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021話 総長、メンバー全員集合だ!!!(後編)

ようやく沈黙した二人を放置して、タツキとムースの元に向かう。二人の目前で〆ていたが、「いつものこと」と質問もなくスルー。英才教育の賜物だwww

二人を抱きしめながら「二人共、すごく強くなったね〜 私も鼻高々だよ〜」と褒める。・・・ああ〜っ、かわいい!アリスがシスコンになるのが分かるよ。しかし、私の衣装の件でこれから二人を叱らないといけないと思うと憂鬱だ。

『イツキの指導の元に得た力を見てあげてよ』アリスからの提案で、二人の力を軽く見せてもらう。


まずはムースから。容姿は黄色いバンドウイルカなんだけど、なんで黄色なの?かはよく分からないそうだ。てっきり紫だと予想していたので、不思議だ。

【泡沫】の空間移動に驚かせられ、【三人称】の運用にはなる程!と感心させられ(こんなコンピューターがラノベであった!)、工夫して【剛力】を使える様になったのには、娘の成長を実感させられた。

『母上、しかも【泡沫】の応用で、空間収納【アイテムボックス】のスキル化に成功したよ!』・・・おお〜!!!これは朗報だ!『えっ!?もう習得したの?』とアリスもびっくりしている。

「・・・アリス、娘の成長はうれしい反面、私達の手から離れてしまうようで、少し悲しいね」

『そだね』・・・娘の話を肴に二人でお酒を酌み交わしたい気分だ・・・飲んだことないけど。

「ムース、これからガンガン魔法を向上させて【魔法神】でも目指そうか。神獣になったようだけど、それで満足しちゃだめだよ!目指すは【神】だーーー!」『きゅーーーーー!!!』うんうん、いい子だね〜


次はタツキだ。なぜタツキを後にしたのか?きっとアリスの企みがあるのだろう。アリスの容姿は金色の龍のまま。如意宝珠ともう一つのあの七色の玉はなんだろうか?

【氣功砲】の予想以上の威力にうなずき、【神聖ブレス】の完成度に驚き、【幻夢】の【神聖龍王しんせいりゅうおう】に喜び、【罵刃夢翔バハムト】に驚嘆し。

『最後は【竜帝龍姫りゅうていたつき】なのじゃ!』と変形するタツキ・・・・はわわわっ!?なにこのかわええ女の子?ブルブル震えながら「アリス、この超絶かわいい子は・・・タツキなの」と震える声で聞く。

『そうだよ、伊月の5歳頃の容姿らしいけど、当時のイツキの100倍かわいいよね?』ここは怒るべきところなのだが、なのだが!・・・本当に100倍はかわいい!・・・かわいい!・・・ほんとにかわいい!

『この衣装は母様とお揃いなのじゃ〜』・・・気づけば、タツキに抱きついていた『母様、苦しい〜』・・・これは、だめだ!「もう二度と話さない!」とゴネる私をアリスの赤備え騎士団総動員で引き離された。

「はぁ・・・核爆弾より恐ろしい破壊力だったわ・・・アリス、赤備えの騎士団はそのまま待機で、立花も必ず暴走するから」

『了解』・・・「タツキ、その格好の紹介するから【竜帝龍姫りゅうていたつき】維持しててね」

『わかったのじゃ〜』

「タツキも、これからガンガン神聖力と氣を向上させて【金氣龍神】でも目指そうか。神獣になったようだけど、それで満足しちゃだめだよ!目指すは【神】だーーー!」『わかったのじゃ!!!』うんうん、いい子だね〜


その後、私の容姿の件で、二人に「本人の許可無く、勝手に衣装や羽を付けたりしたら・・・め!だよ」と軽く叱る。『私の勝ち!まともに叱れないじゃん』と勝ち誇った顔をしているアリスが憎らしいが、今回は完敗だ。まさかタツキとお揃いの衣装がこれほどの破壊力があるとは!ただ、今の衣装は恥ずかしいので、タツキ・ムース・私3人の衣装を特攻服にすることで合意した、ムースはジャケットだけね。


さて、3姉妹の改造イベントの最終章だ!

