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【設定グダグダで新規に書き直します】レディース総長の異世界放浪記 気に入らねー奴は、とりあえず〆る  作者: 遊々じーじ
第四章 総長伊月、冒険者として人跡未踏の地を攻略す【精霊女王の悪夢漫遊記】
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幕間043 イツキの騒動に伴う、創造神達の邂逅と激震

<創造神コジロウサイド>


イツキ・・・そのものの話題で六頂神は盛り上がっている。

神魔の到達者が現れたことだけでも驚きなのに、精霊界を統べるものでもあるようだ。しかし、始祖精霊殿達はどうなっているのだろうか?

まあ、この件は最高神からの連絡を待つしか無いだろう・・・ふふふ、師匠が居たときのような騒がしさだな。あの丸投げ、なすりつけの技術は懐かしくも感じる。


「貴様の爪の垢を飲めなど、俺をバカにした罪は万死だ!死ね!コジロウ!」

師匠の元で一緒に修行をした悪友、ムサシがいきなり現れて、重い拳をぶつけてきた。こいつは私の隣の創造神界の創造神でもある。

無難に拳を受け流し「師匠から言われていただろ?卑怯な攻撃は格上にしろと。なんだ?私のことを格上だと思ってるのか?」こいつに一番効果のある言葉だ。

「ぐむむむ、これは馬鹿な兄弟弟子への教育、愛のムチだ!『ムカついたら、まず殴れ!』師匠の格言だ、間違っていないぞ!」

ふふふ、こいつといると昔の楽しい日々を思い出してダメだな。今、師匠は何処を放浪しているのかな?懐かしい。


「まあ、何しに来たかは分かってる。酒でも飲みながら話そうぜ!」

「おう!・・・12神将!六頂神達と遊んで体を解せ!」

「「「はっ!」」」

「六頂神も許可する。ミスティース、特にお前は気が晴れるまでの戦闘をゆるす」

「は!ありがとうございます!」


「なんだ?師匠の『想い人にはとにかく優しく』を実践か?あいつがそうなのか?ん?」「違う!」・・・やめてくれ、イブがすごい目で睨んできているんだ。

「「「イブおばちゃん、シワだらけ〜!キモ!」」」「なんですって〜!そしておばちゃんじゃない!」

いつもは優しいが・・・イブは怒るとうちで最強なんだぞ?煽るのは辞めて欲しい。私の異空間維持できるか心配だ。まあ、それも魅力的ではある。


「ほーーん、本命はイブか。お前は分かりやすいな」「・・・うるさい!」師匠の影響で強い女性が好きなのだ。悪いか!

「初めに言っておくが、精霊については分からないのが真実だ。精霊達と交渉したこともない」

「ほう、関係のないお前に責任の一端をなすりつけての丸投げか!?師匠を思い出すのが『丸投げ』ってのは笑えるが・・・もしや師匠が介入している?」そう思うよな。

「あれだけの存在が、精霊界や創造神界にいれば分かる。今、その痕跡を感じるか?」「居ないな」きっと師匠は天頂界に帰ったのだろう。

「精霊は調べてるので後回しだ!それよりもお前が泣いて喜ぶ話があるぞ!なんと究極神が現れたんだ!」


「何だとーーーーーーーーー!」神威を抑えろ!周囲が崩壊するので辞めて欲しい。


「あれか?『いずれ神魔の到達者が現れる。そいつにたっぷりとボコられろ。しょぼいお前たちも少しは強くなるだろう』って、師匠の言葉は真実だったのか!?」

「六頂神達には先代創造神の言葉として『神魔の到達者が現れたら、思う存分遊んで差し上げろ!お前達では到達できん頂きを知れ』と改定したけどな。私がしょぼいとか・・・そのままでは伝えられん」

「だよな〜、俺も12神将の手前、言えんわな。それ使わせてくれ」


「なあ、どうせお前のことだ、内政は丸投げしているんだろ?」「当然!」

「なら、精霊の問題が解決するまで、ここに居ろ。すぐに、ノブナガ、ヒデヨシ、イエヤス、ヒカルゲンジも来るだろうから。こういう状況はある意味幸いだ。師匠が言った究極神の件は、みんなで確認しないとな」

「それはそうだが・・・ヒカルゲンジか〜、あいつ今だに拾った幼女達を育て上げて、自分の伴侶にしているのか?」

「仕方がない『お互い愛があればそれでいい、目指すは愛妾1億人だ!その道を極めてみろ!』とか師匠に煽られて躊躇しなくなったからな。私達は適当な名前だが、あいつだけは、そういう先人の名前らしいぞ」

「げっ!先人が居るのか、鬼畜すぎだろ!?」・・・愛妾一億人はないだろうけどな。


「イツキ様の想定外の行動には参りますね。なるべく早めにミスティースさんを送って頂きたいのですが」「「!?」」気がつけば、すぐそばに光の玉が漂っていた。声はそこから聞こえる。


「お前がユグドラシルか!?・・・究極神イツキの配下だな」ムサシへの説明も兼ねる。

「そうか、なら俺が行く!」ムサシよ、はやりすぎだ。

「あ、むさい男はいりません。イツキ様には六頂神から鍛えて頂かないと。いきなりトップが勝負してボコられたら・・・威厳無くしますよ。あくまで下から順番にです。

それに今は『同性のお友達』が最優先です。イツキ様は家族か部下しか居ません。実力が近い、手頃なお友達が欲しいのですよ。ミスティースさんは相性バッチリなのです」


「ここが友達斡旋所に見えるのか?」ひどい言われようだが、敵意が全くないので怒りすらわかない。

「はい、イツキ様と渡り合える人材は、ここにしか居ませんので。」

「派遣のお礼は・・・今回の精霊案件で、この創造神界内での処罰案件を教えますよ。他の創造神界でも同様なので、早期に対策しないと、それこそイツキ様に薙ぎ払われますよ」

「究極神の元にすぐに向かうのだ!ミスティース!すぐここ来い!」


「はい、どうぞ」

1m程に積み上げられたその資料を見て、思わず顔が青ざめる。精霊達が怒るのは当然だ。これは本当に私みずから平身低頭お詫びしないと許してもらえないだろう。そこまでの内容だった。


「なんだこれは?天界太神がゲーム三昧?そして上級神共々仕事を放棄だと?しかも下位への教育内容の捏造・・・馬鹿な!?こんな案件が複数箇所でだと!?イブ、緊急案件だ、すぐに来い!すべての最高神を招集しろ!」

「ムサシ、お前のところの神々も詳細に洗い出したほうがいい、すぐに連絡しろ!」

「・・・これはひどいな、分かった」


創造神界各所で特級の嵐が吹き荒れる、その前兆。その最中でも・・・

「ミスティースさん、一緒にイツキ様の元に向かいましょうね。主も喜びますよ」

「おう!オレも楽しみだぜ!」一部、のほほんとした空気が流れていた。


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