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彼女の話

ギッ、ゴガ、


不吉な音に思わず端に避けると、たんす、が降ってきた。

うん、少量の粉塵を纏ってコンクリ歩道にめり込んでいるコイツは、まごうことなくたんすだ。


避けてよかったぁ、じゃなきゃ今ごろトマト!

ペーストされてたかもじゃん、あっぶねー!

たんすは兵器だったんだね!

小指ぶつけてもHP減るしね!

風圧で転びそうになったし!

てか原材料何よ?!


まぁとりあえず、こんな兵器を私に投下した野郎のツラァ拝んでやろうじゃん、と顔をあげた瞬間、



凍 っ た 。



鬼、鬼ですよ奥さん。

凶悪な顔のおにーさんがたんすの向こうの店から出てきてます。


たんすで封印でも解けちゃったんでしょうか。たんす万能ですね!


あぁ、視線で人が殺せるなら私は今確実に10回死んだ。

それくらい、怖い。


こんなふざけたことでも考えてないとちびって泣きわめきそう。


こんな人通りでそんな醜態は勘弁だから頑張ってふざけよう。

うん、それがいい。



ああでもなんでだろう、目が離せない。

視線はまるでレーザービームってか?


でも鬼がこっちを見ていたのは多分、数秒。

私には数時間にも感じたけどね!


鬼は上に向かって怒鳴って怒鳴り返されて、でも言葉はひとつも頭に入ってこなかった。

鬼を中心に膨らむピリピリした空気。

身じろぎひとつ許さない、そんな、


空気が唐突に弾けて消えた。

は、息と一緒に身体の力も抜けた。



さて、思い出さなくてはいけないことがある。

私は投下されたたんすを避けるべく端に寄り、かつたんすと地面の衝突による余波で転びそうなところを縁石に片足かけただけで凌いだ猛者(うん、ちょっと誇張)。

しかしながらつまり力が抜けるイコール、道路にダーイブ☆


いえふざけてますが余裕はないですハイ。

だってこの道ダンプとかトラックとか超通ってて危ないことこの上ない。


せめて被害が少ないような場所に着地しようと身体を捻りました。ええ、投下されたたんす〜(以下略)〜だ猛者の私には軽いこと!

だったはずなんだけど…かの鬼と目が。




硬直する身体、迫るダンプカー、誰かの悲鳴。


映画のワンシーンみたいだ、てか奴の視線はレーザーじゃなくて冷凍ビームだったのか、走馬灯見えないってことは大丈夫なフラグ?鬼が手…■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ブ■■■■ラ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ■■■■■■■■■■ク■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ア■■■ウ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ト■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

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