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009話 総長、念願のアレが出来ると喜ぶ

エネルギー吸収機能のある天使の輪っかぽいのを貰った、これでガス欠の心配はなさそうだ・・・今まで氣力が無くなったことは無いけど、魔力量についてはまだ分からない。

・・・でも、なんだろ?この輪っかでエネルギー吸収の感じが掴めて分かったけど、既に単独で吸収してるみたいなんだよね、私。だから「神になった気分」になってるのかも?

こちらに転移してからみたいなのでスキルに載らない何かがあるのかな〜


ただ、力を振るう為の魔力を潤沢に確保出来ても魔法を飛ばせないのは致命的。

せっかく破壊し放題の豪華物件があるので、的にして破壊したいのに!


「魔法が発射出来ない原因、アリスはどう思う」

『それ以前に、イツキは氣も飛ばせなかったよね、カ◎カ◎波〜って、一時期猛練習してたけど』


アリスさんや、私の黒歴史を披露しないで頂きたい!あれはあの時期のアニメ世代は必ず通る道なのだ!

し・か・も・私には氣が本当にあったんだよ!絶対やるでしょ!

ちなみにスーパー〇〇〇人は一応出来た。発氣を外氣で体の周りを循環させて髪の毛も逆立てるが氣の色は銀、しかもアリスとタツキ以外に氣は見えませんでした。

タツキには『すごいのじゃ!』と大ウケでしばらく真似してたけど、アリスには『なんの意味が?』と鼻で笑われたよ(泣)

そりゃ私も意味はないと思うけど、あんたタツキ見て「かわいい」とデレデレしてたでしょ!

まあ、発氣についても私は飛ばせないけど、弟子達は外氣を使った氣功砲を使えるんだよね。


『体から魔力の途絶がなければ使えるみたい』

「ほら、一通り出来るよ」

両手の指にそれぞれ、火、水、風、土、雷、氷、重力、神聖、暗黒、召喚、を発動する。


『・・・ツッコミどころが多いね』「そう?」

アリスが何故か呆れています。イメージすれば簡単だよ、元ネタはラノベね。

『火から氷までは分かるよ?それ以降のは・・・聖力?これはイツキの氣に少し似てる?あと最後のウネウネは何?』

「氣に似てるのは神聖力、聖剣だった頃のマキナが纏ってた力だね(今は腐神力だ)。

次は暗黒!腐食効果は異世界転移では外せないよね!最後は召喚、一番手近な魔物を召喚したんだ、これワームの子供?」

一通り発動してみたけど、私って神聖属性と暗黒属性が得意みたい。他の力と違ってイメージ不要で息をするように発動出来る。得意属性とはこういう感じなんだね。


『・・・ラノベって偉大だよね〜』呆れたようにつぶやくアリス。

「そう!私の聖典だよ!」と、相槌うったらため息吐かれたぞ、なんか納得出来ん!


