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最後の魔術師  作者: たちばな樹
1章
14/29

12


毎日コツコツと魔術封じを進め、騎士達の移動速度から離れ攻撃を受けずに、しばし平穏に過ごした。



それでも術が国境を跨ぐ時は、待ち構えているのは確実なので気分が悪い。



案の定、ガッツリ待ち伏せしている。

しかもなんだか怒鳴られた。


「遅せーよ!待ちくたびれたわ!!」


(待たなくていいわよ!!)


心のツッコミが届くハズもなく、たじろぐわたしを尻目にヤル気満々で向かってくるのが恐ろしい。

逃げていい?



赤い騎士が火炎弾を撃ち込んできたのを結界で弾き返した。上からも火矢を落され結界で防御しながら後ずさった。赤い騎士は間髪入れずに大剣を掲げ駆け寄る。それを土壁で防ぎ、そのまま四方にも土壁を築き赤い騎士の動きを封じた。周りの兵士達を突風で弾き飛ばし周りを制圧する。


速攻、魔術封じを発動させるも、その間中赤い騎士は騒ぎながら土壁を破壊した。


終わると同時に赤い騎士は再び立ちはだかり合間見えることとなった。


(やだーー!帰りたいーー!!殺る気満々だぁ!!!)


赤い騎士に襲いかかられ結界重ね掛けし、剣を防ぐが、転移術が出せない。


(馬鹿力!!二重でもひびが入るって信じらんないよーーー!!)



「オラァー!どうした!反撃せんのかーー!?」



この脳筋どうにかして!と心の叫びが届いたのか横槍が来た。


「団長ー!先に行かないでください!」

「邪魔すんな!馬鹿副!!」


騎士の後方から援軍が走り寄り、赤い騎士の気がそれた瞬間、転移術を発動させ逃げ帰った。


(殺る気満々の脳筋怖い)





「逃げんなーー!戻って来いーー!!」


残された赤い騎士が副団長に八つ当たりしていても、わたしには関係ないです。知りません。





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