005話 総長、3女の誕生を喜ぶ
崩れた正門を通り抜け、守衛の兵士達に無双していると騎士が32名と魔道士?が6名が近づいてきた。
なんで数が分かるかって?戦闘で周囲の感知は必須だよ?戦士として当然だろ?何言っているんだか。
あ?日本に戦士など居ない?バカめ!非公式には居るんだよ世界各国に。
日本では天皇家直属部隊だな。それはもう強力だったぞ。
今では、時々発氣の指導もしていて更に増強している。
「アリス、私の周囲感知に漏れがないように、詳細な報告お願いね!」
「あと、タツキが張り切り過ぎてるので、フォローもよろしくね!」
『あんなテンションのタツキ初めて。聞いてくれるかな?』
「その時はこう言うの【黒いこのはが来る!】って、一瞬で直立不動になるわよ。以前食べられたのがトラウマみたい」
『www確かにあれは怖い、でも効果絶大だ!了解〜』
「貴様ーーーー!!!追放という温情を王より頂きながら、ラ・メール王国に反旗を翻すとは何事だーーー!!!」
騎士が抜剣しながら騒いでる、が、騎士にしては闘気がゴミ、弱すぎるので興味を失った。
それよりもタツキの勇姿に興味津々!みんなで観戦しないと!ああっ〜!ビデオカメラが欲しい。
・・・なんか、子供の初めての運動会のようで、ハラハラするね。
タツキは、私の巨人の腕のように「氣」を大きく纏ってからの突進やブレスで城壁を破壊していく。
う〜ん、でも体が小さいのでブレスの威力はいまいちだね。
『タツキ!ブレスを広範囲に展開、ブレス発射の時に「氣」を硬質に固めた礫を混ぜて!!!そして薙ぎ払う!』
『そう!そして、硬質に固めた礫が城壁にめり込んだ瞬間に爆発するように設定するの!!!』
『タックルの際はドリルのように高速回転して粉砕するんだ!』
みるみる動きの良くなっていくタツキ、んータツキかっこいー!!!
ああっ〜!やっぱりビデオカメラが欲しい。そうだ!魔力があるなら創造すればいいのだ!
早速、魔力をイメージしてデジタルカメラを生成、あ、あれ?誰かのカメラを引き寄せたみたい。
・・・まあ、いいか。サクッと切り替えて撮影を開始する。
「俺を無視するな!!!もういい!殺せーーーー!!!」
騎士が抜剣して攻撃してきたので、撮影を続けながらまずは「氣」による障壁のテスト。
結果は・・・ノーダメージ、やっぱりこいつら、弱っ!
魔法のある世界なんだよ?雷の剣とか、すっげー魔法剣とかが見たいのに、誰も使わない。
・・・魔法使えるんだよね?この世界。私も引き寄せだけど使えたし。
さて、次に初めて受ける魔法はどうだろうか?って、何あのしょぼい炎、焚き火レベルの火が山なりに飛んでくるんだけど?
逆に、どう対処していいか分からないぞ。
今度は水の玉を飛ばしてきた。えっ!?なんの意味が?せめて圧縮したり、硫酸に変えるとか工夫はないのか?
風は・・・少しだけ衝撃あるだけで切れもしないよ?水の後なので乾燥が出来るね、切ったりは出来ないの?
土は普通に小石が飛んでくる。これが一番効果が高いかも・・・私には影響ないけど。
そういえば、小学生の時に周囲から石投げられたけど、そのレベルだ。
・・・これが魔法か〜?おい!私のワクワクを返せーー!
「アリス・・・剣術と魔法が凄すぎて、お腹が痛くなりそう、なにあの喜劇。もしや大道芸人?」
「このレベルの魔法で戦争に使えるのかな?」
しかし、被害は無いけど、ぎゃーぎゃーうるさくて鬱陶しい。
周りの騎士が邪魔でタツキの勇姿が撮影できないし。
そうだ!この機会に私も魔法を使ってみるのもいいかも!少し脅してあげましょうか。
ビデオカメラをアリスに渡して、私は魔法についての検証を始める。
私にも魔力があるし、創造は駄目だったけど引き寄せも出来た。問題なく使えるでしょう。
根源は氣と同じで丹田から。操作は氣と一緒でイメージとコントロールでなんとかなる。
さて、私のラノベ知識が火を吹くぜ〜www!
