056話 総長、腑抜けどもを粛清する
<イツキサイド>
『おい!お祖父様?カレン様?・・・これはどういう事だ!?』私は二人を神威でビシバシ威圧しながら質問した。
お祖母様とエレンとの統合は、コントロールがシビアすぎて、流石に今の体では無理があった。
あれから3日ほど寝込んでしまい「だから無理するな!と言ったでしょ!」と、お母様を心配させてしまった。
でも、お祖母様の分岐点になる大事な場面だったので、無理をしたことには後悔していない・・・ただ、こんなに頑張ったのに・・・・だ!
目の前には、すっかり牙を抜かれ腑抜けたお祖母様と、嬉しげに戯れる雷獣セレン。その姿はミニチュアダックスフンドだ・・・どうしてこうなった?
そして、冒頭の神威を発動している場面につながっている。
「い、イツキちゃん、でも、セレンちゃんかわいいんだも〜ん!」・・・お祖父様、だもーんじゃねえ!
「私も、訓練しようとしたのよ?だけど、危機感皆無ですり寄ってくるセレンが可愛くて〜」・・・こいつらは駄目だ。
お母様やセバスに話を聞くと、セレンは誰が近づいても尻尾を振って「遊んで〜!」と近づいていくそうだ。昨日などは領民の子供達に連れて行かれて、夕方平謝りで親が届けに来たそうだ。
兄達夫婦やイザベルお姉様、使用人たちもセレンの可愛さに既に陥落。無事なのはお母様とセバスのみという惨状なのだ・・・この犬畜生をどうしてくれようか!?
ちなみにお母様は「私が可愛いと思うのは、イツキだけよ!」・・・思わず惚れそうになったぜ!お母様!
とりあえず、ダメダメな3人はデンジャラスコースにご招待だ!早速超能力アイアンクローで捕縛した「「「イツキちゃ〜ん!痛い痛い痛い!」」」
そのまま引きずって、中庭でくつろぐ金竜ウェンディの元に向かう。
『おい、ウェンディ!』「む・・・どうしたのだイツキ様」
『こいつらを鍛え直してくれ、デンジャラスコースで1週間!』「やつが来てから腑抜けていたからな。うむ、ならうちのイザベルも追加で良いか?」と、ウェンディの視線の先を見る。
そこには、だらしない顔でセレンと戯れるイザベルお姉様が・・・
『許可する!みっちりとな』「了解した」
イザベルお姉様も超能力アイアンクローで捕縛「イツキちゃん!何するの!?」そして、金竜ウェンディの開いた特別な異空間に放り込んだ。
『政務はアルバルトお兄様に代行を頼んでおくので、1週間のバカンスを楽しんできてね〜』
『さて・・・セレンちゃ〜ん、これから可愛い可愛い貴方と、た〜っぷり遊んであげるね〜』と言うと『遊ぶの!?』と尻尾を振って飛びついてきた。馬鹿だなこいつ。
それを無造作に白の力で捕縛!「キュンキュン」と可愛らしく鳴くが、私の心には一ミリも届かない。
『セバス!』「はっ!」『腑抜けた奴らには、みっちりと教育をしておくように。腑抜け筆頭の領主夫妻は喜んで旅立ったともね』「・・・分かりました。」
「イツキ、寝込んだばかりなんだから、無理しちゃ駄目だよ」『大丈夫、向こうで創造召喚して、そいつに任せるつもりだよ』と言うと安心したようだ。
そんな時に、間の悪いやつが居るもんだよね〜
「セレンちゃ〜ん!今日も遊びましょう〜!」・・・ヴィマーナだ。早々に超能力アイアンクローで捕縛「イツキ様!やべ!?」はい、確信犯を捕縛しました。
さっきの異空間を開き直して『お〜い、ウェンディ!腑抜け追加な〜』とヴィマーナも放り込んだ。
さ〜て、この駄犬を誰に鍛えてもらおうかな?




