表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/303

034話 総長、鬼熊部屋の過去の悪行をさくらに知らせる

ゲートを3人でくぐると・・・今度は鬼熊部屋の玄関前に到着した。


「・・・さくら、鬼熊部屋リニューアルしたの?でも、ちょっと趣味が悪いぞ、これ?」と、先程と同じセリフを言ってみる。さくら!ほらノリツッコミ・・・こい!?

「いや、変わらない鬼熊部屋の風景だろ?・・・大体お前はうちに来たことないから、知らないだろ?」・・・さくらよ!たまにはおふざけも大事だぞ!?あんたは真面目すぎるね〜

「何言っているの?・・・私、かぐやちゃんとは茶飲み友達だよ!・・・あんたの事を『どすこい』ちゃんと呼んでいた、中学時代からね」

「・・・か、かぐや・・・ちゃん!?だと!」さくらは、私が自分の母親と知り合いだったと驚いているようだ・・・人生とは不思議な奇縁に弄ばれる一艘の船なのだよ、どすこいちゃんwww

「ちなみに、あんたの中学時代のどすこい列伝はすべて報告済みだよ〜」というと「な!?」と顔を真っ赤にしていた。こういうところはかぐやちゃんに似て可愛いんだけどね〜

「かぐやちゃんと仲良くなったきっかけは・・・あんたも成人なんだから、部屋の過去の悪行を知っても良い頃だろうね」

との私の言葉に不思議がるさくらだが、そのまま私達を先導して部屋に入る。丁度稽古の最中だったが、さくらとリキシエルの神聖な気配にみなが固まった。それが解けると今度は二人の美貌に再度固まった。私も最近しったけど、氣を極めてくるとにじみ出る美?のようなものが向上するみたいなんだよね。

そして、私が入室すると、再々度の硬直後に、私のことを認識した全員が土下座をする・・・2人を除いて。


土下座をしない一人目、鬼隠関ことストーカーの『陰影鬼』が気配を消して逃走をはかる・・・あの隠蔽って氣の力だったんだ!と納得しながら、超能力の【牢獄ろうごく】で拘束する。

「お、おい!?なぜみんな土下座などするのだ!?」とびっくりしているさくらをなだめるのは、土下座をしなかったもうひとりの存在、女将さんのかぐやちゃんだ。


<鬼熊親方サイド>


部屋の外に、何やら強大な力を感じた・・・そして入室して来た2人からの聖なる力?聖なる波動?を浴びて体が硬直してしまった。硬直が解けると今度は2人の美貌に再硬直・・・妻ににらまれてしまった。

妻の人外の美貌に慣れているとはいえ、やはり人外レベルの力には、矮小な人間にはあがらえないものがあるので勘弁して欲しい・・・そのうちの一人が娘というのは複雑な心境だが。

そして、その後に入室してきた伊月ちゃんを見て、再度驚いた。今まで感じていた力を全く感じないのだ・・・だが、皮膚という皮膚から泡立つような、この悪寒は?・・・はっ!?それより以前弟子達が行ったストーカー迷惑行為を謝らないと!

接触禁止でカチコミ以降は、伊月と会えていなかったため、即座に土下座を実行する親方であった。


<かぐやサイド>


鬼熊部屋の外から異常な力を感じた瞬間から、体が硬直してしまった。えっ!?天界神サターン様!?・・・いえ、そんなはずはない。なら天界神ガイア様なの!?気持ちは焦るが体が動かない!過去に神を目指したが、挫折して力を無くした私では天界最高神クラスの力の波動にあがらうすべはない。

しかし、部屋に入ってきたのは、我が娘と・・・アマティエル!?ついに私を探し当ててくれたようだ。でも・・・既に力も枯渇してるし、何より愛する旦那を置いて帰る気はもうない・・・って、おい!?何見惚れてるんだ!鬼熊!?コロすぞ!?・・・殺意をみなぎらせて旦那を睨みつける。

その後に、伊月ちゃんが入室してきたのだが、硬直の正体は伊月ちゃんか・・・しかし、わずか数ヶ月で人がこれほど成長出来るものなの?既に天界神レベルの力の波動に驚嘆する・・・が、自身の心にわずかに嫉妬が交っていたことに驚く。

・・・ああっ、このスキに伊月ちゃんに後悔の残滓を認識されちゃった。『あなたの娘が代わりに叶えるよ、きっと』なんて思念送らないで〜!やめてよ〜!ついつい顔がほころんじゃうから〜!?


