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秘剣と10人の能力者  作者: こめたろう
エピローグ〜〜〜入学前の動乱
8/60

本当の研究

美咲の研究ノートです

長いので気合いを入れてください!

 ガチャ

 ドアが開く音がし、僕は反応した。

「お帰りなさい凪さん」

「あぁ帰ったぞ、涼」

「先生〜慣れたいから()()って呼んでって頼んだよね〜」

 いつもの言っているが、年単位で言っていた言葉だ、早々変えられた物じゃないのは分かっているが僕は言う。

「それを言うなら先生じゃなくて凪だろ?」

「凪さんは、先生でもあまり違和感無いでしょ?」

「まぁ違和感はないが……ワシが弟子を取っている人なんておらんからのぉ………〈凪さん〉の方が後々良いじゃろ」

「まぁそうだね……でこんなに遅かったには研究ノートの発表のせい?」

「そうじゃな、月乃の腕を借りても2日掛かった編集をさらに一般向けに編集したんじゃ、老骨を酷使するのもやめて欲しいもんじゃ」

「今日は見つけられなかった、全原本を持ってきたの?」

「あぁそうじゃ、古今東西(やつら)に見つかる前に我が家の金庫に入れておこうと思ってな

 とにかく月乃の姉さんが残した、研究成果を確認しようじゃないか」

 僕は、準備していた晩御飯をテーブルの上に並べていいる時、凪さんはカバンから厳重に鍵をかけられた、複数の大学ノートを取り出した。

「こいつが美咲が遺したノートじゃ」

 僕は手にとって最初の数ページをめくった、

 そこには懐かしく、綺麗な姉の字があった。

「姉さん……字だけは綺麗だったからな……いっつも

『部屋掃除してくれー』って頼まれたっけ……」

「………感傷に浸ってていいから目を貸してくれんか?その研究ノートを要約するとこういう事じゃ」

 そう言いながら凪は、抜粋してコピーしたであろう紙の束を置いた。

 僕は、それを捲り読み始めた。

[心臓に位置する石を能力結晶と名付け死刑囚から二個ほど取り出し、成分分析をし複製することに成功した。

 他の能力結晶はその能力者のDNAさえ手に入れば、そこから長い道のりだが複製する事ができる。

 友人がある成分を除いて、二つの能力結晶はほとんど同じ事に気が付き、それを実行してみることにした。能力結晶の人工製造である。

 試作品は特に問題もなく作れたが、試す方法が難しかったため能力結晶を砕き、自身の能力結晶に付着させる事にした。

 作成したのは、C級の【俊足】というハズレ枠の能力だ、だがその分副作用や効果を確認するのは適任の能力でもある。


 結論を書くなら成功だ。

【俊足】を発動する事に成功した、副作用なども無く純粋に能力を得る事が出来たのだ。

 ここで私たちは、B級、A級及びS級の能力結晶の作成に挑んだ。

 B級と一部の非戦闘系の能力の構造体は、比較的C級と構成は酷似しており成分比や成分を変えるだけで、作成は用意だった。

 そこでいつものように、自身の体にA級能力【速記】を入れようとしたのだが原因不明の現象によって、私の能力結晶が砕いた結晶を取り込もうとしなかったらしい。

 その後、私達は一回クラスを下げC級の【挑戦者】という戦闘系能力を入れようとした。

 だがそれも不可能だった。

 もっと調べれば正確にわかると思うが、人体に入る能力は最大3つまでだと不運にも仮確定した。

 私の能力はこれで【俊足】【大元帥】【空間拡張】となったわけだ。

 もっと組み合わせ次第では、強力な能力者を作れるそんな可能性を感じてしまったが非人道的である、望まぬ能力を植え付けられ、戦争に駆り出され泣きながら死ぬ。

 容易に想像できる、そんな世の中を想像できてしまう。

 幸いな事に現在能力結晶を人工製造の手法を知っているには、私と友人だけだ。

 なぜ名前を書かないと思うと、彼女の身に危険が及ばないようにする為である事なので、許して欲しい。

 一旦私達の研究は頭打ちになったのだが、彼女がある提案をしてきた。

『まだこの世に存在しない、能力を作らない?一つ作りたい物がある』

 彼女は生粋の研究者で、少し頭のネジが外れている部分はあるが欲は全く無く。

 金に靡くことも、権力に屈する事もないいい奴だ

 そんな彼女が、こんな提案をしてきたのだ断る事はできない。

 断ったら何をしでかすか分からないからな。


 私は、言われた能力を持つ者のDNAを回収し彼女に渡すと……

『これで実現できる!!ありがとう美咲』

 と言いながら自室に走って行ってしまった。

 そこから3日は部屋から出てきた所を見ておらず、たまに大きな爆発音が聞こえてくるのだが………まぁいつもの事だった]


