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秘剣と10人の能力者  作者: こめたろう
殺しの意味
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新星

今回は学校編です

学校はとある噂で持ち切りだった。

新星(ノバ)』の誕生と谷藤の敗北

毎年行われる、新入生の模擬戦

そこでの谷藤との戦闘し、生存時間で新入生の強さや実力を測るのが通年だったが、イレギュラーが起きたのだ

《『新星』が谷藤を打ち破る》

学内新聞の大見出しはそれだった

〈正体不明の『新星(ノバ)』が1年生恒例の谷藤との模擬戦にて、谷藤が模擬戦の相手に選出され始めて史上始めて敗北〉

こんな記事が発行された。学校内にある新聞部によるもので、かなり信頼性が高く一貫して中立的な立場だったため、どの組織もどの集団も、この新聞の情報は一定以上の信頼性があるという認識だった。

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「なぁ涼、この『新星』....お前だよな」

朝ごはんを一緒に食べながら、火龍が聞いてきた。

「僕から名乗ったつもりはないが...もう手遅れみたいだね。まぁ個人までは特定されてないから。そのうち下火になると思うけどね、こういうマスコミは下手に刺激しないが一番の解決策だよ」

ウインナーを掴みながら涼が言った

「まるでマスコミに慣れてるかのような言い回しね」

そこに朝ごはんを摂りに来た百里姉弟が来た

「そうでもない、至って普通の対応だよ」

内心慌てながら涼が答えた

あの後、特にこれといったイベントはなく一日が終わった

「今日は・・・あぁこの講義があるわね」

奏瀬が自分のメモ帳に書いた時間割を見せながら言った

「お!なんだなんだ?」

ちょうど桃屋と畠山も合流した。

「はぁアンタたちね、時間割ぐらい自分の見なさい・・・で今日のメインはこれよ」

奏瀬はとある講義を指さした

【武器学】

「座学がメインかな?」

宗淵が言った

「多分ね、だけど日本中いや世界中でもこんなマニアックな講座受けれる所は数少ないわよ」

奏瀬が興奮しながら言った

「そういえば姉ちゃん重度の刀オタだった・・・」

宗淵が諦めている目をしながら言った

「・・・そうなのか」

涼が言った

他のメンツも既に知っているようだった。

「ならこの刀はどんな刀か分かるか?」

涼は能力空間から【影】を出した

「・・・ちょっとアンタこっち来なさい」

涼は奏瀬に腕を引かれながら半ば強制的に人気のない場所に連れられた。

「まずこの刀はどうやって入手した」

尋問形式で聞いてきた

「師匠からの貰いもの」

涼が端的に答えた

「その人は何者?」

また聞いてきた

「・・・人には誰にも言いたくない秘密がある」

涼は答えた

「・・・・わかったわ。その刀は大業物の一振りで兄弟刀の一振りだと思うわ

通常なら兄弟刀もあると思うけど、その様子じゃ一振りしかもらってなさそうね。

それが私の予測する物なら・・・・命狙われるわよ」

奏瀬が真面目な顔付きで言った

「そうか、忠告助かった」

涼は軽く受け流した

(目的は達した、後は待つだけだ。

涼は馬鹿じゃない、ちゃんとこの刀が兄弟刀である事実も、この刀を持つだけで命を狙われうることも理解していた。

例え奏瀬が誰にも話さなくても、必ず漏れ出る。

何処で盗聴されるかわからない場所だ早ければ今日中には刺客が来る可能性もある。

まぁ今日の【武器学】でバレるだろうけど)

涼はそんなことを思いながら授業を受け、最後の授業【武器学】に仲間たちと出た。

驚いたことに、あの仮面の少女の姿があった

流石に目立つ所におらず隅の方に隠れていた、驚いたことに仮面はかぶっておらず目深にフードをしていた。

そのせいで、誰も彼女があの仮面の少女だとは思いも知らない。


ゴーンゴーンゴーン


重音な鐘が鳴った

鳴るのと同時に一人の教師が前の扉から入って来た。

「ようこそ皆さん、【武器学】へ」

男は開口一番そう言った

「私の名前は、 佐木山 鋳酔(さきやま ちゅうすい)【武器学】の教師だ

今日は、武器の知識を入れたりすることはしない、全員の武器を見させてくれ。

そしてそれがどんなものかをまず所有者である君たちに、正しい知識と価値を教える

今日はそれでおしまいだ」

先生はそう言うと、自身の武器を机の上に乗せた

先生は茶色のローブに身を包み、紺のベストに白いワイシャツそして、金縁の懐中時計が腰に引っかかっている。

「まず私の武器から紹介しよう、期待はするなよ?

業物 【錦】 2030年 職人 錦織風雅によって打たれた一振り

業物の中では、強度と軽さが随一だが、切れ味に劣る。そして力の入れ方を誤ると通常の日本刀よりも折れやすい特性を持っている。

閃剣や即切りといった剣技を行う場合が最適・・・・といった所だ。私の能力『武器鑑定』がある限り

分からない武器はなく、最適な剣技を教えることができる。誰から来るか?」

先生が言い終わるのと同時に長蛇の列ができた。

「・・・業物 【花弁】 1999年 宮野真希絵によって打たれた一振り

業物中では平均的な強度、重量、切れ味を持っている、唯一の利点が宮野真希絵によって打たれた業物は大量にあり、すべてが等しいため、いくら刃こぼれや折れたりしても替えが大量にある。

がっかりはするなよ、手になじんでいる刀がこの世に大量にあるという事だ、戦場で壊れたとしても替えがその場にある可能性が高く、日常生活で壊れたもすぐに代替品を入手可能だ。次!」