「タツキ、ムース!これからアリスの能力のお披露目をするから〜!」と二人を招集する『イツキ?何を言っているの?』と不思議そうな顔をしている。

「実はね、アリスには隠し能力があるんだよ」・・・ついさっき『本人の許可無く改造NG』と言っていた伊月。アリスは呆れているが、下手な冗談を言わない伊月の言葉に、心のうちでは隠された力!?とドキドキだ。

「さっき二人に『本人の許可無く改造NG』とは言ったけど、アリスには該当しないの。アリスは皆んなの事を優先して、自分の事は後回し。こうゆうめんどい相手には、積極的にやるんだよ!」

『『了解!』』・・・妹達も協力者なの?とアリスはポカーンとしている。そろそろ種明かしをしましょうか!

「実はね、3人で『アリスの改造計画』をしてたんだ・・・まさか妹達からのプレゼントを断らないよね?」二人の不安そうな上目遣いの視線に萌えているアリスに拒否などありえない!

「おい、親衛隊!しっかり撮影ね!」と既にアリス親衛隊の一人を強制召喚している「は、はい!」・・・よろしい!

「よし!タツキ!神聖ブレス【解放】発射!!!」『はいなのじゃ!』と人型タツキの口からブレスが出て、アリスを飲み込む。よしよし!これで隠していた能力が解放された。・・・それとタツキ、あんた人型でもブレスだせるんだね?

タツキのブレスをしっかりと浴びたアリス、しかし、本人に不快感等の異常や新たな力の発現等、変わった感じはまったくないようだ。

「じゃ、力の説明ね。背中の6本のツノに力が宿っているの。で、まずは私のプレゼントは【束縛解放】と【飛行】。【束縛解放】は私から離れて行動が可能に、【飛行】は一番前方の大きなツノ2つに力を込めれば、光の羽が出るよ」早速、羽を出して飛び回るアリス「どう?気分が悪くなったりしてない?」と聞くが『大丈夫』との事。アリスがうれしそうで私は満足だ!

『次は私なのじゃ!アリス姉様、中央のツノ2本には氣力増強のちからがあるのじゃ!二本のツノの間に氣力の玉を作るイメージなのじゃ!』

『次は私だね〜!アリス姉様〜!後方のツノ2本には魔力増強のちからがあるの〜!二本のツノの間にの間に魔力の玉を作るイメージです〜!キュキュ!!!』

アリスが力の確認を一通り終わった後に「アリス、これで3姉妹の先陣を切って戦えるね」と言うと、アリスに大号泣されたよ!気にしているの知ってたからね・・・その後は、妹達に慰められてウハウハでデレデレしていた残念なアリスだった。


「じゃ、最後にみんなにアドバイス。魔力、氣力、2つの力を反時計回りにグルグル混ぜると剛力がうまく出来るよ!必ず反時計回りで渦潮のように混ぜるイメージが大事」『『『おおっ!?』』』頑張って強くなってね!


一通り落ち着いたところで、強化中の玄武を除く全員が集合する。しかし、ムースと正体不明の伊月に似た幼女の出現で、四天王メンバーはざわざわしている。


「みんな!なんか私の眷属になっちゃたようだけど、これから宜しくね!」と挨拶すると、ソワソワマックスの立花が声を上げる。

「い、伊月!?そ、そ、そのかわいい、かわいい!かわいい!イルカさんは!?・・・新しい幻獣さんなの!?」おい!興奮しすぎだ!・・・アリスの赤備え騎士団の数名がじわじわと立花ににじり寄る。

「そうだけど、まあ今は神獣ね、魔法の化身のムースだよ」すると瞬間移動レベルでムースに抱きつかんと移動した立花・・・当然ながら伊月に取り押さえられるのだが。いきなり目の前に現れ展開された二人の捕物に「キュ!?」と驚くムース。

「おまえは、本当に・・・」さすがバランス型の立花だ、これが戦闘時だったらいい動き!と褒めるのだが・・・「おい、騎士団!毒を注入しろ!」数名の騎士団に噛みつかれ毒注入「ヒャアああ〜」・・・これで少しは大人しくなるだろう。


ようやく落ち着いたので、ムースの自己紹介を終える。


「さて、玄武は繭の中だから新メンバーの紹介は以上かな?」と話すが、当然みんな納得しない。

「おい、肝心な子が残ってるじゃないか!?」「伊月ちゃん・・・妹なんていたの?」「もしや伊月のクローン!?」「・・・た、つ・・・き・・・」そりゃ分からない・・・おっ!?立花正解!すごい!