「ここまでじゃ。こっから先は無かったというか日付を見て欲しい死ぬ3日前じゃ計算上ではその友人はその結晶を作成し終わってるはずじゃ」

「その能力に心当たりはあるの?」

「まーーーーーたくない………が予測は出来る」

「予測でいいから聞かせて」

「ふむ……美咲の友人は『この世にまだない能力』と言っておったよな?」

「そうだね」

「そして美咲レベルの人脈が無いと入手出来ない能力となると数が限られてくるが、日本国内で完結してるのは確定じゃ、勿論観光客にたまたま適合者がいて、奪った可能性もあるがそれは考えないでおこう。

 今は情報は少ないが、これだけあれはある事は言えるのぉ。

 剣技系や非戦闘系でも無いじゃろう」

「凪さんそれはなんで?」

「いい質問じゃな、まず剣技系はこの世に溢れておる、能力以外にも剣技としての技術も確立されている中で剣技系を作る理由はない。

 非戦闘系も似たような理由じゃ、確かに多種多様な能力持ちの非戦闘系は聞かないがそれはそこまで困っている分野じゃない、非戦闘系は能力者の70%、戦闘系が10%、どちらも分類されない身体強化系能力が2割じゃ、非戦闘系を作るメリットはない。

 こんなところじゃな」

「………結局凪さんはどんな能力だと思ってる?」

「ワシは、召喚系の戦闘能力じゃと思う。そして召喚する武器じゃが………銃っていうのを知っておるか?」

「ジュウ?」

「まぁ知らんくとも無理はないの………約200年前の能力の確立化がされておらず非能力が人口の大多数を占めておった、時代の人間が人間を殺す時に用いた武器じゃ、資料自体は残っておるが現存する物は数少なく知る者も僅かなものじゃ……多分それを能力者にも通用するようにするような能力じゃとワシは推測するな」

「その推測合ってるかな?」

「ハハハハワシの推測は人生で一度も外れた事がない!!!」

 急に元気なった初老の爺さんを見て僕は少し人間という生き物を不思議だなと思った、どんなに初老の爺さんでもこんな元気が出るとは、思わなかったのだ。

「まぁこの友人を探さない限り話は進まないのぉ……そして月乃 涼お主に一つ聞いておくこれからどうする?この家で生きていくには十分可能だが…………お主は美咲の弟でもある師匠の意見を聞いてくれるのなら美咲を殺したい奴らの首を取ってきて欲しい……ワシの愛弟子を泣かせおあった奴じゃ、ワシが元気だったら全員相手にしてやる所だが、この体じゃちょいと無理をすれば若いもんにあっさり返り討ちじゃ、過去の栄光とは虚しいもんじゃ………話が逸れた復讐をするしないは一回置いておこう。学校はどうする?ノースに行けばお主の正体はほぼ確実にバレるが復讐をするのにもってこいの環境でもあるのは否めない。お主の意見を聞かせてくれ」

「……………先生僕はノースに行きますよそして姉さんを殺した奴らに聞きますよ『何で殺した』ってそれを聞くために行きます。そこで僕が殺されたとしても本望です、やることをやって死ねるのですから」

「……そうかお主の考えを尊重しよう………じゃがその顔じゃ正体を隠すのは難しいぞ、戸籍は消したが個人が撮った写真に美咲とお主が映り込んどるかもしれんしのぉ」

「それは安心して、僕の能力忘れたの先生?」

「能力……そうか!その手があったのか」

 僕はその時、自身の顔の上に偽装膜を作り偽の顔を作った。

 この後、凪さんにダメ出しされまくり魔改造されることはこの時は知らなかった。

「よし……これで美咲の弟とは誰も思うまい」

 そこには、中性的な顔立ちで肩に髪の毛が当たるかどうかぐらいの長さでショートヘア姿の涼が居た。

 これでも男だ、二度繰り返そう男だ。

 凪さんのセンスが問われるが女性が居ないので、誰も迂闊に突っ込む事はできない。


 そんなこんなで涼の魔改造と美咲の研究ノートを確認したところで1日は終わった。

 ノース入学試験まで残り5日

三度目書きますが涼は男です、どんなに女性に見えるようなファッションと髪型、顔立ちでも男です!!

(欲を言えば絵を描きたかったのですが絵心が無さすぎて断念しました……簡単に帰る絵描きサイト知ってる方居ましたらコメントお願いします…」


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