表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/303

幕間006 ついに俺の出番だ!

2022/9/25 内容を一部修正

世界樹の中心上にある神の座。ここに女神マーキュリーと女神を慕う神獣達がはべっている。


「!!!? 行方不明だったイツキの反応が! 私達の直下!?全員臨戦態勢!!!」


神獣:ムンバ(猿公)を筆頭に、神獣:グルジ(蛇)、神獣:ジェルエ(黒鷲)、神獣:グリード(白虎)が周囲に結界を張る。

それをぼけっと見ているのが、神獣:ララム(フェンリル)。

「ん?なんかあったのか?」と、感知能力皆無な男はのんびりしている。


「「「「「・・・・・こいつ」」」」」


猿「・・・いや、お前が殲滅するといってたイツキなるものが、この神の座の直下、世界樹の麓にあらわれたのだ」

フェ「な!?おまえら!なにぼさっとしているんだ!?この無能共!早く居場所を教えろよ!ほら、グズグズせずに俺に居場所を教えろ!早く!」


普段はまともなフェンリルのララムではあるが、度を越す戦闘狂である。そのためイツキ発見の歓喜で発狂して正気を失っている。


「「「「「・・・・・(怒)」」」」」


女神「ムンバ、蹴り」「はっ!」女神の一言で猿公ムンバが動き出す・・・フェンリルのララムに向かって。

フェ「おっ!?ようやくか?グズグズせずに居場所を教えろ!猿!」との声に「そうだな」と返事をするやいなや蹴り飛ばす。

フェ「ぐあ!?」神の座の外に飛ばされる、フェンリルのララム。

猿「そっちにイツキが居るはずだ、早く殲滅してこい!!!!」


「もうちょっと、やり方があるだろーーーーーーー!!!」

と、下方に落ちていくアホなフェンリル。


「「「「「・・・・・はあ」」」」」と呆れるその他。


鷲「・・・まあ、あれでも戦闘は信頼出来るので、すぐにイツキとやらは退治されますね」

・・・一応あのアホは信頼されている模様だ。しかし・・・

女神「それはどうでしょうか?以前見たときより、力が大幅に増えて底が見えない感じになってました。・・・私以上は確実」


「「「「!!!!」」」」

この世界で最強のはずの神を超える!?との発言におののく神獣達。

女神「まあ、簡単に他者を殺害するような娘ではないようなので、予定通りにララムを向かわせました。今はしっかりと力を観察しましょう」

「「「「御意!」」」」

それでも、簡単に容赦してくれる存在でもないので、なるべくひどい怪我をしないように、と心のなかで祈る女神であった。



さて、地上に突き落とされたフェンリルのララムはというと・・・

フェ「おお!?すげー力を感じるぞ!・・・私より強い!?だと!」

との言葉とは裏腹に歓喜に満ち満ちている所だ。

ララムは、決して感知が出来ないわけではない。生まれた時からの強者であった彼は、戦闘を楽しむために常に感知をオフにして、まずは攻撃を受けてから戦う、というスタンスを守ってきた。

そのため、今では戦闘態勢になるまでは全くの感知能力が使えなくなってしまっている。


「向かってきたな・・・早い!?」


世界樹方面から、膨大な力を纏った白い物体が飛んでくる・・・これだ!?これだよ!?体が戦闘を欲しがってる!強者を欲しがっている!弱いやつはつまらん!ようやくだ!ようやく強者と戦える〜!!!

と、アドレナリンがドバドバと溢れ出して体内を巡っている状態だ。

「さあ!イツキとやら!!!!私との戦闘をた・・・」


そのまま高速で通り過ぎていくイツキ。弱者に興味がないのはイツキも同様らしい。


「・・・・へ?」

神の座からの視察者達

「「「「「・・・・・(ぷぷっ)」」」」」


「ねえ、イツキ?下になにか居なかった?」

「犬ころが居たかな? 何かキャンキャンいってたようだけど?」

「・・・倒さないと、四天王のみんなあぶないんじゃ?」

「それはそれでいい勉強になるでしょ!・・・それよりアリス〜?この格好の落とし前が先、逃げれると思わないでね!」

「ははは、そっちはイツキが負けるのが確定してるから、大丈夫だよ〜」

妹達のかわいさでイツキのほうが負けるよ!とシスコンを核爆発させているアリス。

ムースが生まれてから進行ひどいな〜このシスコン。とあきれる伊月だった。


方や飛行能力のないフェンリルのララムは、女神に神の座まで転移させてもらい「次がある」と慰められた。

猿公ムンバには「ぷ、弱すぎて目に止まらなかったのでは?」とバカにされたり、他の神獣達には哀れみの視線にさらされるわで、さらなる屈辱と悲しみに暮れるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