007話 総長、聖剣に神に至る道を教示し、ちょっと後悔
あと一息!押せば「お主に試練を・・・」等と乗ってきそうだ!
『たらしのイツキ?』
『それじゃ力が見れんのじゃ』
『そうでござる』
『(我・・・出番なし_| ̄|○)』
『こんなしょぼい持ち手じゃ、聖剣の百分の一の力も出せないからね、仲間にして近くで見ようよ』
って、絆!?絵文字なんてどこで覚えたの?
「持ち主が最悪ね?マキナ、あなたそいつで外にいる魔剣と戦えると思ってるの?・・・今のあなたは、私の絆より数段劣る劣化品だわ」
『・・・・・(怒!!!!)』
やはり意識があるみたい。怒気がすごい!しかし乗ってきたよー!!!
あとは吹っかけられる試練を乗り切れば・・・ぐふふ、聖剣を我が手に!
ふふふ・・・憧れのセイ◎ー様みたいに光撃をしてみたい!
『がーーーー!!!イケメンでホモ属性で神聖属性使いの強い男子がいないから仕方ないだろ!』
「ようやく意思が感じられたと思ったら、まさかのホモ属性?うわっ!?やっぱこいついらんわ!」
『賛成』『キモいのじゃ』『変態でござる』
『(我・・・上位!ヾ(。>﹏<。)ノ゛✧*。)』
「マキナさ〜ん えと、もっとガチムチな方々と・・・がんばって!じゃね〜」
ガチホモはいらん!気持ち悪いので、聖剣鑑賞はキャンセルさせて頂きます。
『待て!・・・そうだ、おまえが男になればいいのだ!!!』
「は???」
『男になれば、おまえと契約する!我を楽しませろ!!!』
自分が男に!?私がゴキブリに!?なるって?・・・!!!ふざけ・・・
「絆」と念じ持ち手を掴むと、瞬間移動かくやの如く移動して、ふわりと浮いている聖剣マキナに斬りつけた。
伊月の戦闘時、予備動作は少ない。膨大な氣による化け物じみたレベルの身体強化をした上で、拳や剣を振りかぶる等の余計な動作を省き、体・筋肉・重心等をうまく使い最小限の動きで十全に力を伝達し、高い威力を維持した攻撃を、最速で行うのだ。
それが伊月が、発氣による力は溢れているが身体が未発達な子供時代に築き上げた戦闘スタイル。
さらに伊月は、異世界に来てマスタースキル【スライム】を覚えたことで、バネのような粘性と関節限界を無視した柔軟な体を手に入れた。
これにより力の伝達がさらに向上して、より予備動作を少なく、力強く、早く、が可能となった。
今回、これを無意識で完全に使いこなした。
なお、刀自体もマスタースキル【スライム】なので体と一体化が可能で、刀の隅々にまで力の伝達やスキル行使が出来る。さらに言えば伊月の氣・魔力等のすべての力を付加できるようになったのだ。
伊月がマキナを斬りつける瞬間、【絆】は刀身を通常より反らしており、伊月の力の伝達に併せて刀の反発力まで加えて切りつけているのだ。
しかも、氣の身体強化&魔力の切断強化付きで、だ。聖剣と言えど切れないという道理はない。
伊月専用ではあるが、既に世界最強クラスの刀ではないだろうか?・・・他の聖剣・魔剣いらないよね、もう。
・・・るな!!! 神速で刀が上段から振り下ろされる。
カラン、と音がした。みなが注目すると、聖剣【マキナ】の剣先15cm程が切られ、地面に落ちていた。
『な!?・・・なにをした!?』
「・・・ちっ!効いてないか」
「お前、実は心は女よ!って可能性もあるので様子見てたけど、うちはレディースだ!男はいらないし下品なのはもっといらん!」
『貴様!!!最強の聖剣たる俺が不要だと!?そしてホモは最高だ!男達のほとばしる・・・(云々)・・・』
うわ〜、ホモがいかに素晴らしいか講釈しだしたよ。頭がイカれた粘着質な感じの聖剣だし、剣先切っても元気なままだ。
このまま、この変態剣に付きまとわれると面倒だね・・・だれだよ聖剣に憧れるなんて言ったやつは!
『『『『・・・・(( ´Д`)=3)』』』』
・・・みんな、お前だろ!って思念を飛ばすのはやめて〜 娘達の視線が痛い(泣)
こうなったら・・・・逆に褒め殺しにして、気分良くお引き取り願おうか。
「あなたのホモラブ度、理解したわ!素晴らしい!!!」
パチパチと拍手を送ると「では、早速男に!」だと!こいつうぜえ!
