1話◆ヘビメタ喫茶◆
都内某所ここにはある喫茶店がある、店の看板には『喫茶HML』と書いてある。マスター曰わくheavy metal loveの略だそうだ。メタル好きの間じゃあ『ヘビメタ喫茶』の愛称で親しまれてるようだ。
まず店の外観…形はどこにでもある喫茶店のようだが全体を黒く塗ってあり、周りには無数のドクロが入室者を見ている………ドクロを抜けるといよいよ内部に入るわけだがドアの横に注意書きが『これより先命の保証なし』………親切なことだ。
内部に入るとまず全身白塗り、髪が真っ赤、鎖とトゲのヘビメタスーツを着たウェイトレスが出迎えてくれる。この店は夫婦と娘で営業してるのだが今のは娘のようだ………どういう教育をしてるのか……
店はカウンター席とテーブル席があるがカウンターはヘビメタ許可証がないと座れないようだ。壁にはこれまたドクロとギターが飾られている。
メニューを見てみよう!今日はとりあえず『鉄の処女ハンバーグ』を頼むことにする。ちなみに店内にはアイアンメイデンが流れている。何故このメニューにしたかわかったかな?
注文しすぐに料理を持ってきた、人型ハンバーグとトマトと円柱状の金属(下には無数の針が付いている……不気味である。
ウェイトレスが円柱状の金属の上にトマトをのせた。
次の瞬間………
「カアァァオ!!!!ギKILL YOU!KILL YOU!
KILL YOU! KILL YOU」
トマトを力任せに押している、金属の下からグチャグチャのトマトがおち人型ハンバーグにベットリ貼り付く………おいしそうなハンバーグも台無しである。ウェイトレスは軽く頭を下げ去っていった。
味は抜群にうまいのだが…………
食事を堪能したあと会計を済ます。帰りに塩をもらった。魔除けだそうだ………
もし街でヘビメタ喫茶を見つけたら一度入ってみてほしいDES。