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秘剣と10人の能力者  作者: こめたろう
エピローグ〜〜〜入学前の動乱
7/57

two days later

下調べはしたのでけど、葬式関係は難しいですね

 美咲元帥の死亡は全国的に報じられた。

 列島が喪に服し、世界中のSS級能力者から弔電が送られて、世界的にも報道される事になった。

 死因は明確に明かされなかったが、スクランブル交差点の跡地を見れば、誰もが察していた。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 涼の存在は生前の美咲の行動のおかげもあり、世の中には知れ渡っておらず、古今東西も遠い昔にそれも美咲が元帥になる前に一様紹介されて程度で、覚えていなかった。

 生前の美咲は、メディア露出を極端に嫌がった結果。

 功を奏し、卯月美咲に生きている家族は居ないというのが一般的だった。

 涼は、別に隠すつもり無かったが古今東西(やつら)の反乱意図が不明という事で、安全のため戸籍上から存在は抹消された。

 涼は、一般参列者として葬儀に参加した。

 国葬され軍関係者からは、副官北屋狄斗が軍を代表し最後の言葉を送っていた。

 涼は、初めて見る古今東西のメンバーに何も感情が湧いて来なかった。

(アイツらが殺したのか?それにしては、涙を浮かべている)

 狄斗の声は震えていた。読み終わるとイスに戻りハンカチで目元を抑えていた。

 そして国葬は終わり、美咲は自宅の奥の海を見下ろせる丘の上に、小さな墓が建てられそこに埋葬される事になった。

 生前美咲はよくそこで昼寝をしていたから、安らかに眠って欲しいという()の意向だった。



 その2日後美咲の遺書が公開された。

 個人情報以外は公開され、社会の目を引いたのが

 [自身の研究成果を世間に発表する]

 という一文だった、

 発表した翌日には、美咲名義である研究ノートが一般公開された、無論、涼と凪によって編集されたかなり初期の研究成果だったが。

 [私の研究ノートをここに記す

 私は、能力の起源に疑問を持った、既に能力は生まれたその瞬間から付いていると結論付けられている。

 そこに難癖をつけるつもりはない、なので見方を変え新生児が体外に出て呼吸を行った瞬間に、能力発現すると考えると辻褄が合う。

 私は、日本にいる非能力者に取材を行った所全員に生まれる時なんらかの不備やトラブルがあった状態で生まれ、自発的な呼吸を行わずに、人工呼吸や、装置を通して初めて呼吸していた事が判明した。

 全世界に対象を広げれば、確証を得れるがそこまでの力はない為、仮確定をする。

 初めての呼吸によって能力を得れるなら、人体の呼吸に関係する臓器や器官に能力を司る物があると仮定した、

 そこで私は、医術に長けた友人に手伝ってもらい、私の体で実験を行った。

 まず、肺、心臓が見える位置まで開き写真を撮り、精査した。

 そうすると心臓が肉ではなく2色も岩とも宝石とも言えるもので出来ていた。

 どうも調べてみると、生きている人間を解剖紛いな事は治癒師の登場によってなくなりメスを扱える者は少なく、今この時まで誰も気づいていなかったという事だ。

 私がSS級だから2色なのか全て2色なのかそれは不明だった。

 メスを扱える信頼できる人間はそうそういない為、死刑された元死刑囚を極秘に解剖した。

 解剖したところ、死者の心臓は細胞の塊で、岩のような構造物は見受けられなかった。

 私は司法局に提案をし、減刑を提供するかわりに模範的な懲役20年の以上の同意が得られた囚人を調べた。

 囚人はC級からA級までそれぞれ1人ずつ用意してもらった。

 まずC級から調べると一色だけの構造体が見られた。

 次にB級も調べると予測通り同じような構造体が見られ、C級よりも濃い色で私のものより喪薄いものだった。

 ここまでから分かる通り、1人一色説が濃厚となった。

 そして強力なな能力者ほど色が濃いことが判明した。

 A級も調べるとこの説は確定的となった。

 書いてて思ったのだが、このような事を世間に出してしまったら悪用するかもしれない。

 これを読む者にお願いする。厳重に保管し決して明かしてはいけない。

 だが私が死んだ時は遺書にも書くが、公開し能力研究を促進して欲しい]



 公開されたのはこれだけであった。

 この発表に世間は、騒ぎに騒いだ今までの倫理観から生きた人を解剖するという事は行われていなかったがこの結果によって能力は心臓に司る物だという事が判明し、新生児に対する扱いも変わった。

 両親の許諾を得ない限り、自発的な呼吸が促されるようになったのだ。

 たとえ息をしていなくても、両親が拒めば機械や装置を使った救命活動不可能となったのだ。

 勿論、最高決定権は医者にあるが、両親の意思が最大限尊重される事には変わりはない。

 非能力者がどれだけ生きづらい世の中なのかは、誰もが理解しているだからあまり反対も出なかった。

 そのような社会変革があったが研究者の間では、概ね理論は正しく研究者としては100点のレポートという評価という受けた。

 だが、発表されたのは3年前のノートのごく一部である。

 残りの資料は、涼の手元にあった。

元首相の国葬とは全く関係ないです。

政治的、宗教的な意味合いは持っていないのでご注意を

感想、誤字脱字報告たくさんお願いします。

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