051話 総長、イザベルお姉様をゲットする
<イザベルサイド>
自宅に戻ると、早速に家族会議を行うことになった。私から学院の状況を説明して1日で退学になった話をするも、これはお父様達の想定内だったようだった。
「あれだけイツキちゃんがやらかしたら・・・まあ、そうなるよね」昨日の入学式に参加した全員の共通認識だろう。そんな中でイツキちゃんは、何故か兄達と婚約者を見てため息をついていた。
『お祖父様、朗報が2つ、困った話が一つあります』と切り出して、朗報の一つを話しだす『第一の朗報は、イザベルお姉様とあのクズの間にあった青い靄の件です』
イツキちゃんの話では、私とクズ生徒会長が接近すると、二人の間に青い靄のようなものが漂っていたらしい。当初イツキちゃんは、その靄を運命の糸(生涯の伴侶)と思っていたようだ・・・うえ〜!?あのクズの伴侶はイヤダ!もし、そうなりそうだったら・・・その前に絶対コ・ロ・ス!
「朗報なんだから!消えたんだよな!イツキちゃん!消えたって言ってくれ〜!!!」とお父様が壊れていたが、イツキちゃんが「ちゅながりわ、きれた」と言ったら狂喜乱舞していた・・・お父様!今回は私も狂喜乱舞です!
『私もちょっと勘違いしていたけど、あれはこれから生まれてくる魂みたいだね』その後に続くイツキちゃんの話は『子供が生まれる可能性のある二人に、準備のために待機しているんじゃないかな?』と聞き、怖気が走った!・・・私は燃え上がるような恋を体験したいのに!怖気はないわ〜・・・もちろん、あんなクズとの恋はごめんですわ!
『今回は、おそらく私が可能性を捻じ曲げたんじゃないかな?』と言われ、感謝感激でお父様と二人でイツキちゃんを抱きしめて堪能したよ!ありがと〜!
ヨレヨレのイツキちゃんが続ける『そっちは解決したけど・・・今度は困った話が発生したよ!・・・お兄様達、昨日婚約者とヤッたでしょ!?』イツキちゃんの爆弾発言に家族一同凍りついた瞬間だった。
一番先に起動したのがお母様「あんた達!結婚前に何してるのかーーーーー!!!!」と、二人の兄をシバいていた。
「あなた達を自制の出来ないお猿さんに育てた覚えはないわよーーー!!!」とご立腹だ。
イツキちゃんの話では、私とクズの間にあった青い靄が、お兄様達とその婚約者の間にも色は違う(こちらは赤)があったようだ。それで運命の糸(生涯の伴侶)と思ったそうだ。だけど、昨日までの赤い靄がお兄様達から消えている。そして・・・・
『今見たら、ガーネット姉様とツバキ姉様に新たな生命が宿っている、これが朗報の2つめ。同じ日に仕込むなんて・・・流石、仲良し兄弟・姉妹だね!』と言われて、4人は赤面していた。
お母様は一転「孫〜!」と狂喜乱舞して変な踊りを踊っていた。
『そういう理由で、これから生まれてくる魂と判断したんだ・・・で、赤い靄は女の子って意味かもね?』予想だにしていなかった、新たな後継者の誕生(予定)に皆が沸き立った・・・だけどここで話は終わらない。
『この子達は、たぶん私の眷属なるよ。今も私の力を貪欲に取り込んでるし・・・それ以外にも色々ありそうだから、私がしっかり守らないと!(これは・・・予定変更だね!)』と、一人気合を入れているイツキちゃん。
『・・・ちなみに、もうお兄様達と姉様達に靄が来てるよ!今度は青だね!・・・と、言うことでお兄様方!生まれた後も、どんどん仕込んでね!』・・・我が男爵家にベビーラッシュが訪れそうだ。
新しく生まれてくる妹達の為に、私も頑張らないと!と心に誓った・・・ちなみに結婚式は、まだお腹の目立たない1ヶ月以内に行うことになった。
その夜、眠っていると夢にイツキちゃんが現れた。ガーネット姉様とツバキ姉様から生まれた子供達(未来視)を見せられた。
「この子達をしっかり守らないと!」
「イザベルお姉様もそう思いますよね」
「私達で(永遠に)守りましょう!」と言われた。
確かに!このかわいい妹達を守らないと!これは姉の勤めだ!と思い、イツキちゃんと「絶対守ろう!」と握手を交わした。
・・・朝、起きたらイツキちゃんの眷属になっていた、これは感覚で分かったよ。
お姉様の部屋に突撃して、イツキちゃんに「話が違う〜!」と文句を言いに言ったところ
『イザベルお姉様は、新しく生まれてくる妹達を守ると誓いました』
『私の眷属になる妹達なのだから、守る期間は”永遠”なのです』
ニヤリと笑って、逆にやり込められた。くっ!?それでも悔しいので、イツキちゃんの頬をお姉様と二人で引っ張って遊んだよ。
まあ、私の婚期はあの屑だったし・・・あれで恋愛を望む気も無くなった。もう気持ちを切り替えて、みんなと永遠を楽しむことにしよう!と、あっさりと切り替えた。
『さあ!妹達の守護計画スタートだよ!まずは、ユグドラシル男爵領を富国強兵だ!』・・・イツキちゃんが張り切っている。
波乱の予感がビシビシと感じる今日この頃です。