「マキナ!あなたは他人のホモライフを漫然と見ているだけで満足なの!?」
こいつの、私への男への性転換願望を無視して話を進める。
「たしかに不満はある、今の主を含めて話せる同士が全くおらん、それに行為の最中を見つけるのが難しいのだ!なぜこの素晴らしさがわからないのだ!嘆かわしい!!!」
ほうほう、そういう事か。こいつはBLの情事を見たいんだな。なら希望通りの誘導をしてやろう。
「そんなことはないぞ。世間の厳しい目があるから表に出られないだけだよ。同志もガチ行為もこの世界に星の数ほどいる!魔族や魔物にだって、ね!私の世界でもそうだったもの」
「そうなのか!?」衝撃の雷をうけるマキナ。ぐふふ、乗ってきたな。
「私の世界での同性愛者達は、地道に活動を続けていまでは国にも推奨されてるよ!・・・今では世界70億の4割は同性愛者よ(テキトー)!ガチホモマキナよ!あの光景を、いつかその目で確かめて欲しいと、私は思う」
「!!!!」衝撃の雷をうけるマキナ
「その神聖力、あなたは上位存在よね? なら、少し足りない主人を(ガチホモの)王道に導くのは上位存在たるあなたの義務!上位存在が下位の者に使われていてはだめだ!
・・・マキナ、上位存在のあなたは(腐)愛の伝道師になるべきよ!」
「!!!!」衝撃の雷をうけるマキナ
「そして、(腐)愛の伝道師たるマキナが研鑽を続けた果てに至る究極の攻めと受け・・・その至高の頂きを見たくない?」
「!!!!」衝撃の雷をうけるマキナ
「マキナ!決して平坦な道のりではないでしょうが、あなたは不老、ならば神に至れる存在なのよ!ならばいつかは腐の頂きに届く可能性があるのよ!」
「!!!!」衝撃の雷をうけるマキナ
「(ガチホモ)神を目指しなさい!マキナ。あなたの(腐)愛の光が世界の隅々までを照らし育み、ついには全生物に同性愛の光をもたらすの!」
「!!!!」衝撃の雷をうけるマキナ
「(ガチホモ)神に至った暁には、私達もあなたを(笑わせてもらいます)!!!」
おいおい、私のてきとーな演説に感動しているぞ、マキナwww
「イツキとやら、その進言感謝するぞ!」
聖剣マキナは強烈に発光&震えながら、純粋な感謝の言葉を発した・・・マキナさん覚醒したよwww
「有難き幸せ。マキナ様の覚醒をお祝いして、折れた剣を修復させて頂きます」
聖剣マキナは神聖力の塊のような存在なので、魔力操作で簡単につなぎ合わせる。
ついでに神聖力を補充しておこう。見た瞬間に神聖力は覚えたので簡単だ。属性は魔力の色を変えるイメージで簡単に変えられるし。
『おおっ!母上様!』
???何故かムースが感動してる?なんで???
「重ね重ね感謝する、お主の言葉ではるか高みに至った思いぞ。後日褒美を用意しておこう・・・さあ!主よ!・・・む、まだ気絶してるのか?(体を操作して)いざホモ神の高みへともに向かうぞ!」
「ふむ、主を受けとしたら・・・攻めは狐目の近衛騎士団長がいい!・・・ふふふ、胸が躍る!!!」
覚醒して立ち去ろうとするマキナ。ふふふ、ついでにこの国が大混乱しそうな助言もしておこう。
「マキナ様、神殿を作りそこを拠点とするのが最良かと。マキナ様の趣向に賛同する信者を募りましょう。神殿では【神】マキナ様が見守る前で、毎日男達の(腐)愛の(狂)宴を奉納させると良いかと」
「す、素晴らしいではないか!?主の権力を使って実行しよう!お主はホモ知恵を泉のように湧き出すな。忠臣たるお前たちを迎え入れること、楽しみにしておるぞ!」
「有難きお言葉!!!(そんな人外魔境には行かないけどね)」
意気揚々と主を操作して城に向かう聖剣マキナ、いや・・・同性愛者の星、ガチホモ神マキナ様の誕生であるwww
『イツキ、あれ神剣みたいだよ、それをあんなに・・・』
『イツキは悪魔なのじゃ!』
『・・・母上』
『(我!恐怖!)』
まあ、少し罪悪感はあるけど。既に宣戦布告もしている国なので、そこまで気にする事ないんじゃない。
「あんた達、何?あいつに粘着されながら旅がしたかった?・・・ならホモ行脚に同行したいって呼び戻して来るけど?毎日ガチホモ祭りだよ!」
『結構です』
『今回はやもうえぬのじゃ!』
『必要悪でござるな』
『(我!((o(´∀`)o))ワクワク)』
「私達の絆が腐女子の危機!!!興味駄目!絶対!腐るわよ!」
『・・・了』
まさかこんなところに腐女子予備軍がいようとは!?母として気をつけて監視せねば!
