59.攻防戦/勝負か交際か!
59.攻防戦/勝負か交際か!
思惑通り、上野沙織が長瀬に電話番号を渡し良介にナンバープレートを返却した。さらに、北村有子が畑山に電話番号を渡した。続いて、森山恵子が丸山に来た。シンキングタイムが終わろうとするとき榎田は勝負に出た。後半いい雰囲気だった斉藤真由美に電話番号を渡して良介にナンバープレートを返却した。そこで、シンキングタイムが終了した。
良介は結果を発表し、次のラウンドの発表日を告げた。
西東京国際大学はこの時点でプラス10ポイントを得た。相手の電話番号をゲットしてプラス5ポイントを得た三人が、この後、相手の申し入れを受ければ、それぞれ10ポイント、合計30ポイントが加算される。
但し、この後のラウンドで、どうしても気にいった相手に出会った場合、ここでのカップル成立を破棄し、獲得した10ポイントを捨てて、そのうえでマイナス5ポイントを出して新しいカップルを望む場合もある。従って、ここで獲得したポイントはまだ流動的なものと言えるのだ。何しろ、最高の出会いを見つけることがこの合コンラリーの目的であるのだから。
この後のラウンドに参加しない、丸山は、森山恵子との交際を宣言して、二人は参加証を良介に返却した。これにより、西東京国際大学は1ラウンドにおいて、プラス20ポイント、泉陽女子大学はプラス5ポイントを獲得した。
他の会場では天保大学がプラス5ポイント、武蔵野台音楽大学がプラス5ポイント、太陽商事がプラス40ポイント、大正女子大学がプラスマイナス0、明星出版社がプラス35ポイントを獲得。仁智大学だけがマイナス15ポイントで終了した。
第2ラウンドは一週間後、組み合わせは第一会場が第1ラウンドトップの太陽商事-泉陽女子大学でステージはディスコ&ゲームセンター“ラッキースター“のゲストルーム、第二会場は明星出版社-大正女子大学でステージは変装パーティーができる“カリヴィアンドリーム”、第三会場は西東京国際大学-武蔵野音楽大学でステージはミュージックパブ“Ms”、第四会場は天保大学-仁智大学でステージは和風レストラン“柔”の個室と決まった。
レフェリーは第一会場を鵬翔、第二会場を伸一、第三会場を望、第四会場を良介が担当する。
第1ラウンドを二番手に付けた明星出版社は電話番号をゲットした5人のうち、1人が交際宣言してメンバーから外れた。残った4人のうちの2人と新規メンバー3人を加えた5人で第2ラウンドに挑む。
一方、大正女子大学は二ラウンド続けて社会人グループと当たることになった。大抵の女性グループは社会人グループとの合同コンパで、いい相手を見つけたいと思っているので大正女子大学にとってはここも勝負ということになる。
対象女子大学は第1ラウンドで4人がナンバープレートを預けているので、この第2ラウンドはメンバーを総入れ替えしてきた。
“カリヴィアンドリーム”では入場の際に仮装しなければならない。大正女子のリーダー高瀬里美はスチュアーデス、里中和泉は看護婦、宮原美鈴は女子高生、島田かすみはバニーガール、竹本由梨はエレベーターガールに扮して入場した。
既に入場していた明星出版社はリーダーの三田村一樹がカウボーイ、吉田仁が警察官、南優がバーテンダー、小林洋一が侍、河本謙治が大工に扮していた。
レフェリーの伸一は裁判官に扮していた。
店内にはカラオケがあったので、序盤からカラオケ合戦で盛り上がった。明星出版社はほとんどが営業マンでもあり、日ごろの接待で培ったあらゆるジャンルの曲を披露した。
第1ラウンドで既に電話番号をゲットしている三田村と小林は余裕で他のメンバーを盛り上げた。あとの3人は歌より女の子を口説こうと、もうアピールをしている。
中盤を過ぎる頃には、ほぼ、それぞれの狙いがはっきりしてきた。侍に扮した小林がその発想も受けて、看護婦の里中和泉とエレベーターガールの竹本由梨の二人といい感じになっている。警察官の吉田は女子高生の宮原美鈴と、大工の河本はスチュアーデスの高瀬里美と、バーテンダーの南はバニーガールの島田かすみとそれぞれ盛り上げっている。端から見たら何とも異様な組合わせではあるのだけれど、そこが仮装パーティーの醍醐味でもある。そして、そのまま動きがないままシンキングタイムを迎えた。
小林が里中和泉と竹本由梨の二人から電話番号をゲットした。南は島田かすみから電話番号をゲットしてそのまま交際宣言をした。
ポイントに余裕があったので河本が高瀬里美に電話番号を渡すと、里美はそれを受けた。明星出版社と大正女子大学の第2ラウンドは、ここで終了した。