まずはイメージを確定。魔法なのだから普段出来ないことを・・・寒い炎なんて面白そうだな。
・熱を奪い取りながら燃える凍える炎
・燃焼温度はマイナス10度、色は黄色がいい
・粘性が高く、熱を奪い取り切るまで、まとわりついて離れない
・追加効果は〇〇〇、効果期間は3年。
「氣」の操作で学んだことは、科学の常識などは一切無視で構わない。
【私が世界の理を生む存在、私こそが創造の神】って強気のイメージがコツだ、大体これで問題ない。
そもそも「氣」「魔力」共に神に近い力なんだろうから、世界程度のちんけな理など私の力で簡単に打破出来る!・・・こういう思い込みが大事だ。
効果範囲を設定、魔力を圧縮、濃密な魔力を魔法に変換!・・・・ここで発動!!!
私の両手から黄色の炎が、騎士たちに向けて放たれる。
「ぎゃーーーー!!!燃える〜 早く俺を助けろ!!!」
「うわーーー!!!」
「助けてーーー!!!」
「炎がまとわりついて離れない!?」
「・・・ん、なんだ熱くないではないか!これは幻影魔法か!姑息なやつめが!」
「いや、なにか寒く・・・なんだ?体が凍えるぞ!」
皆さん、いい感じにヒエヒエで、動きが極端に鈍りましたね。さあ、早く凍えて気絶しろ!
「おーーい、クズども!私の実力分かっただろ?」
「ちなみに寒さ以外の効果を聞きたくないか?」
魔術師(笑)の方々は、私が展開した魔力の濃厚さにビビって撤退済みだ。一応、魔力感知は出来たみたい。
騎士は・・・こいつらは脳筋だから仕方がないだろう。
ん?魔術師は逃がしていいのかって?私は逃がすわけ無いだろ・・・タツキの勇姿見学を邪魔されたのだ。
既に背中が燃えているのに、逃げることに精一杯で気づかないだけ、すぐに寒さに凍えるだろう。
「ふざけ」「ちなみに、どういった魔法で?」
「きさまらあ〜!!!あいつは敵だぞ!」
ついに来た!ぐふふふ、こいつらが真に絶望する顔を拝もうか。
「あなた達の下半身にお住まいの息子さんが反応しない魔法(既に発動済)、ゴミ共に子孫などいらんわな!くふふふ」
顔を青くした騎士たちが確認?のためにわらわらと逃げていきました、もう手遅れだけどね。
なんか二人で扱き合って嘆いてる奴ら居るけど、そういう関係?
3年間仙郷で修行でもしてこいや〜www
ふむ、男の天敵の精密攻撃を流用した魔法、すばらしいな!
【ED魔法】とでも命名しようかな?
『・・・母様は、なかなか鬼畜でござるな』
「お、覚醒したの?」
『御意、すばらしい魔法でござった』
なにか硬い口調だけど・・・ホウホウ、容姿は銀色のムカデさんですね、かっこいい。
【魔法】を司る幻獣の誕生だ。
「早速だけど、あなたは3女で名前はムース、よろしくね!」
『有難き幸せ、以降母様に誠心誠意お仕え致します』
かわゆいやつよ、とりあえずムースの体をワシャワシャと触りまくります。
これだけの数の足を動かせるのって、どうやるんだろう?
『は、母様〜!?お戯れはおやめください〜!あ、足の付根は〜だ、らめ〜!!!』
「よいではないか〜 かわいい、かわいい娘を堪能するのは母親の義務よ〜!」
騎士や魔法師達は阿鼻叫喚中ですが、この一角だけはほんのりとした平和な時が流れてます。
『あなたの存在レベルは128になりました』・・・ん?また始まった。
・・・
『あなたの存在レベルは175になりました』 やっと終わったよ。
<ステータス>
名前:山本伊月
年齢:18歳
性別:女
New 種族:もう神だろ!?こいつ(判定不能)
存在値:レベル 127 → 175
<マスタースキル>
◎氣力操作:氣力の精密操作
New◎魔力操作:魔力の精密操作
◎スライム:スライムのごとき柔軟な身体(形状・体積、変更不可)
(異世界転移時取得、強奪したスキル)
◎男の天敵:金的への精密攻撃
(異世界転生時取得、オリジナルレアスキル)
New◎仙郷への道:生殖操作(男性限定)
<存在力>
◎氣王:膨大な「氣力」を所持
◎魔王:膨大な「魔力」を所持
◎幻獣の母:幻獣の創造
<レディースチーム:ラブリーイツキ同盟>
幹部メンバー(参加順:天界在籍メンバーのみ表示)
①アリス(アリ型幻獣)
②タツキ(龍型幻獣)
③ムース(ムカデ型幻獣)