2話◆彼氏がくる前編
「アンナ!もう起きないと学校遅れちゃいますよ〜!」
「ママ〜もう起きてるよ〜」
アンナは髪を整えリビングに来た。やけにご機嫌そうだ。パジャマ姿のパパは
「おはよう」といいパンをほうばる。
ヘビメタ喫茶の2Fは生活スペースになっている仲の良さそうな家族だ笑い声がいつもたえない。だが仕事となると3人は白目をむき発狂したように接客する……今の姿など想像できない…
パンをほうばりアンナは口を開けた。
「パパ、ママ実は私彼氏ができたの」
パパは黙っている。
「そっか。アンナも18さいだもんね!良かったね〜」
ママは嬉しそうに話した。パパも少し考え込むようにしてこう言った。
「じゃあ今度パパに紹介してくれなぁ。」
「うん!今度紹介するね〜あっもうこんな時間、学校行ってきまーす!」パパとママは天使のような笑顔で娘を見送った。
アンナは学校では生徒会長をしている。髪は黒くいつもポニーテールスカートもひざ下。とこから見ても真面目である。
今日は放課後生徒会がある、その時事件は起こった………
「今日アンナの家見に行きたい。」
アンナの彼氏、太郎が言った。太郎は副生徒会長でどこから見ても真面目君。アンナも最初は渋ったが太郎のあまりのしつこさについに了承した。2人はヘビメタ喫茶まで手を繋いで歩いた。太郎は嬉しそうにしているがアンナはどこか不安げだ。20分ほど歩いたとき太郎の足が止まった、ドクロが2人を見ている…
「………」
「やっぱり今日は止めにしよう……私の喫茶店変わってるから、太郎君の趣味じゃないと思う」
「………い…いや。個性的でいい喫茶店だよ!僕個性的なの好きだから」太郎はアンナの手を強く握りドアを開けた…
後編に続く…