067話 総長、1ヶ月間の謹慎命令を受ける⑦(神、現れる)
<イツキサイド>
「今は第四世界、我々は既に滅びた力なき不要な存在だ。さて、どうしたものか?」
私としては、参謀役として引き抜きをしてもいいような気がしている。さて、どう勧誘しようかな?
すると、上空が左右に割れて透明な光?表現が難しいが、透き通った高エネルギーを発する存在が現れた・・・人の夢の中で騒がしい奴らだな。
敵意などは感じないので、様子見をすることにした。
『あなた方、世界神の方々は、最高位の【神】に至る資格を既に得ております。そのお迎えに参りました』
こいつ、なにも話をしないのにすべてわかった。最高位の【神】とは、すべての生きとし生ける存在にエネルギーを与え続ける無償の愛を体現した存在。
善も悪もなく、勃興も崩壊も、只々見守り続けて、すべてに力を与え続ける存在だ。こいつを見た瞬間に分かった。
他の面々も理解できたようで、第二世界神と第三世界神は、すぐに了承した。だけど第一世界神は即答しない・・・こいつ、世界に未練があるな?これはチャンスだ!
「おい、ベルネ!おまえこの世界の行く末が気になるのだろ?なんなら、私の参謀として飼ってやるぞ。満足するまで滞在したらいいんじゃないか?満足したら、こいつが迎えに来てくれるだろうし」
「・・・うむ、それもいいかな?正直、因幡に押し付けて去るのもな。と思っていた。」よし!ゲットだぜ!
まあ、こいつが女性なら眷属にしてもいいのだけど?冗談で話すと「失礼な!私は女神ぞ!」と言ってきたので、サクッと眷属にした。
「じゃ、ベルネちゃんヨロシクね!」「うむ」・・・これはちゃちな鑑定魔法より頼もしい!なんたって初めに世界を作った存在なんだからね。
そして「そこの・・・ついでに、お前も来い!」
『イツキ、貴方こそ最高位の【神】の資格を得ております』うえっ!あまねく存在に恵みを与えるなんてキモいぞ!まっぴらごめんだ!
「男に恵みなど与えん!それにだ!私には可愛い眷属たちがいるんだ。私にはここが遊び場だ・・・まあ、眷属が成長して神になる分には構わないけど。そうだ!ホモ剣いらないか?」
すると、神は透明な光の玉を3つ、こちらにゆっくり飛ばしてきた。それを掴もうとしたら、すべて体内に取り込まれてしまった・・・やばい!?またお母様に怒られる案件!?
『今のは世界神10神程のエネルギーです。それを簡単に取り込める。あなたの力が規格外であることを忘れないでください・・・なお、ホモ剣は不要です』
「おまっ!?ふざけんなよ!また発光現象でお母様に怒られるだろ!?・・・お前の力を全部取り込んでやろうか!ゴラぁ!詫びにせめてホモ剣だけでも引き取れや!」
怒鳴りつけたら、第二・第三世界神を連れて、逃げるように去っていた・・・あのやろーーーー!!!お母様は怖いんだぞ!!!
「なんだ、イツキより怖い存在が、この世界に居るのか?」
「そうだぞ、うちのお母親が一番怖いんだ!無償の愛を向け続けられて、どうして良いのか分からないからね」と言うと、さも面白そうに笑っていた・・・こっちは笑い事ではないんだけど。
そうだ!こいつの初仕事はお母様への釈明にしよう!よし、私は悪くないことをお母様に証明せよ!我が眷属ベルネちゃん!頼んだぞ!
ゆっくりまぶたを開けると、目の前には赤髪の般若が居た!既に抱かれていて逃げ道はない・・・きっと心配で抱き続けていたんだろうな。
「い・つ・き?・・・なにか釈明はあるの?」「あります!あります!ベルネちゃんよろしく〜!」
「うむ、イツキの新たな眷属、元第一世界神のベルネだ・・・イツキ、お前の母親、ほんっとに怖いな」おまっ!?余計なことを言うな!
お母様は、私の頬をつねりながらもベルネちゃんの話を聞いてくれた。・・・くそ神!次にあったら絶対〆るからな!
結局、私は6日間ほど眠っていたそうだ。これで謹慎期間は終了した。
その間、透明の光?の柱が立ち上っていたようだ。そして、ずっと私を抱き続けていたお母様。心配掛けた負い目は有るのだが・・・お母様、なんか強くなってね?