「ちなみに複合魔法も出来ると思うよ、たとえ・・・あっ!?【絆】に腐食纏わせたら、最強剣になるんじゃない!?」

早速、絆を呼び出し状況説明をして、了承をもらう。

「もし、体に変調があったら、すぐに刀を消してね」

『我!了!』

いきなり腐食はさすがに怖いので、まずは刃全体に水を纏わせる。

「問題ない!?」「我!無事!」

やはり私と同一認識されているようだ。今度は刃の刃先部分のみに腐食を纏わせると・・・

「我!平常!」「ほっ、いけそうだね、ありがと絆」


「ん?どした?」私の頭の上で、状況を観察していたアリスが何故かブルってる。

『絆だけの力で聖剣マキナを切ってたよね?なら腐食纏わせたら・・・こわ』

ああ〜、そういうことか。たしかにこれを人族に向けるのはまずいかな。ま、状況次第だね。

「試し切りは魔物にしようね」「そうして」

力を纏わせる実験はこれで終わり!と思ったんだけど、アリスがすごいことを考えていた。


『え〜と、ならさ、絆に神聖力纏わせたら聖剣になるんじゃ?』

「・・・アリス、天才!」

そうだよ!なんで気づかなかったかな!?腐食も問題ないんだから、神聖力も問題ないはずだ!早速絆を呼び出して、今度は神聖力を纏う「どう、異常無い?」

「ふひゃーーー!!!これ、すっごいわ〜」


「『!?!?!?!?』」


神聖力を刃全体に纏わせると、なんと絆が饒舌に喋りだした。

「ママさ!この力、私にバッチし合います〜24時間バリバリ流してモードでいて欲しい!」

「『誰?』」

「やだな〜みんなのアイドル絆っぴ〜だよ〜」

絆が壊れた。神聖力って麻薬なの!?・・あれ?絆の声アリスにも聞こえてる!?


神聖力を流すのやめる「我!聖!要!」・・・流す「ママひっど〜い!私にはこ」・・・止める「我!聖!要!」・・・絆で間違いないようだ。

しかも神聖力を与えて以降、アリスにも声が聞こえるようになったそうだ。

ちょっと面白いけど、さすがに可哀想なので・・・


「イツキ〜戻ったぞ〜」「母上〜」

タツキとタツキに抱えられたムースが戻ってきた・・・この面白い剣を二人にも教えたい!もうちょっとだけお願い、絆!


「タツキ、ムースこれみて、神聖力を絆に流すと!」

「だから!ママよ〜遊ぶのやめ」・・・止める!

「我!怒!」・・・流す!

「ちょっと!マジムカつくんですけど〜ははよ〜」


その絆の動向を見て。お目々をキラキラと輝かせる二人。

『『なん(でごさるか?)じゃ?』』

「絆に神聖力を流すと流暢に喋れるみたい、なんかおもちゃみたくて面白くない?」

『『面白い!もっとやって欲しい(でござる)のじゃ』』

「ちょ!?プンスカみんないい加減にしないどマジおこよ〜」・・・止める!

「怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒!」

「ごめんね〜つい面白くて」

プンスカな絆を皆で謝り宥めます。そして神聖力を流し続けて話を続ける、聞きたいこともあるし。


「で、なんで神聖力で流暢にしゃべれるの?」

「この力って、私の体にビンちゃらに合うのよ!しっかり意識があってさママ達の話も分かるんだけどさ、今までは力を振り絞って返事するのがやっとだったぴー、それがこの力を流してもらったでガスの途端にスラスラと話せるようになったっちゃ〜 ちょ〜ヤバよ〜」

まだ、言葉はちょっとオカシイけど・・・今後、常時神聖力を与えてあげたらもっと意識が覚醒して幻獣に進化するかも?そうだ、それならあれだ!

「この頭の輪っか、解析終わってる?アリス」

『うん、輪っかの回転でエネルギーを引っ張り込んで、輪っか自体で必要なものを濾し取ってる』

「じゃあさ、こういうふうに改造出来ない?」

『それなら出来るよ』よし!これを使って絆の改造を始めよう。

「この鍔の部分、タツキが三人いるけど、減らしてもいいよね」

『構わないのじゃ』「アリスフォローお願いね」『了!』


鍔の部分一番下を、改造版の天使の輪っかに変更して外部から神聖力を取り込めるようにしてみた。

そして、私から与えている神聖力を大幅に減らす・・・絆!どう!?

「う〜ん、もうちょいちょい欲しいバックかな」

では、鍔の真ん中も同様に・・・さらに私からの供給を減らす。絆!これで大丈夫でしょう!?

「おっけー、試しに供給全カットちょうだいよろし〜」


絆の言葉を受けて神聖力の供給を完全に止める。これでリングから力を十全に取り込めていれば。

「やった〜!十分おっけー問題なっしんぐ〜、これからはママ達とお話できまっすよ〜」

・・・そうか〜神聖力が相性いいんだ〜これは◎イバー様のあの技が〜 そう✗✗カリバーが!

