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最後の魔術師  作者: たちばな樹
1章
7/29


(ヤバい!ヤバい!ヤバい!!死ぬーーーー!!)


いつも通りに術ポイントに転移し、場所の確認をしていると、突然矢が雨の様に降り注ぎ、足元は捕縛術式が多数展開している。術で逃げれば今度は騎士に追いかけられ剣を振り回された。命懸けでなんとか防壁と結界で逃げ切った。


(なんで攻撃されるのよーー!?)


再び、術ポイントを目指し、着く前に騎士や兵達を突風で吹き飛ばし電撃で動きを封じ、魔術封じの術をかけた。


終了後速攻離脱し、宿屋に転移すると動悸と緊張とで倒れるように寝台に突っ伏した。





いつも通りに術をかけるため精霊王から貰ったアイテムを出した。

印のある地図。

魔術封じをすると印が次のところを示す。

地面に線が書いてあるわけでも無しに、広大な大地に術を網羅するのは難しい。

コレで隙間なく術式をかけろ、との精霊王からの指示なわけだ。


シーガ国を皮切りに始め、やっと約半年過ぎた。

東の縁から塗り潰すように北から南へ、行ったり来たりしている。

端から塗り潰すわけだが色塗りのように簡単じゃない。



(大陸全土に術式かけるって、どんだけ時間かかるのよー!こんなに広大だとは思わなかったわよ!!)



枕に顔を埋め精霊王にゴチる。



今回、騎士や兵から攻撃を受けた。


今回は転移術で逃げ切れたが対策を練らないとマズイ。顔バレはさらにマズイ。

仮面をしていたからバレはしないだろうが、外れてもマズイ。布を巻いて覆面してから仮面を被った方がいいかもしれない。

うん。二重にガードすることにしよう。




それからというもの、術ポイントごとに騎士や兵達に待ち伏せ、一悶着してから魔術封じの術を終わらせるのが日課となった。


精霊王の加護の元、魔力切れも無くチートで逃げ切り、用事を済ませて離脱する。

転移術など普通の魔術師には簡単には出来ない。

精霊王から貰った能力で上位魔術などは軽々扱える。しかも無詠唱だから素早く逃げれるが怖いことには変わりがない。


兵や騎士に囲まれ追われるのは精神的に疲れる。

街の中で兵や騎士を見るのもドキリとして心臓に悪い。身バレはして無いと思うけど、半年くらいで街を移動することにした。

宿も街の宿屋では無く、貸家を半年で借りることにして極力人との接触を避けた。



薬草を取り薬を作り街で売ったら食料などを買って帰る。

見つからないように気がつかれないように日々を暮らす。



(あーーー!なんで若い身空でコソコソしなきゃいけないのよーーーー!)




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