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【設定グダグダで新規に書き直します】レディース総長の異世界放浪記 気に入らねー奴は、とりあえず〆る  作者: 遊々じーじ
第二章 総長伊月、念願の異世界転生編【天界再生のススメ】
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幕間016 神イツキに関わったモノたち、その後 <金竜ウェンディ>

私は金竜と云われているモノ。気の向くままに、あらゆるモノを滅ぼす存在だ。

何時からそんな事をしているのか?何故そのような事をしているのか?などはもう忘れた。全く分からない。もう滅ぼすことが目的になっている。


そんな私が・・・何時だったかな?天界を崩壊をさせるため、適当な天界を選び攻撃した。今までは天界にある、適当な国を滅ぼす程度だったが「私、出来るんじゃね?」と思い立ち、やってみることにした。

しかし、天界自体の崩壊は難しかった。神とその眷属の神獣達、それに世界樹という巨木も加わり、大決戦となったのだ。

結果は敗北。そこ住む人族は滅亡、天界自体に損傷を与えることには成功、神と世界樹もかなり弱体化させた。でも、私自身もダメージがひどかった。何しろ手足はもがれ、内臓が飛び出し、尻尾と羽ももぎ取られてしまったのだ。過去に見たツチノコのようになってしまった。これは流石に修復に時間が掛かる。

このままではまずい!と、その天界を去り、異空間で眠りについた・・・そして永い時を療養にあてたのだ。


そして、ようやく力が満ち、体の欠損も回復した私。いざ!滅びを振りまく為に!・・・今度もどこぞの天界を攻めてみようか?と思案していると、強い力に引きずり出された。

うむ、これは召喚か?私を引きずり出す程の力・・・この術師を滅ぼすのは骨が折れそうだ!とニヤリと笑い、相手を消滅させるため召喚が完了するのを待った。

召喚者を確認すると・・・うむ、赤子か。この年齢でこの力、凄いな!・・・まあ、誰でもどうでも良いか。私は出会ったものを滅ぼすだけだ。淡々と周囲を滅ぼす、それが私の仕事だ。


「我の眠りを覚ましたのは、貴様か!・・・人族ごときが我を召喚したのは見事だが・・・ゴミの貴様には我がブレスでの死が相応しい!ふふふふっ!死ね!」

だが・・・なんだ?私を見て誰も怖がってないぞ!?何故だ!こんなに恐怖のサービスをしたのに!と思いながら、ブレスは熱線で十分かな?と準備完了、では、発『あ?』と言う声が聞こえた途端に、全身に悪寒が走った!

これ、やばいやつやん!?・・・そういえば警戒なんて、生まれて初めてでは?などと余計なことを考えてしまい、いつの間にか意識を失っていた。顔の痛みからどうやら張り倒されたようだが、殴られるまでの記憶が全くない。あの赤子以外にも警戒に足る存在がいたのか?


「ここは異空間か?もしかして無意識に逃げたのか?」と自身に問うていると『ブッブー!不正解!私が作った異空間に連れてきたんだよ!』目の前に5歳児位の子供が居た・・・うむ?「先程の赤子ではないのか?」と聞けば「あれだと動きづらいので、とりあえず5歳児に変身した」そうだ。

まあ、今はあの悪寒もない、どうでもいいか。さて、仕切り直しで滅ぼそう!前足を振り上げ、子供に向かって振り下ろす『お〜!やる気だね〜』と、呑気な声が聞こえてきた。

手の振り下ろし、足での踏みつけ、尻尾を使った振り下ろし攻撃、をランダムで行うが、すべて避けられた・・・それも余裕で。特に腹立たしいのは、避けるついでとばかりに、私の鱗を剥ぎ取るのだ!・・・く!?忌々しい!


『レッスン1!自分より早い動きの相手に、点で攻撃しても当たらない。面で攻撃しないと駄目だ』うむ、確かに!そうだな・・・ならば!と、すべての攻撃を横薙ぎで行う。

だが・・・「なんだ!?その動きは?」子供が立体的な動きを始めたのだ・・・なんで空中に足場がある?なぜ、自在に移動できるのだ!?もしや、魔法障壁を足場に使っているのか?

『面で攻撃しろ!って言っただろ。横薙ぎだって視点を変えたらただの点攻撃だぞ!』いや、いやいやいや!そんな訳無いだろ!天界には重力があるんだからな!お前のように空間を自由自在に動けないからな!


『レッスン2!仕方がないな。なら面攻撃の見本を見せるか』ふふふ、鱗を剥ぎ取るくらいしか出来ないお前の攻撃など意味がない・・・ちなみに鱗はすぐに再生する。

『【泡沫・万華鏡うたかた・まんげきょう】』異空間全域が泡に支配された。何だこの泡は!?む?子供が消えた?何処だ!?

