌寒さと木々のさざめきが、俺達を包んでいた。


「………………で、何故お前が此処に居るんだ?」


 後ろに立つ大柄な男の名前は、ビズと言う。

 鮮やか過ぎる色使いの甚平も中々に目を引くが、何より意表を突かれるのは、彼の顔のパーツが殆ど無い事だ。

 俺も最初に見た時は驚いてしまったが、今なお少しだけ慄く。

 暗闇にうっすらと浮かぶ、顔の無い男のシルエットは、十分に恐怖体験と言えると思う。


「まァまァ、良いじャねェカ。一応これでも多少は役に立つゼ?」

「どんな風にだ?」

「例えバ、オマエの精神の揺れを抑える事が出来ル」

「ああ、成程」


 確かにそれは有り難い。

 今でこそ多少は制御出来るようになったが、まだ感情による妖術の暴発はどうしても起きる。

 そこを上手いこと防いでくれるのなら、それは十分に役に立つ。


「加えテ、オレはオマエと別働隊で行動出来ル。現場からの離脱なんかの時に円滑に行くゼ」

「………………何故お前がそんな事出来るんだ?」

「マ、昔取ッた杵柄、ッて奴サ」


 はぐらかされてしまった。

 ぼんやりとした物言いで相手を煙に巻こうとする。

 その姿には覚えがあって、少しだけ胸がざわめいた。


「まあ、何はともあれ、宜しく頼むよ」

「おウ、宜しく頼むゼェ」


 がっしりと手を取る。

 思えば、こいつは初めて会った時から協力的だった。

 俺が此方に来て間もなく、右も左も分からない状態で、最初に掴んだこいつの手。

 その時から変わらずゴツゴツした手は、まだ幼い俺を安心させた。

 今振り返ると思う、初めて出会った妖怪が、こいつで良かったと。


 また連絡を取り合う事を打ち合わせてから、ビズとは一端別行動を取ることにした。

 さて、時間が来るまで残す所は少なくなってくる。

 一之助さんから貸し出された腕時計で確認すると、時間までは五分程になっていた。

 そろそろ来る頃か、と身構えると、案の定頭に響く声が一つ。


 《おーい、トロ君ー、だいじょぶー?》

 《応、問題ない。定位置だ》


 今は少し離れた場所に居るシンミである。

 事前の打ち合わせで、小さな事でも報告、連絡、相談をする事は決まっていた。

 であれば、きっと彼女はこのタイミングで語り掛けてくる筈だと踏んでいた。

 何故そう思うのか、だと?

