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【設定グダグダで新規に書き直します】レディース総長の異世界放浪記 気に入らねー奴は、とりあえず〆る  作者: 遊々じーじ
第三章 総長伊月、ユグドラシル領の富国強兵計画【絶対無敵の神撃国家を建国だ!】
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幕間026 私の女神様のお側に居たい。そうだ聖女になろう!【後編】

<メルビナ神聖教会 助祭:マリーヌ>


「さて、マリーヌ。私達がさらなる昇進をする話を始めよう」うっわ〜!こいつ現実見えてないわ。こいつと心中するのはゴメンだよ!

話を聞くと、なんと父は現人神とまで言われている存在に、神聖騎士8名で討伐する気らしい・・・おまえ、頭大丈夫?馬鹿なの?という意味の言葉を、オブラートに包むことなく、はっきりと言った。


「馬鹿かお前!お前が父とか、私の生涯で最大の恥辱だよ!」スッキリしたが、その後は当然大喧嘩だ。

じゃ、どんな対抗策を用意してるんだ!と聞けば、こいつは魔導銃で対策出来ると思っているらしく、草が生えまくったよ!もはや大草原だ!

「なら、お前と神聖騎士だけでやれ!他の関係者を巻き込むな!」と、無事に決裂した。


ユグドラシル男爵領内の教会関係者達は、皆が疲れ切った顔をしていた。男爵家が神敵認定されたこと、でも私は反対している。皆も自由意志に任せる、と言うと、とても喜んだ。皆は出来ればイツキ様の信徒になりたいそうだ。

話を聞くも、やはり守衛達から聞いた話と差異はない。0歳児がというのはすぐには信じられないけど、という前置きをして、皆が実際に見た話を聞く。

・時折、男爵家で発光現象が起きる(国全体が目撃者)・・・私は室内に籠もって見ていない。

・イツキ様は領都内を走り回り、侍女達と追い掛けっこ(みなが目撃者)・・・0歳児だよね?

・氣という特殊な力を授与出来る(ひ弱だった女性冒険者が、生まれ変わったように強くなった、本人に確認済み)・・・力の授与、私が妄想する神だわ。

・お目覚めの魔法を領都上空に放っていた(みな毎日目撃)・・・その規模で、練習らしい。

・神聖魔法1発で領内の怪我・病気をすべて治した(手が生えた人を2名が目撃)・・・手足が生える?もう治療レベルではない。再生だ。

・金竜を従えている(領内を時折飛んでいる、全員確認)


そんな存在に喧嘩を売る我が父が誇らしい・・・ワケないだろ!老害が!国が滅びるわ!


「嘘を言わされ続けた、あなた達には心の底から同情する。真偽は不明だけど、少なくとも神レベルの存在に喧嘩売り続けたんだからね」

そして、私がメルビナの存在を信じていないこと、そのきっかけと、書物を読み漁って確信した事も話す。

「父・・・司教ガース達は負け確定。あなた達はすぐに男爵家に庇護を申し立てるのよ。私は見届けることにします・・・でも、やばくなったらフォローしてね」とお願いした。


当日、イツキ様は居らず、ユグドラシル男爵家の次期当主セリーナ様お一人だった・・・護衛も居ないのね。普通の貴族女性では考えられないが、流石武闘派だ。

その後の父とのやり取りは、赤面の一言だ。その姿は身勝手な被害者意識に心身ともに染まりきった、ただの老害だった・・・身内の恥は心に堪えるね。

ついには一触即発の事態になったが、頼みの魔導銃は使えず、イツキ様の神性を強調する結果となった。父も薄っすらと自分の失態を感じだしたようだ。今更かよ!?


しかし、神聖騎士団はタダのアホだ。周りの空気も感じること無くセリーナ様に抜剣して飛び掛かった。あいつら燃焼姫の事知らないのかしら?


「静まりなさい」


この声に、体中に電気が走った!・・・・私の生きる目的。私が永遠に仕える存在が今ここに現れたのだ!感激で涙があふれる・・・隣のジョセも泣いている。

そして現れた女神は、まさに私の理想!いやそれ以上だ!・・・メルビナというゴミとは違う、私の神!必ずこの方に仕えるのだ!隣のジョセとうなずき合う。


その後、世界神やら最高神やらの虫干しのようなお披露目会が始まったが、そんな有象無象には興味はない。私の神!イツキ様の前では、ただのぼろ布にしか見えない。


我が神が帰った後に、父の顔を見たら「誰こいつ?」ってレベルで顔つきが変わっていた。そうえいば幼少の頃の父は、真摯に神に使える信徒で、こんな顔をしていたことを思い出す。

早速、「なぜ、イツキ教にしなかったのですか!?我が神への侮辱です!」と文句を言うと、逆にたしなめられた。


「イツキ様は前面に出るのはお好きではないようだ、ならば教会名はベルネ教で良い・・・しかし、神像はどうする?まさかベルネ様の光の玉を作るわけにはいかないだろう。ならば自然と神々しいイツキ様の神像になる。そして教義はこちらで自由に決められる。ベルネ様の許可はいるが、イツキ様との関係性を見た限りでは問題ないだろうさ」

こいつ天才か!?我が父を初めて尊敬した。


しかし、イツキ様を信仰することは問題ないのだが、私的には常にお側にいたいのだ。さて、どうすれば良いのだろうか?と悩みを父に相談する。


「ならば娘よ。お前はイツキ様の聖女になれ。聖女は常に神の側に侍るものだ」・・・おおっ!父!思わず喜びのハグをしてしまった。

「では、早速イツキ様に了解を取ってまいります。行くわよジョセ!」「はい!」



私の女神、イツキ様!絶対に逃さないんだからね〜!

たとえ魂だけになろうとも!ず〜っと!お側に侍らせていただきます。



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