『この泡は別の異空間に繋がっているんだよ、さて?面攻撃のお手本を見せようか』と言うと、泡という泡から、火・風・水・地の魔法攻撃が飛び出して、四方八方から攻撃を受ける。

鬱陶しいが、この程度なら避ける必要もない。だが『ほ〜、凄いね?なら、もうちょっとレベルを上げてみようか』・・・なに?『ほら〜!行くよ〜!』今度はイカヅチが私襲う!ぎゃー!痛い痛い痛い!

炎の魔法は高熱になり鱗が溶ける、しかも、体に当たるとねっとりとくっつき皮膚を燃やし続ける・・・熱い!痛い!

風と地魔法は併用で、地属性で生成した鋭利で硬質な石を、回転を加えて風魔法で射出・・・痛い!石は風魔法で高速回転を維持してガリガリと鱗を削る!

水魔法は、ただの水が、ブレスのように私の体を削る・・・痛い!なぜ水がこんなに痛いのだ!

雷魔法は、とにかく痛い!しびれる!・・・しかし、これだけ魔法を乱発したら魔力切れを起こすはず!だいたい私を召喚した際にかなり魔力を使っているはずだ!

・・・だけど、まったく魔法が止むことはない「おい、子供。なぜ魔力が枯渇しないのだ?」と聞いてみたら『私の体内は、力にとって極上の空間らしいんだ、だから使った側から、我先に体内に戻ってくるんだよ』おいおい!それは理不尽過ぎるだろ!


『さて、レッスン3だ。お前は恐怖を感じたことないね。だから恐怖を体感させよう!お前を使役しないといけないからね?』と言いながら、異空間から出てきて、私と対峙した。

・・・私を使役する?ふざけるな!

ふふふ、そこまで言うなら、恐怖を体感させてもらおうか!お返しに貴様には全属性ブレスを見せよう!火・風・水・地すべての属性を統合した、私だけの力だ!

4色のブレスがねじれてまとまり子供を襲う。

子供相手には過ぎた技だが、私が認めるほどの強さだった・・・なかなか楽しかったぞ!

勝利を確信して肉塊になった子供を・・・えっ!?ノーダメージ!?


『お前さ〜?もしかしてあれが切り札?あれが全属性なの?でも神聖と暗黒がないんですけど?

中途半端が一番駄目なんだぞ!・・・なら手本を見せようか』

子供は、火・風・水・地・神聖・暗黒それぞれで魔法玉を作成、瞬時に混ざり白い玉になった。

属性って混ぜることが出来るのか?いやいや、私には出来なかったぞ!


『こうやって、きちんと混ぜないと意味ないだろ。ほれ』無造作に投げられた魔法玉、その力を受けた瞬間、強烈な波動が私を襲い、体の感覚を失った。恐らく手足はもがれ、鱗や皮も大部分が消失している。

だが、ダメージが大きすぎて痛みすら感じない。


『あっ!?強すぎたか・・・もう少し成長しないと、調節は難しいな。わりーな。治療してやるから』と、本当に神聖魔法で治療を始めた。何の気まぐれか分からないが、回復中のスキをついて我が牙で攻撃で攻撃してやる!

よしここだ!と子供に噛みつき、ついでに熱線ブレスを放ったのだが・・・『おっ!動けるようになったか?』・・・全然効果がなく、逆に歯が数本折れたぞ!何なのだ!この子供は!?

「何故、私を治療する」と聞けば『まだ恐怖を与えてないからね』

なんだと。いくら攻撃されようと!痛みを与えられようと!私は恐怖などしない!


『うんうん、みんなそう言うんだけど、これは無理らしいよ』子供の体から濃密な闇の靄が現れた。

『魂の成長で威力が大分上がってるんだ、だから・・・精神を病まないでね?』その言葉の意味を実感する。

闇の靄が私を覆い、私の体を食べだしたのだ・・・ああっ!?はっきり分かる!じわじわと体の一部が失われていく。むしゃむしゃ!もしゃもしゃ!と食む音が聞こえてくる!

鱗がベリッと剥がされ、皮をメリメリと剥がされ、こびり付いている肉をしゃぶられ、血をずぞぞぞと吸われ、中の肉にかぶりつかれる感覚が!


・・・ああっ!?やめて!助けて!食べないで!まさか生きながら食される事が、これほどの恐怖をもたらすのか!?



やめて!?私を食べないでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!



気がつけば、私のサイズが子犬ほどになっていて、子供に抱かれていた『私の名前は、イツキ・ヤマモト・・・もし服従しないなら、美味しく最後まで


「イツキ様の配下にお加え下さい!よろこんでつかえますがえら〜」・・・うん、よしよし』


頭や体を撫でられたが、これがとても心地良い、安心感で眠ってしまいそうだ。・・・しかし、恐怖とはこれほど恐ろしいものなのか?

私にそれをもたらすことの出来る、この方には決して逆らわないぞ!と魂に誓った。



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