 それは単純。


 《助かるな。それにしても、ここでも連絡してくるとか、シンミ、結構面倒見いいんだな》


 あいつは面倒見が良いからである。

 普段の訓練の際にも、脱水症状や、様々な怪我の心配及び対策をしてくれている。

 内容自体も、トイと異なり、分かり易く、かつ段取り良く行ってくれる。

 先日探偵事務所にお邪魔した際にも、主体的に地図を用意してくれた。

 先程まで家に居て、そろそろ出発しようかと思って玄関に向かった瞬間にも連絡してきた位だ。

 余計なお世話だ、と言って突き返す反抗期の様な真似は出来ない。

 なぜなら、自分が気に掛けられている事が実感できるからだ。

 ここ最近学んだ事だが、自分が誰かに思われていると考えると、酷く安心出来る。

 何故だかこそばゆい気分にもなるが。


 《お、お、お》

 《え? ………………あ》


 何故か頭の中で不審な声が聞こえたので怪訝に思ったが、よくよく考えれば俺が悪かった。

 独り言のつもりが、妖力に乗せてシンミへと伝達していた様だ。

 ただ普通に考えるだけのつもりだったのだが、直前に向こうへメッセージを飛ばしていた為、つい妖力に込めてしまった。

 こういう所はコミュニケーションを取る上で不便だな、と、俺が考えている(今度は飛ばしていない)間に、向こうは落ち着きを取り戻せなかった様である。


 《ま! ま、ままま、まぁねぇ! ほら私、こう見えても姉貴肌だから! ………………それに師匠キャラって優しいほうが私は好き!》

 《? お、応、別にお前の好みは聞いちゃいないし、今は別に興味も無いが》

 《え………………そ、そっか、そうだよね》


 声だけでもしおしおと萎れていくのが目に見える。

 しかしながら、彼女は俺の言葉に対応してくれただけであり、そこまで彼女が萎れる必要はない。

 普段なら自業自得な面が多い彼女だが、今回ばかりは俺の責任である。


 《あー………………なんかすまんな。今度からは独り言は気を付ける》

 《あ、いや、全然気にしなくても………………ん、()()?》

 《? すまん、最後の方のはどういう意味だったか、もう一回頼む》

 《………………うへぇっ!? いや、私は気にしてないからそっちも別に気にしないで、的なこと言っただけで! 何でもないっす、はい!》

 《? ………………まあ、それなら良いか》


 どう考えてもセリフと時間の長さが合わないとは思ったが、敢えて聞かないでおいた。

 親しき仲にも礼儀あり、今後とも良好な関係を築いていきたいからこその配慮である。

 何処からともなく、ツナギを着た少年が『ラ波感』と言った気がしたが、気のせいだろう。


 残り五分を切り、既に立ち位置に着いている俺が今すべき事は特筆して何も無い。

 ただ、奏を救け出し、家へ連れて帰って、平穏な暮らしをするだけだ。

 大丈夫、師匠達にもある程度は実力を認められているし、こんな所で死んでやる気も更々無い。

 ………………それでも思う所があるとすれば、ささやかな不安だろう。

 幾ら練習を積んで、本番に近い状態でトレーニングを積んだ所で、本番と全く同じ環境を形成出来る訳では無い。

 幾つかの不確定要素が計画を乱し、達成を困難にさせる事が無い、とは言い切れない。

 しかし………………それと同時に、心に浮かぶのはある日の会話。

 俺の胸に今なお深く食い込んで離れない、難題の話だった。




< * * * * * * >




「やぁァァあっ!」

「………………」


 森の中、俺の声が木霊する。

 向かって行く俺に相対するのは、青い髪色の華奢な女性、トイ。

 強力な冷気を操る、《雪女》である。

 彼女の手には氷で作られたであろう長い棒が握られており、向かってくる俺に合わせて振り下ろそうと、大上段に構えている。

 しかし、本来なら俺に合わせる必要は無い筈だ。

 以前俺は、あの氷柱がまるで如意棒の様に長さを変えるのを目撃している。

 恐らく、俺が軌道修正出来ないタイミングで俺を打ち据えるつもりだろう。

 あの痛い一撃を喰らいたくない俺は、前から練っていた策を実行する。


「ぅらぁッ!」

「………………っ」


 俺は、予め掴んでおいた草の束を投げる。

 目の前でバラバラになるそれらは、次の瞬間炎を上げて燃え出した。

 それは俺とトイの間の壁となり、俺の姿を彼女の視界から消す。

 掴んでおいた葉には、俺の妖術を仕込み、俺の妖力が薄れた瞬間に発火するようにしてあったのだ。

 一瞬の後に、トイは手に持つ氷柱で目の前を横一文字に薙ぐ。


「………………!」


 そこには、俺の姿は無かった。

 風の力で一気に加速した俺は彼女の背後へ忍び寄っていた。


「ぉぉぉおおオッ!」

「………………、ちっ」


 飛び退きながら振り向き、足元から氷を這わせる。

 まるで地面から突き出る水晶の様なそれは、起点から扇状に広がり、一端距離を取ろうとした彼女の思惑が見て取れる。

 だがしかし、目前に迫っても、俺は自分の足を止めない。


「らぁッ!」


 一度だけ強く足を大地に刺し、すぐに持ち上げる。

 すると、突き刺した場所から、氷の棘が産まれた。

 トイのそれとはそもそもの出力が異なる為、まともにやりあえば此方の氷がすぐに壊れるのは、明白。

 そこで俺の工夫が光る。


 ガキィィン!


