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006話 総長、異世界で聖剣に出会う

3女のムースをワシャワシャして感触を堪能していると・・・


「ん?」『伊月、なにか強いの来るよ』

ほうほう、神聖属性(ラノベ知識参照)って感じの強い力が起動した模様。


「ムース、私の左腕に」『御意』

ムースが私の左腕に巻き付く。

「すごい存在力の武器、剣?だね、神々しいというか・・・もしやラノベに必ず出てくる聖剣ってやつ?」

まだ、距離があるので姿は見えないが、ここからでも分かる強力な力が近づいてくる。


「うわっ!なんか禍々しい剣?の反応も別方向から近づいてくるね、も、もしや!?これが聖剣と対をなす魔剣?(ラノベ知識参照)」

こちらは王都外から近づいてくるのが感じられる。魔剣を含めた軍隊のようだね。へー、私が逃げられないような配置かな?逃げる気は全く無いので問題ない。


『伊月、あれは「氣」で受け止めるの、難しいかもよ』

「こちらに来てから氣力瀑上がりだけど、全力でこられたら障壁持たないかな?」

私の感覚では、全く問題ないと感じるけど、ここは異世界。不可思議な力の注意は必要だ。


さて、どうしたものやら・・・憧れの聖剣を戦闘をしながらみんなで鑑賞するには、どうすれば?

「エクス〇〇バー!!!」とか攻撃飛ばされたらどうしよう!?うう〜っ!ワクワクする!

私さ、フェ◯ト大好きで、セイ◯ー様ファンなのよ!だから聖剣にはちょっと憧れがあるんだよね。


伊月には聖剣に対する危機意識は全く無いようです。アリスのため息が聞こえそうだ。


「タツキーーーーー!!!戻ってきて〜」


『なんじゃ、いいところだったのに〜』

不満げなタツキが戻ってきましたが、久しぶりの散歩で力の限り走り回って満足げな犬に見えます、かわいいwww

思わずワシャワシャとしてしまいます。


『こりぁ!イツキ!やめるのじゃ〜』

「タツキ、聖剣だよ!聖剣!異世界定番!皆で愛でようよ!!!」

『おおっ!?それは楽しみなのじゃ〜』

『面白そうでござるな』

『ちゃんと対策考えてるんでしょうね?』


近づいてきて詳細分かったけど、アレくらいの力なら大丈夫でしょう。流石に聖剣の全力は厳しそうだけど使い手がヘボなんだよね。ヘボが聖剣の力をどこまで引き出せるか分からないけど、死なない程度に聖剣の威力を試してみよう。


あ、そうだ!そんなことより大事なことがありました!


「アリス、タツキ、私の魔力から生まれた幻獣、3女のムースだよ、これから仲良くね」

『母上よりお話のあったムースでござる、アリス姉上、タツキ姉上、末永くよろしくお願い申し上げます』

『ムースよろしくね!』『(ポッ)姉上じゃ!』

アリスは長女の貫禄出てきたね!タツキは急に妹が出来て嬉しいような恥ずかしいような変な感じになってるようだね、かわいい。


よしよし!新たな家族の紹介も済んだところで、戦闘準備しますかね〜


「タツキ、私の右腕に」『了解じゃ〜』

タツキが私の右腕に巻き付きます。


私は氣力と魔力を混ぜ混ぜして、それを思いっきり圧縮しながら日本刀を作る。

タツキ、ムースを腕に配置したのは、力のコントロールがより精密に・・・って訳ではなく単に三人には近くに居て欲しいから、やる気アップに繋がるからね。

伊月は愛情を向けられること無く育ってきたため、人間不信は天井知らずの極みに達している。

そのため気を許した仲間に対しては、姉御肌で思いは非常に重い女なのだ。それが娘となったら・・・


そうだ!今回限りの刀にしようと思っていたけど、3女誕生記念の刀を作るのもいいかも!・・・また横道に逸れてますよ伊月さん。


家族に思いを馳せながら最終調整。刃の付け根にアリスの姿を彫り込み、いや付け根はアリス自身の形にしよう!アリスが2人抱き合う感じで、鍔はタツキを一周巻いた形のものを3列並べる、持ち手部分はムースにした。足を畳んだ状態にすれば持ち手の滑り止めに丁度いい!あれ?刃を含め色がすべてワインレッドになったよ!


