其の二四 俺、考える。
<>(^・.・^)<今回ちょっと短めです
<>(^・.・^)<シリアスの後の
<>(^・.・^)<ふとした日常みたいな感じで
<>(^・.・^)<接続話みたいなものです
あれから夜が明けた次の日。
俺は今、普段特訓に使っている山に来ていた。
と言うより、謝りに来ていた。
「あー、その、なんだ.........ごめん」
「まァ、気にすんナ。どうせやることもなかったしヨ」
「あー、本当にごめんな」
割とあっさりと許してくれた。
やっぱりビズは優しい。
本当に良い奴だ。
「まァー、今回の事は貸しにしとくからナ」
あ、前言撤回。
なんか含みのある表情(のっぺら坊なのに何故分かるかって? 勘だ。勘)をしている。
.........まあ、今回の件に関しては、全面的に俺が悪いので、何も言えないが。
「デ、どーすんダ? オレとお前しか居ねぇんだし、出来ることなんかほとんどねぇゾ?」
「それなんだが.........」
そう、今日は、トイもシンミも居ない。
何やら用事があると言っていたが.........
一之助さんによるお仕置きが軽めなことを祈ろう。
「考えたんだけど、《高氷・高風》の師匠はいるわけだろ? なら、《高炎》の師匠も探した方がいいのではないか、と思うんだけども」
「あァー、気持ちは分かるガ.........」
「? 何か問題でもあるのか?」
「いヤ、問題って言うカ.........」
ビズは腕を組み、頭を傾げる。
「問題ないならいいんじゃないか。何がダメなんだ?」
「うーン、いいカ、よく聞いとけヨ」
「? おう」
「この街にハ、《超炎》と言う《妖術》を持っている奴がいル」
「ふむ」
「だがナ、奴は『妖技場』のナンバーツー。こういう言い方は何だガ、あんまり期待できねぇゾ」
「なるほど.........」
それは、確かに無視できない点だ。
以前ビズやシンミに聞いた話だが、『妖技場』の強者は、かなり忙しいらしい。
と言うのも、なるべくレベルが高い闘いを催した方が、客の入りが良い。
よってその方が、主催する側も戦う側も利益を上げることが出来る。
従って、強いものほど忙しく、新人妖怪に手間をかけている時間は無い。
理解はした。
「でも、必ずしも一人だけしか《超炎》がいないって訳じゃないだろう」
「お前の周りにハ、確かにそういう奴が多イ。だがナ、本来《超〇》という類の奴ハ、滅多に居ねぇんだゾ?」
「え、そうなのか?」
「あア。例えバ、およそ一万人に一人が《超〇》持ちダ」
「本当かよ.........」
なら、ここでそれを探すより、大人しく訓練するのが一番か。
一応、メニューはシンミやトイ、から預かってきている。
これに沿ってやれば、問題ないだろう。
「じゃあ、《超炎》の奴に挑むのは、強くなって『妖技場』でメインを張れるようになってからか」
「そうだナ。その為にモ、日々の積み重ねが大事ってこっタ」
「ああ、やるぞ!」
そうして俺は、二人の悪魔が作り出したメニューをこなして行った。
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