『あっ!?・・・伊月伊月!ステータス見て!早く!!!』
アリス、急に慌ててどうしたんだろう?
<ステータス>
名前:山本伊月
年齢:18歳
性別:女
種族:もう神だろ!?こいつ(判定不能)
存在値:レベル 175→211
<マスタースキル>
◎氣力操作:氣力の精密操作
◎魔力操作:魔力の精密操作
New◎スライム【絆】:スライムのごとき柔軟な身体(形状・体積、変更不可)
(異世界転移時取得、強奪したスキル)
◎男の天敵:金的への精密攻撃
(異世界転生時取得、オリジナルレアスキル)
◎仙郷への道:生殖操作(男性限定)
New◎腐への一歩:ブルーライン教への入信許認可権(女性も入信可、強制手続きも可)
<称号>
◎氣王:膨大な「氣力」を所持
◎魔王:膨大な「魔力」を所持
◎幻獣の母:幻獣の創造
New◎腐愛の母:第一腐女子、腐愛の伝道師
(ブルーライン教の永久名誉幹部【現在:枢機卿】)
<レディースチーム:ラブリーイツキ同盟【異世界支部】>
幹部メンバー(参加順)
①アリス(アリ型幻獣)
②タツキ(龍型幻獣)
③ムース(ムカデ型幻獣)
ブルーライン教?・・・あっ!?マキナがこれから作るやつか!あいつもう名前決めたんだ。
ブルーラインって、どういう意味か分かる?アリス。
『恐らくだけど、地球で運命の赤い糸ってあるでしょう?それとおんなじ感じじゃないかな?』
『赤い線(男女愛)とは別(青い線)の出会い(同性愛)という主張だと思うよ?』
「なるほど〜、シンプルだけど分かりやすい!」
あいつ、なにげに優秀だよね?ガチホモの桃色脳じゃなかったら、アリスのサポート要員として欲しかったかも。
「アリス!今からで『いらない!』・・・だよね」
でもあの力はいずれ必要になるかも?・・・立花にでも押し付けてみようかな?
<マスタースキル>
◎腐への一歩:ブルーライン教への入信許認可権(女性も入信可、強制手続きも可)
私が独自に入信の手続きが出来る、で、無理やりに入信もさせられるのか〜
残念なスキルなのに、強制手続きが面白く使えそうなのが腹立つ。
そうだ!あの女好きの王も入信させよう・・・受けで( ̄ー ̄)ニヤリ
女性も?こちらは同性愛者と腐女子の育成かな。潜在的な腐女子多そうなので積極的に布教してあげよう!
・・・後でマキナに教えとこ。
そうだ!マキナに薄い本の指南もしてあげないとね!コミケも大事だ。
<称号>
◎腐愛の母:第一腐女子、腐愛の伝道師
(ブルーライン教の永久名誉幹部【現在:枢機卿】)
これは・・・いらん!そもそも第一腐女子って(『数行ほど上を見て!反省しよ!』)なんだよ!?・・・第一村人発見とかのノリか?
まあ、マキナに布教したのは・・・私か。
迎え入れるとか言ってたあれが枢機卿のポストか?ほんとに仕事はえーなマキナ。
男への嫌悪が着々とスキル化されてるような・・・しかし、ブルーライン教の永久名誉幹部は恥ずかしい!娘たちに顔向けできない。
調子に乗って変なの覚醒させてしまったかも!?
自分のやらかしたことが、先の見えない懸案事項となり、流石にちょっぴり後悔する伊月であった。
だって、あのバカがあんなに優秀・有能だとは・・・思わないよね、ね!
・・・なんかどっと疲れが出てきたよ。
ストックが付きそうです。休み中に数話ストック追加したいのですが・・・書くって難しい。