もし、飛ばせないようならムチみたいに使ってもいいか。よし!試してみよう!


「ねえねえ絆さん?た〜くさん神聖力ビシバシ流すから、そのパッわーをガッツリ溜め込んでからのババーンと射出って出来るよね」

『伊月、なんか絆の言葉使い移ってるよ?』指摘ありがと。

「いぇ〜っす、マム!準備万端でござるのじゃ!」


ここの城は規模は小さく、3階建ての建物でロの字型になっており、四隅に尖塔が立っている。とりあえず右の尖塔2つぶっ飛ばしてみましょう!


一応・・・氣を声帯に満たして

「これから尖塔をそれぞれ破壊していきます!早く逃げないと死にますよ、なお紛争中のため死しても当方の責任は皆無で〜す、強制的に異世界に連れてこられて、ゴミのように捨てられた恨みは深いですから。

・・・つかセクハラ王と宰相はさっさと死ね!」

と、丁寧に通告する。


絆にも了解貰ったので・・・魔力を変換しながら絆に神聖力をガンガン流していく、がっつり圧縮もしてみた。

「お〜!いえぅ〜っすけお〜!はや〜!」

上手く打てたとしても、この技はちょっと時間がかかるのが難点かな。まあ主に遠距離射撃で使えば問題ないか。

『(アリス)イツキさん!?そんなのぶっ放して大丈夫なの?』

「忠告したし、核や化学兵器じゃないから後遺症も無い。逆に豊穣の土地になる、大丈夫でしょ!」

『そういう問題?』


あっ!?その辺に信者にした騎士転がしっぱなしだった!寄付も頂いたのでさすがに殺すのは不味いよね。

「ムース!その辺りに浮いてる土左衛門達(まだ生きてます)を、正門の方に流しておいて〜」

「了解したでござる」


ん?神聖力って氣に似てる、と言うことは氣から生まれた幻獣のタツキの力に近いってことだよね?よし!タツキの今後の成長を期待して、すんごいの見せちゃお! よ〜し!さらに気合が乗ってきたよ!


「タツキ〜 私がブレスのお手本見せてあげるよ!!!」

『・・・すごい・・・すごいのじゃ!わしもあんな力を・・・』ふふふ、喜んでる。



絆を振りかぶってーーーー!ダメ押しで神聖力を圧縮しながらガンガン込めまくって〜!!!




「タ・ツ・キーーーーーー!!!ブ・レーーーーーーーーース!!!!」

『(アリス)イツキの技名、いつもながらひどいな』



絆を振り下ろすと一瞬!辺り一面真っ白になり、剣先から20mはあろうかという、どでかい黄金色のタツキ?が飛び出してきた!


「『『『えっ!?』』』」


金ピカビッグタツキ?は縦横無尽にうねり、飛び周りながら城の上空を旋回、そして口を広げるや高密度のまばゆいブレスを発射し、尖塔2本ずつ、計4本すべてを薙ぎ払った。


「なんか考えてたのと違う、◎イバー様ごめんなさい」

あー、そうか、タツキのことを考えていたから、そのイメージが反映されたのか〜


仕事を終えた金ピカビッグタツキ?は、一路私の元に。

「ほめて〜」とばかりに飛んできてたので、鼻面を撫でてあげると喜んで尻尾フリフリ・・・で、ついでにお城の入り口付近崩壊。


「使用人達・・・だれも死んでないといいね」

『少し逝ったんじゃない?』

しかし、この金ピカビッグタツキ?はどうしよう、力が尽きれば消えていくのはなんとなく分かるけど・・・そうだ!