今まで全く話題に出していなかったけど、私の服装は特攻服でジャケットの色はワインレッド、その他は黒で統一。この配色だと私の好きなワインレッドが映えるのよね!

なお、こちらも私の氣力で生成したものだ。常時氣力を提供しないといけないが、有り余っているので問題ないし、色々と便利なのだ。

背中には、アリス、タツキ、ムース(ムースはついさっき追加)の絵柄(少しかわいくデフォルメ済)入りですよ!


『伊月、なんか聖剣より強そうな気が、特に付け根辺りが』

『私のチカラじゃな!特に鍔が最強じゃ』

『拙者の魔力でござる、特に持ち手がすごいオーラでござるな』


聖剣よりってそこまでは強くはないでしょう。でもこれで聖剣を受けられる。受け続けて皆で観察しないと意味がない。


「命名は・・・娘たちとの【絆】にしよう!」

『『『・・・(てれ)』』』『(我!了承!)』

みんなの顔もレッドに染まってる〜 またカメラが欲しいです、切実に!・・・ん?

『(我、絆、感謝)』

「うゎ!絆が喋った!?・・・幻獣じゃないよね?」

『伊月?頭大丈夫、刀が喋る訳ないでしょうに』

アリスに馬鹿にされた(泣)しかし脳を管理するアリスが認識出来てない!?


『我、スキルより派生、スライム。スキル、魂に直結』


あ〜!聖剣との戦闘で試そうと思ってた、異世界転生時に強奪したっていうスキル【スライム】ね!

「アリス、マスタースキル【スライム】が絆に宿ったみたい?私の魂と直結してるのでアリスには聞こえないって・・・決して頭がオカシイわけではありません!!!」

また賑やかになりそうだね!そうだ!仲間になった絆もジャケットの裏に絵柄を入れてっ、と。


『・・・感激』『は〜っ、伊月は多芸だね〜』

「まあ、とある魔物国の賢者スキルもおしゃべりしていたので、異世界は概ねそんなものなのでしょう!」

『伊月、いい加減ラノベの話はいいから!・・・来たよ』


軽装備の男性が聖剣を片手に歩み寄ってきた。装備はなんかの皮の装備だ。顔はイケメンではあるが目がキモい、こいつ・・・あのラーメン王の子供か?

おお〜っ!剣がキラキラ光ってる。聖剣の力が強すぎて持ち手が霞んでしまってる。持ち手の貧弱さが際立ってるね。

・・・まあ、そんな状況なので残念ながら聖剣の存在力の割に力を全く引き出せていない、3%位か?

こんなチンケな使い手では聖剣がちょっと可哀想だ。


「おまえがサマンサか!? 私はこの聖剣「マキナ」の主で・・・」

「うーーーーい!質問!!!」

「・・・・なんだ!!!」

「サマンサって誰だ!?」

「・・・お前、宣戦布告の時にサマンサって名乗ってただろ?」

「あーっ!すっかり忘れてた(テヘペロ)」

「スマン!あれは偽名だ(聖剣が)強敵だから特別に教えるが、山本伊月という」

この国の強さの基準が分かったので、名前で呪われるような事態はないと判断。しかし聖剣の名前はマキナと言うのか、名前もかっこいいな。さすが聖剣、イケメンだ!

聖剣マキナは、鍔、持ち手に装飾などは一切ない。刀身は細めの両刃剣で白金に輝いている・・・やはりかっこいい!絆には負けるけどね!

「イツキとやら、分かっているではないか!うむ美形だな・・・私の妾になるなら貴様の身の安」

「【聖剣マキナ】!我が元へ来い!さすればお前の力を十全に使いこなして見せるぞ!」

言葉と同時に、氣力と魔力を一気に放出する。


「がっ!?(気絶)」『・・・・・(ピクリ)』


うふふ、聖剣ちゃんは興味津々のようだね。

えっ!?なぜか持ち手が失神&失禁してるよ?意味が分からないけど、これなら聖剣の失望も大きいはず!絶対に手に入れるぞ〜!

あと一息!押せば「私の主になるには、お主に試練を・・・」等と乗ってきそうだ!わくわく!


さて、伊月はこの聖剣を手に入れることができるでしょうか?

・・・ところで伊月さん、聖剣の実力を見るんじゃなかったのか。


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