表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乙女ゲームの主人公に転生したはずなのに悪役令嬢がみんなに愛されて過ぎていて私はほっておかれています。  作者: としろう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/50

乙女会議は中庭で

「なんですって?!私が家政学でランナさんとわきあいあい、ほんわか楽しくやっている時にそんな大変な事がありましたの?!」

アンジェリカが、信じられないと言った表情でミナミを見る。

「…なんだが凄く楽しんでたのね。ランナともすっかり仲良くなったみたいで。まあ、それはそれでいいんだけど」


アンジェリカとミナミは昼休み、中庭で定期的に会って、情報交換することに決めた。

下手に隠すと、またリュークリオンが探しに来ても厄介だし、堂々と会ってた方が案外、皆何も思わないという事に今更ながら気づいた。


「ランナさんとも一緒にお昼をご一緒したいのだけど…前世の話はできないですものね。壁を作ったと思われたくないのですけど」

アンジェリカがもどかしそうに言う。

「まあ、あんな話誰も信じないわよ。また、3人で食べる機会もつくりましょう。それはそうと…話は戻るけど…そんな訳でセシリオ様とセルジュール様の関係が益々悪くなってしまって…正直タクマが何考えてあんなことしたのかわからないのよ…」

アンジェリカもミナミと同じ気持ちだった。セシリオにヤキモチを焼かせたかったのだとしても、時期尚早というもの。

しかも、髪に口づけだなんて…親愛の証…アンジェリカは想像するだけで、胸が苦しくなった。

「もしかして…単にセルジュール様に気持ちが動いてしまったから……なのかしら」

言葉にすると、アンジェリカは益々不安にかられてきた。

ミナミに否定してもらいたい。


「うーん、確かにその可能性もなく無くはないわね…普通に可愛いって何度も言ってたし」


グサッ。


ーああ!忘れてた!ミナミは真っすぐで正直な子だったんだわ!…私を気遣って優しい言葉をかけてくれるような子ではなかった…。

アンジェリカは益々心がえぐられた。



「セシリオ様ってもしかして天然??…だって悪気なく、女の子に優しすぎるし…。なのに、あんなに可愛らしいセルジュール様に気づかないなんて!!」

ミナミは段々セシリオにムカムカしてきた。

「とにかく、セルジュール様って本当に可愛いのよ!なんとかしてあげたい…!正直…セシリオ様じゃなくて他の誰かとの方が幸せになれるんじゃないかしらって…例えばそうねぇ…タクマとか!」


「え?」


思わず、アンジェリカが声をあげる。

ミナミが今まで聞いたこともないドスの効いた低い声だった。


「あっ…冗談です。」


ミナミは興奮しすぎて、すっかりアンジェリカがタクマの事を好きな事が頭から抜けていた。

「あなた……誰の味方ですの!!」

「もっもちろん!アンジェリカ様とタクマの恋を応援してま~す」


今の睨みの利かせ具合は、紛れもなく悪役令嬢だと思うミナミであった。


「正直…私にはそこまでセルジュール様が魅力的だとは思えないのですけど…あっ!あれなんてどうかしら?」


「あれ?」



今回は短くてすみません…。

ここまでお読み頂きありがとうございます!

気に入って頂けましたら、励みになりますので、ブックマークや星評価よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