表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/303

010話 総長、魔道具に封印される

厨ニ種族に進化した?我が娘タツキに、最強の厨ニ病を指南しようと思う。


「タツキ〜 神聖闘氣龍ってかっこいい種族名だから、バックに白黒の闘気の靄をだしたらどうかな?それか話し方を『我に歯向かうのかゴミが!』『我が力に跪け!』とかに変えるとか?」

しかし、この世界の神様がこんな厨ニな種族名を決めたのかな?何気に気に入ってニヤけているタツキのためにもお礼を言いたい。

まあ、その前に宰相と思われる存在が近づいているので、相手しないとな。


「貴様!騎士を殲滅に飽き足らず、城を破壊してただで済むと思うなよ!」

「ほーー?すでに弱々の騎士達は排除済みだけど。お前の後ろのが相手してくれるの?」

話が終わるやいなや、宰相?の後ろの騎士二人を背後に廻り殴り倒す。

片方は召喚場所に居たエ◎ゴリ君だった。君は真面目そうだけど敵だからね。

弱々過ぎて危機感知に全く反応しなかったので、声を掛けられるまで放置してました。


「な!?」


「な〜?この国の騎士?弱すぎて話にならないんだけど。国防どうしてたの?他国もこんなに弱いの?」

いい機会なので、今までメッチャ気になってた、この国の騎士弱々問題を聞いてみることに。

「ふざけたことを!他国に引けを釣るわけがない!そもそも我が国は聖剣【マキナ】様に守られた神国!ラ・メール王国であるぞ!」

「聖剣に敵対する輩はこの世界にはおらん!あの剣は三千年前の我が国の王が神より賜った神剣なのだからな!」


バックに強いのが控えているから、誰も攻めてこなかったのか。で、それにあぐらをかいて弱体化したってか。

しかし、あんなガチホモに守られていたラーメン王国って。

まあ、仮に神剣だとしても、使い手がね〜 最低限、使い手側の訓練はしっかりとして欲しいものである。


「なあ?お前、その神剣?と対時した私が今だにピンピンして反抗作戦中なのは?どう思ってるの?」

「・・・マキナ様の神意は私には分からない、なぜお前を見逃したのか・・・」

見逃した・・・ねえ?あれはガチホモに覚醒した!だと思うんだけど。あれ?そういえば、神殿作れ!とか陳情に行かなかったのか?

「そういえば、あいつ【宗教作る】とか【神殿立てろ】とか言ってなかった?」

「な!?なぜそれを!も、もしや貴様が原因か!?我が国の神剣がホモホモ喚いてる無惨な状況に・・・貴様!マキナ様に何を施したのだ!?言え!」


お、おう・・・きっと、王の前でガチホモトークを展開したんだろうな〜?ホントブレないな〜あいつ。

まあ、ちょっとは煽ったりおだてたりはしたけどさ。でもさ!?聖剣に期待してたのはこっちも同じだ。


「怒りたいのはこっちだ!初めて見た聖剣と対戦できると期待したら、アレだぞ!長々と興味もないガチホモトーク聞かされたんだぞ!この世に存在するすべての聖剣に謝れ!」


ラノベ読んでいて聖剣には憧れがあったんだ!◎イバー様も所持していたし!!!責任取って欲しいのはこっちだ!!!

どうやら私の魂の叫びが届いたようで。

「そうか・・・なんかスマンな」謝罪された。


「あんなガチホモ剣、さっさと封印したらどうだ!?」

「対外的にそうもいかんのでな、それに・・・封印するのはお前のほうだ!サマンサ!・・・ではなくイツキ殿」


ほう、私を封印できるような魔道具があるのかな?・・・それで聖剣マキナを封印したほうが、この国の為のような気がするけど?

「はいはい!私をどうやって封印するの?」

宰相と思われる男は(そういえば今だに役職・名前も聞いてない)手のひらに収まるサイズの黒い玉を取り出した。

「これだ!聖剣マキナ様と同じ時代より伝わる封印の魔道具だ!」

「・・・ホモ関係のものじゃないよな?」

「・・・・大丈夫だ」その間はなんだよ!?