これにより、明星出版社はここでも30ポイントを獲得し、第1ラウンドと合わせて、65ポイントに延ばした。
大正女子大学はプラス10ポイントを獲得し、トータルでも10ポイントとした。
他の会場では太陽商事が第1ラウンドの貯金を使って、お嬢様をゲットしまくった。5人全員が電話番号を渡し、5人ともカップルになった。それでプラス25ポイント。第一ラウンドのポイント合わせて65ポイントになり、明星出版社に並ばれたけれど参加メンバーはご満悦だった。
その恩恵にあずかった泉陽女子大学はプラス75ポイントを獲得し、合計80ポイントで一気にトップにたった。
西東京国際大学と武蔵野台音楽大学は二人ずつ電話番号を渡し合い、二組のカップルが成立し共にプラス10ポイントを獲得した。これにより、西東京国際大学はプラス30ポイント、武蔵野台音楽大学はプラス15ポイントとなった。
天保大学はもはやラリーでの上位進出の望みが絶たれたと悟り、駆け引きを辞めて純粋にコンパを楽しんだ。玉砕覚悟で全員が電話番号を渡した。その甲斐あって、3組のカップルが成立した。これにより、天保大学は合計10ポイント、仁智大学は55ポイントを加えて、トータル40ポイントとした。
第3ラウンドは第一会場が明星出版社-泉陽女子大学でステージが“F&N”のヴィップルーム、レフェリーは望。
第二会場は太陽商事-武蔵野音楽大学でステージが“ギャラクシー”メディアタワーのスカイラウンジでレフェリーは良介。
第三会場は西東京国際大学-仁智大学でステージがテーマパークレストラン“ベースボールカフェ”でレフェリーは鵬翔。
第四会場は天保大学-大正女子大学でステージがスポーツバー“エキサイト”でレフェリーは伸一。
泉陽女子大学はここでも社会人グループに大モテだった。ラウンドリーダーの小笠原かえでが3人から電話番号を受け取り、そのうちの一人と交際宣言をした。残の4人のうち、1人も電話番号を受け取り、カップルになった。もう一人は電話番号を渡して、これもカップルが成立した。泉陽女子大学はこの第3ラウンドでも35ポイントを加算し、115ポイントとなった。さらに、第1ラウンドで電話番号を渡した3人が西東京国際大学のメンバーと交際宣言をしたことにより、30ポイントが入った。合計145ポイントで独走状態になった。第4ラウンドの相手は天保大学になるので、優勝は間違いないと確信した。
相手の明星出版社はプラス15ポイント。更に、第1ラウンドで保留していたメンバー二人が交際宣言して20ポイントを獲得し合計100ポイント。第1ラウンドで電話番号をゲットしていた三田村が小笠原かえでとカップルになったことで、仁智大学はリーダーの栗原桃子が第4ラウンドから復帰することができる。
武蔵野台音楽大学も太陽商事とのコンパに備えて温存していた主力を投入してきた。泉陽のようにお嬢様と言うわけではないが音大生というブランドは社会人にとって、それなりに魅力があるのだ。
ここでは5人全員が電話番号を受け取り、3組のカップルか成立した。武蔵野台音楽大学は55ポイントを獲得し、トータル70ポイントとした。
太陽商事はポイントを5ポイントしか加えることができなかったけれど、今年のメンバーは勝負というより、本当にコンパを楽しんでいるようだった。
今年こそ上位進出を目指している西東京国際大学は苦戦していた。この第3ラウンドでは電話番号を得ることができず、勝負に出た3人が電話番号を渡したにも関わらず、その場でカップルになることはできなかった。逆に、第1ラウンドで榎田が電話番号を渡した斉藤真弓はこの第3ラウンドで明星出版社のメンバーと交際宣言したので、榎田は玉砕した形になった。第1ラウンドで保留していた交際権を行使してプラス30ポイントを加えたものの、第3ラウンド終了時点でプラス45ポイントにとどまった。
相手の仁智大学はこの第3ラウンドでプラス15ポイント、更に第1ラウンドで明星出版社のメンバーに保留されていた分が20ポイント入った。これで第3ラウンド終了時点でプラス75ポイントとなった。
天保大学は今回も5人全員が電話番号を渡した。そして、また3組のカップルが成立した。ポイントこそプラス5に終わり、合計15ポイントと低迷しているのだけれど、カップルになったメンバーは換気の声を上げて喜んだ。
逆に、大正女子大学は55ポイントを加えてポイントをプラス65まで延ばしてきた。




