表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/303

002話 総長、相手に都合のいい話を聞く

言語のインストールが完了したので、狐目の騎士?に水晶を返す。

「ຂອບໃຈ, ຂ້ອຍເຂົ້າໃຈພາສາ.(ありがとうございます、言語理解出来ました)」


「無事に完了したようですね、どこか体の不調はないですか(こいつ、これで脳に異常がないのか?うむ、これは期待できそうだ)」


『伊月!!!こいつ早く〇そう!!!』

『なんじゃ、こいつは!!!』

『(燃やすでござる!!!)』

『情報収集してからね、出来れば明確な敵対行為をしてくれるとやりやすいけど』

あれ?声が3人分聞こえたけど!? アリス、タツキと・・・これは3女誕生!?楽しみだ。


会話も出来るようになったので、本格的に情報収集を開始する。

「騎士様、色々と考えましたけど、私は異世界に転移してきたのでしょうか?・・・詳細を説明頂けますか?」

こいつら、何が目的か不明だけど、私を配下にしようとしてるのは間違いなさそうだ。

概ね、異世界転移定番の勇者とかおだてて戦闘面でこき使う、ということだろう。

なら、名乗るときは偽名使ったほうがいいね。真名で縛る、とか聞いたことある・・・主にラノベで。

ラノベは結構読んでいるので、対策はバッチリ!・・・アリスため息つかない!

あれは聖書・バイブルであり行動指針なのだから!ドヤるが娘達の視線が冷たく感じる。


「分かりました、いきなり異世界に来て混乱されていると思いますので、おおまかに説明致します。不明な点があれば後ほど質問をお願いします」

さて、狐目の騎士?もうコンでいいや!コンの説明によると・・・


・この世界は、陸地・海のほぼすべてを魔物が専有しており、離島のわずかな土地を魔族と人族が専有している。

過去に天界神を含めた大戦争?があったらしく、以降衰退している。

・人族の敵は魔族と魔物。魔族の国は7つ。魔族は人族より魔力量が多く異形のものも多い。魔族の国々への侵攻は1国では難しい。

・人族の国は4つ。人族が共闘して魔族と対時したいが、人族の国同士で小競り合いが絶えない状態。

・先日、魔族のある国で最後の魔王が選出、魔族7ヵ国それぞれの魔王 (セブンズというらしい)が揃ったため。今後魔族の人族支配地域への大侵攻が予想される。

・この国は複数の魔王国に隣接しているため、侵攻に備えて強い戦士を集めている。今回の異世界転移もその一環、転移者は必ずレアスキルを得るらしい。

・この世界のか弱い民草の幸せのために、あなたの力を振るって欲しい。


民草のためって言うなら、まずは人族の国同士で争うなよ!馬鹿なの?協力する気はゼロだね。

おそらくは、強スキルの異世界人達を配下にして、手始めに人族の国を統一、次に魔族の国への大侵攻、ってところかな?

そして、それを先導した王は人族の英雄に、くだらない。


でも、いずれは魔王国に遊びに行くのもありか、冒険者ギルドとかあるのかな?

ふふふ、自由に各地を漫遊したほうが絶対楽しいだろう。冒険者制度があるならそこで登録して・・・おおっ!よくよく考えたら、異世界転生ってのも、面白そうじゃないか!?


・・・好色の目で私を舐め回すように見てる、キンキラな品のない服・ごてごてした装飾をつけてるのが王かな?

こいつは初めから初手で〆る対象として認識している、初めから目がキモいのだ。


『伊月を変な目で見るな!!!ゴキブリが!!!』

『イツキ!早く解放するのじゃ!!!』

『(切り刻むでござる)』


やっぱり3人分の声聞こえる!この状況さっさと終わらせて、3女と初対面したい!

しかし、他の二人は3女の存在に気づいてないみたいだね・・・さて、協力する気はさらさらないので、私を過小評価、無能認定させて、とっとと解放されるとしようか。

・・・もし拘束されるようなら、私の発氣の力を披露してやろう。


「転移してきたときに、”微量”ですが体の中に力を感じたのですが、これは・・・」

「それが魔力です。そちらの世界には魔力は存在しないのですよね(微量か、スキルもクズなら王の愛人確定だな)」

「(本性ダダ漏れ、やはりクズ!)これが魔力・・・でも微かにしか感じられないので、残念ですが戦争には参加出来そうにありません。申し訳ありません。」

「魔力は追々確認するとして、取得したスキルを見るため、まずはステータスを見ていただけますか?」

「ステータスですか?」

あれかな?ゲームで筋力〇〇、魔力〇〇って数値化するやつ。

でも、そんなのその日の体調で上下するよね、数値化するの無理でしょ!

「あなたのレベルやスキルなどを確認出来ます。そしてスキルを所持するとその力が使えるようになります」

ほうほう、取得したスキル確認出来るんだ〜 それは楽しみだね。

「ステータスが見れたら、今度はあちらの魔道具で確認させて頂きます。ステータスは基本他人には見えませんので。なお【ステータスオープン】で、自分のステータスを見ることが出来ます」

あの、ひげもじゃ、毛むくじゃらのごっつい体型の騎士?獣人?エ○ゴリ君みたいのが、台車に載せてるのがステータス確認の魔道具ね。

真っ黒い石で作った、ただの円柱に見えるけど・・・あれは、いやな感じはしない。


「分かりました・・・【ステータスオープン】」

瞳に直接情報が表示されるんだ、これでは他の人は見れないね。


『みんな見える!?』

『見える〜』『見えるのじゃ』『・・・』

3女はまだ顕現してないので無理か。3女の感情が高ぶったとき限定で声が聞こえるのかも?


<ステータス>


名前:山本やまもと 伊月いつき

年齢:18歳

性別:女

種族:人???らしい

存在値:レベル127


<マスタースキル>

◎氣力操作:氣力の精密操作

◎スライム:スライムのごとき柔軟な身体(形状・体積、変更不可)

(異世界転移時取得、強奪したスキル)

◎男の天敵:金的への精密攻撃

(異世界転生時取得、オリジナルレアスキル)


<存在力>

◎氣王:天界最上位の「氣力」所持

◎魔王:天界最上位の「魔力」所持

◎幻獣の母:幻獣の創造


<レディースチーム:ラブリーイツキ同盟>

幹部メンバー(参加順:天界在籍メンバーのみ表示)

 ①アリス(アリ型幻獣)

 ②タツキ(龍型幻獣)

 ③ーーーーーーーー


なにこれ!?・・・・・・・・ツッコミどころが多すぎだよ〜



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