<伊月サイド>

ふふふ、ついにかぐやちゃんの心のしこりの原因を掴んだ、過去視便利!でも、かぐやちゃんクラスだとガードが緩まないと見れないんだ・・・天使たちによる神レース、不正、罠、力剥奪、ねえ・・・いつか天界サターンに来訪したときは、さくらと共に暴れまくろう!と心に誓った。

今代の天界神サターンは卑怯物のようだ・・・一応真相は調査するけどね。しかし、世が世ならさくらも神候補だったのか?なんとも不思議なものだね。


当時のストーカー生産工場の真相を、親方とかぐやちゃんから聞いたさくらは、顔を真赤にして私に土下座してきた「伊月!すまん!まさかそんなことになっているとは・・・」と謝るさくらだが・・・ぴっちりのチャイナドレスで土下座する豊満ボディの女性・・・周りの女日照りの力士達には逆効果だぞ!?

「う〜ん、謝るより、まずは自分の魅力を正確に把握しよう!かぐやちゃん譲りの美貌と、かぐやちゃんには一切存在しない、わがままメリハリボディをね(必要な説明!かぐやちゃん、にらまないで〜)。ほら、周りの力士がうめいているの・・・って、あんた土下座を見てさ、ムラムラしてまわしの中のアレがいきり立って、痛くて痛くて苦しんでるんだよ〜」というと、ようやく正確に認識してくれたようだ。だが、羞恥のあまり、自分の部屋に逃げてしまった。


「まだまだ子供だな・・・弟子は殺す」「私ならちょん切るよ〜」「ふふふふ、伊月ちゃ〜ん、正座!」と、親方とかぐやちゃんの3人でほっこり?していると・・・

「おいおい伊月様!?私のことを忘れてない?・・・それにセラフィ様・・・あっ!?すみません、今はかぐや様ですね。そんなににらまないでください。知らなかったんですから!?」とリキシエルさんが尻込みしながら話してきた。


「そうだった、アマティエル・・・今はリキシエルね。その彼女が相撲好きが好じて、お宅の『鬼隠』関に惚れ込んだそうで・・・出来れば妻になりたいそうなんですよ」と話すと驚かれた。

超能力で拘束している『鬼隠』関を近くまで移動させ「まあ、『鬼隠』には米国行きか、リキシエルの夫かの2択しかありませんが」と話すと、親方は苦笑していた。あちらからの引き取りに大変苦労したようだ。

しっかりと私の話しの内容を理解してくれた『鬼隠』だが、こんな美人に否を唱える選択肢は存在せず「ぜひ!結婚させて下さい!」と、二つ返事だった。周の同僚からは殺気が放たれているが、既に頭の中はお花畑でお構いなしだ・・・でも、私はそれ程優しくはない、男には!


リキシエルは頬を染めながら「まずは、心技体を最高レベルにするために、あなたを鍛えに鍛え抜きます・・・祝言はその後ですね」日照り男を焦らしぬく天才のようだ!思わず姉さん!と呼びたくなるぜ!


「えっ!?つ・・・美人局!?」


と慄く『鬼隠』。リキシエル姉さんを満足させるには最低でも横綱にならないと駄目だね。

「さあ!早速稽古よ!旦那様は下半身の粘りが弱いの、そのために下半身強化を徹底的に行いましょう!・・・まずは準備運動として四股を30時間ほど!次は1時間で富士山登頂をしますよ!それから・・・」

「へ?うそでしょ!?一日は24時かーーーーーーん」と慄く『鬼隠』を引きずってけいこ場に連行していった。


「・・・あれは放置で、きっと横綱にしてくれますよ。で、親方!かぐやちゃん!今はガイア神の眷属と戦闘中なんだ。未来視だとこのあと世界は色々荒れるみたい」

その一大決戦の戦闘中に呑気に仲人に来て、さらには茶飲み話のように今後の緊迫した話を聞かされて、色々な意味で二人はびっくりだ。


「だ・・・か・・・・ら!」と二人の丹田めがけて、大量に氣を込めたパンチをして二人の氣を強制的に発動させる。急激な力の発現に悶え苦しむ親方と平然と力を制御するかぐやちゃん。


「この力は・・・」

「念の為だけど、敵に打ち勝つ力は必要でしょ!?・・・あと通常は1周間位苦しむ」

というと、勝ち気と嬉しさが入り混じった笑いをする、かぐやちゃん・・・こういう笑い方はさくらに似ている・・・あと、横であなたの旦那が、今にも死にそうに転げ回ってますが、いいの?


一通り氣のレクチャーをかぐやちゃんに行った後に、羞恥に悶えて引き籠もり中のさくらを部屋から引っ張り出して戦場に戻る。



「あっ!?お茶飲み忘れた!」

「私は落ち着くために部屋で飲んだ」・・・伊月達はいつでもマイペースだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