「私の娘だよ!みんなも知ってる子だよ」と話すと、四天王のメンバーは大混乱「男嫌いの伊月が子供を!?」・・・おいおい、おかしな勘違いするなよ〜・・・でも面白いな。

などと、楽しんでいたら、自分のことが分からないみんなへのイライラでタツキが怒ってしまった。

「みんな!酷いのじゃ!!!私を忘れるなんて〜うわーーーーん!ひどいのじゃ〜」

「「「えっ!?タツキ(ちゃん)!?」」」・・・喋ると分かるか〜 と油断していたら、いつの間にか復活した立花がタツキを抱きしめて「私は、見た瞬間わかったわ〜」とのたまっていた・・・いつのまにムースも捕縛しているし。

他の3名もわたわたしながらタツキに謝っている。・・・ただ、騎士団メンバーが「なぜあの毒で動けるの?」と自信喪失したようだ。アリス!フォローきちんとしておくんだよ。


ムース、タツキ騒動が落ち着いて、全員の自己紹介を軽く済ませた後に、ナチス・タルタリアンの説明を始める。ちなみに、ムース、タツキは立花にあずけてている。立花は満面の笑みで、既に毒など吹き飛んだようだ・・・幼女をタツキと見抜いたご褒美だ。


「ほんとはこのメンバーで本拠地に攻め込むつもりだったんだけど・・・まだ、力を付けたばかりだし、みんなはもう少し鍛えたほうがよさそうだね。で、だ!しばらくはあんたたちには修行を付けるよ!」

みんな一様に不満げな顔をしているが、まだ力を得たばかり、私も剛力の安定化と業力の目処を付けておきたい。


「(このは)でも伊月ちゃん?それまでナチス・タルタリアンがやりたい放題になっちゃうよ?」

「(さくら)そうだ!悪党を野放しにできんぞ!」


私はナチス・タルタリアンの足止め用に秘策を用意する「創造召喚!・・・・ダークスライム」手のひらが光り輝いた後に、どす黒い30cmサイズのスライムが現れる。一同、このスライムを見た瞬間に、一歩後ずさる。

「(はるか)な、なんだそれ?おぞましい気配がするぞ?」

「(立花)暗黒属性!?」・・・そう!これは暗黒属性のスライムだ。


聖剣マキナが無言でスライムめがけて刺突してきたので、剣先を神聖属性をまとった左手で受け止める。「はなせ!こいつは儂が切らないといかんのだ!」暗黒属性への嫌悪感・・・こいつ本当に神聖属性持ちなんだな?・・・なんでガチホモなんだろ?


「まあ、まあ、みんな落ち着いて。この子は私が作った眷属だから、悪さはしないわよ」

みなを落ち着かせて、秘策の話を始める。

・ナチス・タルタリアンは【神への神罰】を目的にしていること。

・神に関係したものを収集・研究しているので、神聖属性への対策は万全と思われること。

・では神聖属性と対になる暗黒属性は?攻撃手段では研究しても、攻撃されることは想定外なのでは?


「で、このダークスライム登場というわけ」

・この子は暗黒属性で腐食を使ってなんでも食べる。しかも大飯食らい。

・移動しながらも腐食をバラマキ、周囲のものを弱体化する。

・討伐されると黒い靄を出し、病原菌を撒き散らす。


これをあいつらの拠点にばらまいたら・・・いい時間稼ぎになるわよ〜」

・・・なんか、みんながドン引いた表情になってるんだけど?

「(立花)伊月はこういう事は天才的だわ」

「(さくら)わたしは正攻法以外は好かん!」

「(はるか)天才的な作戦能力・・・羨ましいけど、悪辣すぎる」

「(このは)・・・伊月ちゃん、流石にちょっと酷いのでは?」


「だーーーー!!!!私のかわいい娘達をさらおうとした奴らに慈悲の欠片もいらないの!!!!」

「(立花)それはそうだわ!死あるのみよ!」・・・さすが立花だ!我が友よ〜!!!


その後、単身でナチス・タルタリアンの拠点近くまで潜行し、30匹ほどのダークスライムと実験用で聖光スライム(弱)数体。炎・水・土・風の各属性強化のスライムを数体ずつ展開してきた。結果がたのしみだ。


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