刺客
我ながら長文になってしまいました・・・
久しぶりの投稿です
日高山脈を越え、日本軍老兵からウェベリー・フォスベリーリボルバーを貰い受けた【隊長】は同僚たちと順調にあの学校へと向かっている。現在時刻は1700時
他の同僚も大した疲労はなく、予定通りの時程おらず我々が帰還するほど重要な案件も起きていないそうです、まぁ念押しはされましたけど」
同僚が溜息混じりに言った。
「仕方がない、我々はいわばもう消費期限の切れた人間だ、いくら最高戦力と言っても寿命という消費期限ある。いつ首を斬られるかが分からない。軍部にとっては強く、扱いに困る捨て駒なんだよ最後の任務として奴らの殲滅だ、出来たら御の字と言った所で我々全員死んでも構わないのさ彼らは」
【隊長】が言った
「まぁそうですよね、僕達は祖国に全てを捧げてました帝国に移行する前から僕達の組織はありましたが、先の大戦ですべてが変わった、あの時代の兵器という兵器は能力者の前では鉄屑に等しい中、旧時代のやり方に無理やり能力を付け加えた僕たちの殺り方じゃいずれ限界が来る、そのツケがこの任務なんでしょう」
この同僚の中では一番若いが50は超えているあろう男が口を開いた
「お前は、俺たちが死線を潜り抜けているときはまだ、銃の扱いも知らない青二才だったから!」
一番ガタイがよく、一番傷が目立ち、一番白髪が似合う男が言った
「今じゃ、その銃も見なくなりましたよね、一昔前は刀剣と銃の二択だったのに今じゃ刀剣の一強ですべて戦争は刀剣の能力者の多さで決まるといっても過言じゃないですよ」
若い男が言った
「そうだな、銃は能力時代初期には猛威を振るったが、皆が能力に慣れ始めたら、弾を斬るなんて造作もなくなった、そして銃の能力者最高峰の者と刀の能力者最高峰の者、彼らの決闘がすべてを物語った
銃が負け、指数関数的に銃の能力を持つ兵士は消えた」
【隊長】が言った
「【隊長】そろそろ目標の集結ポイントが見えてきました、あそこで船を入手後、南クリル諸島に向かうのであってますよね?」
同僚の一人が言った
「あぁ、十中八九一番大きい島イトゥルップ島にあの学校はあると思うが、念には念を重ねるぞ各自事前に決めた島に行き調査してもらう、学校本体を見つけた場合は、無線封鎖を夜の26時に解除するタイミングで報告せよ、全員集結後ターゲットを殺害する、もし学校本体ではなく、関連施設や関係者などが居る場合は極力重要人物や施設を破壊しイトゥルップ島に再集結だ、そこに私が居る」
【隊長】が言った
「それでは、作戦を開始は2200とする、それまでに各自船の入手及び整備を行うように、解散」
そうして、各々が各自小型ボートを用意しはたまた、どこから入手したのかわからないが燃料、携帯食料等を用意している者も居た
そして・・・作戦開始1分前
岸には計4つの小型ボートが並んでいた、どれも最新鋭の軍用小型エンジンを積んでいる
被害にあった日本軍基地はさぞ涙目だろう
「全員ボートを入手したな、この高性能のエンジンなら離島までの移動時間を短縮できる。
それでは、作戦開始、無線封鎖行う」
2人1組となり4つのボートに同時に乗り込みそれぞれの担当する島に向かった
ーーーーーーハボマイ群島ーーーーー
ハボマイ群島の最も大きな島であるゼリョーヌイ島に上陸した2人は、早くも落胆した
そこには旧時代の遺物しかなく、ここ100年は人間が暮らしていた形跡など微塵もないのだ
あるのは、風化しかけている軍用乾ドック、乾ドック内部には旧時代・・・少なくとも能力戦争である第三次世界大戦よりも昔、第二次大戦後期の駆逐艦クラスがその身を朽ちらせている、原型はギリギリ保っているが長年の劣化で今にでも崩れそうだ、近くには崩壊し廃墟とした建物もあり、ここが旧日本海軍、もしくは、旧ソ連、旧ロシア海軍基地だったのだろう
2人は念のため、廃墟化した建物を調べたが、やはり何も出てこない人が立ち入った形跡もないのだ至極当然と言える。
乾ドックは、夜の影響で足元が暗く駆逐艦までの高さや距離、安全性や得られるかもしれない情報を考え調べることはしなかった
2人は、足早にイトゥルップ島に舵を切った、その他ハボマイ群島は事前の地形図やノースの施設規模から、除外されており、ゼリョーヌイ島がギリギリの大きさだったのだ
ーーーーーークナシル島ーーーーーー
クナシル島、イトゥルップ島に次に面積が大きい島ノースやその関連施設があってもおかしくない島である
上陸した、若い男ともう1人の同僚は、当たりを引いたと確信したであろう
クナシル島には、明らかに私達の時代の先進的な構造物が目に入ったからである、しかもその構造物は地中にあるように作られているため、今の衛星写真や航空写真からでは絶対に見つけることは不可能であろう。
