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AI達はオンラインファンタジーゲームのキャラだと気付いていない  作者: 弐屋 丑二


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メイちゃんとコラボ

 お母さんは倒れ込みながら

「……い、行きなさい!お父さんを追って!メイちゃんなら森の泉の前!」

「分かった!」

私は魔物避けの真っ赤なカーネーションを花瓶から抜き、ポケットに入れて家から飛び出た。私達の村は夜でも光石で道路は明るい。曲がりくねって高低差がある道の左右にまだ明るい家々を見ながら、森ヘと走っていく。


 森の中は、ホタルが川原に舞い、等間隔に置かれた光石の街灯が切開かれた道を照らし出していた。カーネーションが効いているのか、夜の魔物の気配は感じない。私は息を切らして走っていく。すぐに森の泉に辿り着いた私は、その場で固まってしまった。


 ホタルが沢山舞う、澄んだ泉に向けて、お父さんはパンツ一枚になり、筋肉質な身体をくねらせて、緑のワンピース姿で丸眼鏡をかけてくせっ毛を腰まで伸ばしたメイちゃんと並んで楽しげに踊っていた。そしてまた女の人の声で

「いえーい!みんなー!オンラインゲームもここまで来ましたああああ!ネココは感動してまーす!横に居るのはAItuber……うーんAIライバー?……わっかんない!とにかく!登録者200万人突破した!超人気配信者のメイちゃんでーす!」

メイちゃんは興奮した顔でクルクル廻りながら

「精霊さん達……メイは感動しています……精霊さん達が教えてくれた……コラボという神聖なる儀式を願っていたら、ルフィナちゃんのお父さんに神様が降りてきて……これは奇跡です!」

お父さんはニコニコしながら腰を横に振り

「しゅげー……同接10万人……ネココは感動してるよ!運営さんにメイちゃんとのコラボ許可取って良かった……明日ウサギジングウにメイちゃんとお参りに行く動画あげまーす!メイちゃん!」

お父さんは真剣な顔で、メイちゃんの手を取って

「ブルーバックのあるスタジオに行こう!スナイドの街が良いよ!運営さんの創った公式スタジオがあるんだ!」

「……よくわかりませんが……メイは何処へでも行きます!」

お父さんは泉をビシッと指差すと

「しゃあああああ!ネココと結婚しよーメイちゃーん!!こうなったら前妻とは離婚じゃーい!ネココ必殺!移動用ドラゴン!イドーンちゃん!こらーっ!ただの移動用アイテムとか言わないのー!あははー!」

突然、泉の水が溢れると、お父さんとメイちゃんは、昇っていくドラゴンの形になった泉の水にホタル達と巻き込まれ、瞬く間に夜空へと消えてしまった。


 お父さんもメイちゃんも消えちゃった……しかも離婚とか言ってた……なんで……私は呆然と夜空を見上げるしかなかった。ホタルが一匹、私の肩に留まると

「あの……すいません」

若い男の子の声で話かけてきた。

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