 此方を注視していた彼女が驚きに少しだけ目を見開く。

 俺は自分の出した氷の先をお椀状に変形させ、向かってくる氷を包み込むようにして展開させた。

 無論ぶつかったあとは、すぐに此方の氷が原型を無くしていくが、それで十分。

 壊れた氷の破片、板状になったソレに、俺は飛び乗る。

 元々の氷の速さと、俺が飛び乗った勢いが合わさり、トイの氷の上をスケートボードの様に滑る。

 更に背中、いや、尻尾からも風を出して加速。

 一気にトイに迫る。


「うがぁっ!」


 が、そこまでだった。

 俺がすっかり失念していた、彼女の氷柱。

 ソレがお椀の様に展開し、俺を包み込んでいた。

 油断や手加減をしてくれていない時のトイの氷は、俺ではとても打破出来ない。


 そして俺は、その日十八度目の敗北をしたのだった。



「………………弟、子、君は、結構、良く、なっ、て、る」

「あ、ああそうか。有難う」


 すぐ側の大きな樹の下で、予め用意しておいた水筒の中身を飲み干す。

 まだリシャール君のスポーツドリンクの味を知らない俺の中では、かなり好みの部類に入る味であった。

 そして、木の根元でへばる俺を、膝を曲げて覗き込む柔らかなワンピースを着た女性。

 春の陽射しと相まって、その姿は俺を迎えに来た天使の様に見えた。

 あながち間違いでも無いのが何とも言えないが。

 因みに俺は息切れしているのに彼女は全くそんな様子には見えない。

 春休みは家でダラダラしちゃう系ボーイの俺に、体力などあるはずも無い。

 そのツケを返さなければならない事は、俺の課題だった。


「ぷはぁ………………すまん、どの辺が良くなってるか教えてくれるか?」

「ん………………使い、分け、が出来て、る。()()、を、活かせ、てる」

「個性………………?」

「………………炎、氷、風、良い感じ、に、複合、組み、合わせ? 出来て、る」

「成程」


 先程の一戦では、兎に角臨機応変、相手に此方の意を悟られない様な作戦を心掛けた。

 その結果、今までで指折りの良い試合になったと思う。

 でも、それは良い事なのか。


「でも、俺は出力はまだまだな上に………………」


 唐突に頬を両手で抑えられ、言葉を止めた。

 ここ最近の訓練で知った事だが、彼女は良い事を言おうとする際に、こうして目線を無理矢理合わせる事が多い。

 陶器の様な肌を近くで見るのは中々に気恥ずかしいものがあったが、彼女は彼女で真面目なので、俺が過剰反応するのも申し訳ない。

 観念して視線を合わせるのが、いつもの流れだった。


「………………型、に、はまっ、た、やり方、は、良、く、ない。それぞれ、の、長所。自、分、にしか、出来ない、事。それを、伸ばせ、ば、臨機、応変、さ、に、なる」

「臨機、応変さ………………」

「背伸び、は、最後。大、体、背伸、び、する、なら、丈夫な、靴、履か、なくちゃ」


 そこまで言って、トイは手を放して立ち上がる。

 なるほど。

 確かに今までは自分に出来る事、と言うより師匠達が出来ている事を必死になって真似しようと思っていたかもしれない。

 さっきこそ上手く相手の攻撃を利用して此方の行動に繋げられたが、今までの俺だったら真正面から迎撃する事しか考えられなかっただろう。

 自分の中でも無意識的に成長できていると言うことか。

 そう思っていた俺の心を見透かしたかのように、トイが釘を刺す。


「………………とは、言っ、て、も、まだ、まだ、弟子君、は、工夫、が、足りない。あと、先、を見る、力、も」

「う。わかってるよ。いつもお前の動きを先読みしようとして失敗しているからな」


 何が足りないのか、と言うのは自分自身では気付けていない。

 なんとなく、自分の事で頭が一杯になって、相手の先を読む余裕が無い、と想像しているけれど。

 思わず俯く自分に、トイは言った。


「………………そこ、で、自分、の、やれる、こと、が、はっきりさせ、てある、と、迷わない。それが、把握、出来、た、ら、あとは練習、ある、のみ」

「はいはい」


 そう言って立ち上がる。

 休憩時間はこの位だと、自分の体内に仕込まれたカラータイマーが教えてくれている。

 ここ数日の間に、俺の体の中にはトイとシンミ、それぞれの訓練のスケジュールが刷り込まれていた。

 再び二人で距離を取り、向かい合う。

 トイの訓練は基本的に実践あるのみ、基本的な事は自分で覚えるか師匠を見て覚えろ、という体育会系っぷりである。

 ………………氷の妖術の師匠に呼んだつもりだったが、どうやら向こうはそう思ってはいないらしい。

 それはそれで非常に有難いことである。

 一度だけ、責めるつもりでなく、完全に興味本位で、何故氷の妖術の訓練をあまり行わないのか聞いたことがある。

 その時は確か、「氷は自由度が高いから、私一人の型を教えちゃうとかえって悪影響だから」という答えを返された。

 成程そうか、とも思ったし、自分の事についてそこまで深く考えてくれてるのかと感動した。

 けれど今思い返せば、それは自分にしか出来ない事を育てる為の第一歩だったのだ、と理解できる。

 自分にしか出来ない事。

 それはきっと、自分にしか定義出来ないのだろう。

 ………………これは難しい宿題になりそうだ。




< * * * * * * >




 あの問答から数日、自分は自分にしか出来ない事を見つけられたのだろうか。

 先程の二人との実践訓練では、少しだけ何かを掴み掛けた気がする。


 ゆっくりと瞳を閉じて自分の体全体の妖力の流れに意識を集中させる。

 妖怪、その他の妖力を持つ生き物は須らく妖力を生産する機関が存在するらしい。

 そこを自覚すれば、後は問題なく全身を巡る妖力の流れを理解する事が出来る。

 これはビズに習った事だ。

 あいつは妖力の特性上、妖力の流れを感知することが多いのだそうだ。

 大丈夫、自分の体におかしいところはない。

 体調は万全そのものだ。

 先程の模擬戦を思い出して、その通りにするだけだ。

 きっと奏は救える。

 待っててくれ。


 《トロ君、今社長から連絡があった。遂に時間が来た。ここからは各自手筈通りに》

 《ああ。了解》


 連絡はそれだけ。

 手を握りしめようとして、止める。

 この手は、常に奏に差し伸べると決めているから。


 ………………絶対に救けて見せる。

<>(^・.・^)<GW中にもう一話更新出来たら良いな、と思っております。


<>(^・.・^)<間に合わなかったらごめんね!



<>(^・.・^)<ご感想、その他お待ちしております!

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