私は黒い玉を手に取り「アリス、本当に封印の魔道具なのこれ?」と質問する。

『う〜ん、魔道具の知識がないので、分からないね』

そうだよね、まだこの世界に来たばかりだし。

他の娘達も

『なんかしょぼいのじゃ』

『変わった力は感じないでござる』

反応はいまいち。たしかに力も感じないね。起動していないのだろう。


「な!?いつのまに!?」

魔道具を取られた宰相?は驚いているが、種は簡単です。

俊足で近づいて、宰相?のおでこを軽く小突いて軽い意識障害を起こす、その間に魔道具を手に取り元の位置へ戻ればいい。


宰相?に黒い玉を投げ返し

「で、どんな効果があるそれ?返したんだから教えてよ、内容次第では封印されてもいいよ」

「随分と余裕ではないか?まあ良い、先程私がお前を名前で呼んでその返事をお前は返した。これで魔道具への登録は済んでいる」

なんか、おとぎ話でそんなひょうたんあったよね?西遊記?


「この魔道具内には異空間が広がっておってな、中は時間の流れが非常に緩やかだ。つまり、ここに閉じ込められると二度と出ることが出来ないばかりか、永遠とも思われ時を過ごすことになるのだ!」

ようやく伊月の驚く表情を見て、宰相タオ・グイ・オーランドは喜悦する。やはり永遠の牢獄は恐ろしいのだと。

「この魔道具は1回きりの使い捨てでな。魔王への切り札と思っていたのだが、これだけ被害を受ければ貴様への使用も仕方がない」

沈黙する伊月を見て、恐怖しているのだろうと気勢を上げる宰相。


「なら、閉じ込められた後は、だれも入ってこれないんだな?」

「無論だ。封印後は外界と隔絶される」


バッと後ろの娘達の方を向き、相談を始める伊月。

「おいおい異空間だって。まさかアイテムボックスのヒントがこんなに早く!」

『(アリス)当然入るよね!中から調べるよね?』

「『『もちろん(じゃ)(でござる)!!!』』」

質問をした伊月は、周りの魔物たちと楽しげに話始めた。不思議に思いながら宰相は初めて周りにいる魔物達を見た。

なんだあの魔物達は?昆虫型2体とあれは蛇か?・・・なんと気持ち悪い容姿よの!


顔をしかめて見ていると、ゴツっ!!!

気がつけば地面に大の字で横たわっていた。なんだ?いつのまに倒れている。

「・・・おい、娘達に失礼な目を向けるな!クズが!」

どうやら、こいつに殴られたらしい。何をされたのか?全く分からん。こいつは危険だ!早く封印しないと!!!


「ふん!きたなら『ドスッ!』グフッ!!!」

まただ、全く視認できない?殴打されてるのか?もしや、これも魔道具の力なのか?

「もういい黙れ、魔道具がなければ殺していたぞ。さっさと封印を始めろ・・・お前、次に会ったとき楽しみにしてろよ(ぷくく、実は既に攻めにてブルーライン教入信手続き済でーす!)」

「くっ!・・・封印!」


「(((o(´∀`)o))ワクワク)」

は?おい何も起こらないぞ?どういうこと?ヘイヘイ!カモナ・マイ・ハウス!異空間!早く〜

「なぜだ!どうなっている!」

「チョビーっと引っ張られている感じがするが・・・なんだ?自分から入らないと行けないの?不良品じゃないの、それ」


これは魔道具の故障ではなく、計測不能にまでになった伊月の存在レベルが大きすぎる為だ。この魔道具では存在レベル100以上の存在は引き込めないのだ。

なぜなら100以上の存在は神と定義されているからだ・・・決して体重超過とかではないよ。

どうやら伊月は神に届きうる力を得ているようだ。


「仕方がない自分から入るか。世話が焼けるな」

と、自ら黒いたまに近づき手を添え、魔道具に飛び込む。

ここまでして、ようやく魔道具に引き込まれる事が出来た。

そして娘達共々一緒に取り込まれたようだ。


「なんだか分からんが、自ら封印されたぞ?あいつ馬鹿なのか?」

伊月の行動が全く理解できない宰相であった。

まさか宰相も切り札の魔道具に対して「アイテムボックス作成の参考に!」と嬉々として飛びこんだとは夢にも思わないだろうし、言われても信じられないだろう。


「まあよい、取り急ぎ王へ報告だ」

もう使えない黒い玉を放り投げて、殴られて重い体を引きずりながら、半壊状態の城へ引き上げるのだった。


自身の額に現れている、ブルーライン教の印にも気づかずに・・・

そして、マキナ様に第三王子とのボーイズラブを強制される未来があることも知らずに・・・



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