2人は、見張りも居ない構造物の内部に潜入し様子を伺った
どうやら、現在この施設は稼働しておらず最低限の電力で維持しているだけのようだ
容易くも2人は中央の制御室らしき場所に行ったが、全ての機能がロックされている状態且つ、重要施設である発電装置のある部屋や通信室何らかの格納庫に向かうためのドアや通路は全てロック状態で外部からの信号を受け付けない、いわばオフライン状態になっていることが判明した、ドアは持参した爆薬でこじ開けることも可能だが、重要施設に向かうドアの数はいくつあるか不明だ、うかつに爆薬で爆破するのも得策ではない。そうなると手段は限られる
幸いにもこの施設に監視カメラのような物はなく、侵入がバレることはない
「・・・ここでは何もできないな、持ってきた爆薬じゃ重要施設のみを爆破することはできても修復不能なダメージを与えることは不可能、なんなら俺らの存在を知らせるだけだ。ここは何もせずに写真撮って、イトゥルップ島に向かうぞ」
若い男が言った
ーーーーシコタン島ーーーーー
この島には、戦闘系能力者の【アイアン】ともう1人の同僚が上陸していた
しかしこの島には、ハボマイ群島のような廃墟はなければ、クナシル島のような私たちの時代の最先端の施設もなかった、あるのは民間人で形成された補給地点及び海難救助隊のベースキャンプだった
軍事施設はなく、必要最低限の施設しかないこの町は見つかるリスクを冒してまで捜索するには値しない町だったが、一様2人はこの町のマップや周辺地形情報を入手すべく、中央の行政施設に上手く侵入し、順調に情報の入手に成功した。行政施設は夜も遅く警備員室に1人警備員が駐在しているだけで誰もいなかった。入手した情報によるとこの町の北部に旧時代の最高峰のパラボラアンテナが残されているらしくこの町の連絡手段となっている。
そしてこの周辺で長距離を安定して通信する方法はこのアンテナを利用するしかないという事も判明した
「アイアン、あのパラボラアンテナを完全に破壊しこの地域の通信を麻痺させる。
軍用通信も一部阻害できるかもしれないし、無力化も狙えるだろう」
同伴の同僚が【アイアン】に言った
「そうだな、我々の持ってきた爆薬あればあのパラボラアンテナを完全に破壊するに足りる」
【アイアン】が言った
「さっさと終わらせて【隊長】が待つ島まで行くぞ」
【アイアン】達は乗って来た小型ボートまで戻り島北部に再上陸した
そして警備のいないパラボラアンテナに構造上最も弱い部分にあるだけの爆弾を仕掛けることが完了した
【アイアン】達が島を離れるとき暗き夜に真っ赤に燃え盛る炎の中あのパラボラアンテナは崩れ落ちて言ったのがよく見えたことだろう
ーーーーーイトゥルップ島ーーーーー
【隊長】とスーツの男が降り立った
やはりここが本命の島だ、近代的な施設に良く整備された旧時代の建物
島の規模には似合わないほど発展した街。ここが奴らの街で奴らの全ての場所なんだろう
そして、事前に入手していた地形情報とは異なる地形だった
この島は本来大きな山などはなく、なだらか地形であるはずだが現実は違う
雪が降る程の高い山が島中央部に聳え立っている、その山の麓には発展している街があり遠目から見る限り活気がある普通の街のように見えるが、こんな日本最北に近い地にこのレベルの街が発展するほどの人口は集まることはあり得ない。
【隊長】とスーツの男は移動を開始し、街の近辺まで移動することが完了した。
遠くからではわからなかったかが、この街はそこら辺にある街とは違う
何かがおかしい、歴戦の男の感が警鐘を鳴らす
夜が来ているのにも関わらず、夜を出歩く人が多いのだ。今の世界情勢夜を出歩けるほど治安が良い街は、各国の首都でもようやく出歩けるか出歩けるかだ。そのため今目下の夜景は異常と言える
本当にこの街の住民は民間人なのか?
本当にただの治安のいい地域なのか?
その答えは、すぐに出た
世界で既に生産されていない、回転翼機・・・ヘリコプターが音もなく我々の頭上を飛び抜けて行った
夜に紛れながら飛んでいるヘリコプターは街の中心部のとある建物の屋上に着陸していた
「・・・やはりこの街に民間人はいない様だ
いや正確に言えば民間人は居る、ただの民間人ではないがな兵士の家族だ。
基地と街が融合している。
やはり相手が人間である以上、搦め手には弱い、家族を人質にも取られたら終わりだからな」
【隊長】が呟き、写真に基地を収めた
ーーーーーーーーー夜が更け新たな動乱が始まる
刺客はどうあの化け物たちを倒すのでしょう・・・
あの化け物達はどう刺客を調理するのか・・・
もしかしたら・・・物語は終わりを迎えるかもしれません
次回の更新は未定ですが、2か月以上は期間を開けないように善処します!!