鑑定してもらった女学生は、なんとも言えない顔をしながら席に戻った

「・・・これはどこで入手したのかな?」

先生が顔色を変えながら御三家の一人工藤に聞いた

「この刀は父上から貰い受けました」

工藤が答えた

「この刀は・・・大業物 【鳶】 1603年に 与謝野市左衛門によって徳川家康が征夷大将軍に就任した事を祝うために打たれた一振り。

大業物らしくすべての面で業物を上回っている、最高級の刀。大業物同士での能力差はほぼ無いがその刀が持つ能力に二つと同じものはない。この【鳶】は・・・一日一回だけ厄を払う事ができる」

先生が難しそうな顔をしながら言った

「つまり?」

工藤が聞いた

「厄を払う・・・つまり持ち主に対して不利なことが一回だけ勝手に防いでくれる。だがそれがどのタイミングで発動するかはわからない。既に消費しているのかしていないのかはわからない」

完全に理解できた人間はここにはほぼいないだろう。

だが涼には理解できていた。一回彼と戦っているからだ。

彼と戦った時完全に拮抗していた力がいつの間にか負けていたからだ。あれは涼の中で一番のなぞであった

「次!」

先生が叫んだ

まだまだ人はいる

涼は目立たないように悠木いのりに近づいた

「お前はなんの刀を持っているんだ?」

涼が言った

「私は普通の業物ですよ。母の姉が持っていたものなので正体は分かりませんが多分量産品ですよ」

いのりは答えた

「それより貴方のは明らかにしていいものですか?正体を勘繰られる可能性もありますけど」

いのりが心配しながら言った

「僕のは大丈夫だ、敢えてこの刀の情報は明かす僕の所に来る教師が居るなら・・・殺すだけだ」

涼は小声で言った

「それが狙いですか、元帥の刀を知っている者はあまりいません。

もし知っている人がいるという事はある意味私たちにとっても良い情報提供者になってくれますね」

いのりが涼の意図を察し答えた。

「次!」

先生の声が聞こえてきた

よく見ると長かった長蛇の列は短くなっていた。

この短時間であれだけを捌いた先生もなかなかすごいと感じた瞬間でもあった

黒板にはいつの間にかリストが張られていた

≪大業物6≫

≪上業物10≫

≪兄弟刀14≫

≪業物28≫

いつの間にか火龍たちも終わっていた

自身の武器をマジマジと見ているので知らなかったことを知れたのだろう

「おーいお前達で最後だぞどっちから行く?どっちの刀も今まで感じたことない物を感じるがね」

先生が腰に目を向けながら言った

「じゃ私から行きます、最後に目立つのはごめんなので」

そう言うと、いのりはそそくさと先生の前に行き机の上に刀を出した。

「・・・珍しい刀だな。最上業物 【明】 2000年に打たれた刀。打った者は・・・悠木宗也

刀工としての経歴はないが多分能力者だったんだろう。上業物の中でも群を抜いて、上質な物だが大業物ほどではない。

最上業物は世界的見ても、十振りあるか無いかだろう

珍しい刀らしく、能力も珍しい効果だ

帯刀者の力を純粋に強化する、帯刀している限り永久的に」

先生はそう言った

「・・・そんなすごい物だったんですねこれ」

いのりが言った

「あぁ君が思っている以上に希少性の高い刀だ・・・背後には気を付けろ」

先生が忠告した

「忠告ありがとうございます。でもそこらへんの奴に負ける気はありません」

いのりが言い、すぐに消えた

「じゃ最後・・・君の番だ」

先生が言った

涼は先生の前に行き、机に【影】を置いた

「・・・やはりそうかこの刀を生きてるうちにお目に掛かれるとは、長生きするのもいいかもな

大業物【影】1941年戦時中に打たれた伝説の刀工。

〈荒木城山〉の最後の兄弟刀。

1941の兄弟刀は有名だ

3つの兄弟刀が打たれ3つ中2つの兄弟刀は、戦地で失われたと言われている。

この刀は・・・兄の後に作られた弟の方だ

兄の名前は【炎】・・・防衛重視の能力だったはずだ、一方弟の【影】は・・・攻撃的な刀

殺傷能力が大業物の中でも1,2を争う。【影】は戦中様々な逸話を残してきた。初代の持ち主

船坂弘によって伝説が作られた。

戦後平和になり刀はその役目を失い、歴史から姿を消した・・・あの研究が発表されるまで

脱線した話はこれからの授業で行おう、この刀の能力を伝える・・・すべての能力、剣技、ありとあらゆる事象を無効化しなかったことにすることができる能力だ」

先生がそう言った

「ありがとうございます・・・それでは」

涼はそそくさと逃げようとした

「月乃涼。まだ話は終わっていない

その刀はどこでどうやって入手した?」

先生が真面目な顔付きで言った

「・・・言う必要がありますか?」

涼が睨みながら言った

「・・・・・・いや言う必要はない人には隠したい秘密があるからな。すまない野暮だった

ただ一つだけ忠告、いや警告する教師に気を付けろ。知っている者もいると思うがこの学校は狂ってる

学長が死んだ今、歯止めを効かせる人間が居ない。教師はお前を最大の障壁と考えるだろう。

今、この場では言わないがその刀がすべてを物語っている。校長周辺には近づくな。

私はここ居る者のすべての正体を知っている。だが私自身に力はないが、信念がある

子供たちに血を見せてはいけない・・・が戦争の軍靴が近づいてるのは否定しない

なら、強い者に育て上げなければいけない。

 弱き者を助け、強くなる方法を教えよ」

(ん?この言葉ノースに行く前に、凪さんから聞いた言葉とほとんど同じ言葉じゃないか!!)


次回は海外情勢になる予定です

誤字脱字、コメント等などお願いします

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