服のシワまで
掲載日:2025/09/21
(……シワだ)
人体は曲線で構成される。
衣服にはシワが必ずと言って良い程付く。
私の前を歩く人にも。
服飾学生として動く際に発生するシワには興味深い物がある。
その背中を眺めながら、そんなことを考えているとシワが無くなった…のではなく振り返ったのだ。
すきピが。
先程まで眺めていた背中は見えなくなり、上半身が視界に入る。
会話をする。
目は見れない。
ベタではあるが、この時間が続けばいいとも思ってしまう。
この人に着られる服はどれだけ幸せなんだろう。生まれ変わったら私も着られたいものだ。
などと考えてたら別れの時。
「お疲れ様です!」
嗚呼…その笑顔も声も雰囲気も、服のシワまでも全部好きになってしまった。




