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そつない君の青春は、そつなくこなせない。  作者: 深崎藍一
第一章 そつない君と同級生達
1/18

プロローグ

 春とは。こんなことを考え始めたら、口にし始めたら、そいつはきっと青春の真っ只中から外れた奴だ。まるで台風の目みたいに、青春は後から、自分がその中にいたのだと気づくものだと誰かが言った。だから、台風の目の中にいる、ごく一部の人間だけが享受する陽だまりを、風雨に打たれながら見守り、考えるのだ。


 青春とは。


 高校一年生、世間一般という目から見れば青春真っ盛り。そんな僕は、今日も制服に身を包み、通学路へと踏み出す。


 台風なんてもってのほかの五月後半。天気は憎らしいほどの晴天。雨、雪、嵐、霰、雹。晴れじゃないから目立つそれらは、逆説的に晴れの日は基本、普遍的な日ってことな気がする。


 でも、物語とは打って変わって、雨に打たれながらでもなく、雪に足を取られた拍子なんかではなく、こんな誰もが当たり前と思う晴れの日に、人を変える何かは訪れる。


 青さとは無縁の、形容するならオレンジ色の温かな春の日のことだった。



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