「あなたは、このままだと消えてしまうようだから、ならタツキの力になってくれないかな?」

すると金ピカビッグタツキ?は徐々に小さくなり、ビー玉サイズの玉に。

ま、まさかド、ドラ〇〇ボー!?ということはなく、伊月の手のひらに残ったのは「如意宝珠」よく龍が手に持っているアレだ。


「はい、タツキ。龍さんからの贈り物だよ」

『これはどんな力があるのじゃ?』

「さあ?契約の玉?だっけ?でも悪いものではないよ」

如意宝珠をタツキの手に渡します

『色々試してみるのじゃ』


そんなやりとりとタツキとしていると、アリスから悲鳴が漏れる。

『大変だよ!絆が気絶してるよ!?』「えっ!?」

慌てて絆を確認すると「ぴよぴよ〜ちょ〜キモね〜」

・・・うん、問題なさそうだね。大量の力を流したので体がびっくりしたのかも。

しかし、刀がヘタってヘロヘロしているのはなんともシュールだ。まあ、絆はスライムスキルなので問題ないでしょう。


『大変だよ!タツキが〜』「今度はなに!?」

慌ててタツキを確認すると・・・今まで銀色だったタツキが金色に輝いてる。アリスに続いてタツキまで!?

だけど、私達の心配をよそにタツキは感動に打ち震えていた。


『すごいのじゃ!?今までの比ではない力が母様から流れてくるのじゃ!』

「あれ契約の玉だっけ?なら仮契約が本契約になったてこと?・・・そういえば初めて母様って呼んでくれた!」

『・・・膨大な力と併せて、今までそれほど感じなかった繋がりが明確になったのじゃ、だから((*´ω`*))』

か、かわゆす、うちのタツキはマジ最高だ〜 と タツキをワシャワシャと弄びます。


「ほら、アリスもママって呼んでいいんだぞ!」

「私は意識の幻獣だから一心同体?しいて言うなら双子の姉妹って感じ?」

「・・・それは残念」

ムースさんや、私も力欲しい!ってキラキラした目で見てこないの!これ偶然だから!ね!


「ヒョ〜!母力やっべえーーー!!!マジビビった下呂矢場」あっ、絆復活した。

「ママよ、あれは力込め杉だべな、手加減よろよ〜」

「ごめんね、ちょっとタツキにいいところ見せようとして・・・結果、大成功みたいだけど気をつけるよ」



まあ、結果オーライだよね。さて、魔法の件は未解決だけど最終的には大満足の結果になった。そろそろ王の元に乗り込むべきかな?

さて、不能にするか?もしくはブルーライン信者「受け担当」にするか?・・・悩むね。



<ステータス>


名前:山本伊月

年齢:18歳

性別:女

種族:?上?級?神?(判定不能)

存在値:レベル 測定不能


<マスタースキル>

◎氣力操作:氣力の精密操作

◎魔力操作:魔力の精密操作

◎スライム【絆】:スライムのごとき柔軟な身体(形状・体積、変更不可)

(異世界転移時取得、強奪したスキル)

◎男の天敵:金的への精密攻撃

(異世界転生時取得、オリジナルレアスキル)

◎仙郷への道:生殖操作(男性限定)

◎腐への一歩:ブルーライン教への入信許認可権(女性も入信可、強制手続きも可)

◎天使のリング:神素常時吸収 ※聖人からの眷属要請は却下


<称号>

◎氣王:膨大な「氣力」を所持

◎魔王:膨大な「魔力」を所持

◎幻獣の母:幻獣の創造

◎腐愛の母:第一腐女子、腐愛の伝道師

(ブルーライン教の永久名誉幹部【現在:枢機卿】)

◎天上天下唯我独尊:聖人からの眷属要請を却下


<レディースチーム:ラブリーイツキ同盟>

幹部メンバー(参加順)

 ①アリス(アリ型幻獣)

 New ②タツキ(幻獣:神聖闘氣龍)

 ③ムース(ムカデ型幻獣)


ステータスを確認すると、タツキの種族名が変わっていた。しかも厨二的に。

『おお〜!かっこいい種族名なのじゃ!』

「あっ!?かわいいかわいいタツキが厨二病に!!!」

『ち、違うのじゃ、誤解なのじゃ!』


そのわちゃわちゃしたタツキの動きに、アリスと二人・・萌えた!

「可愛い娘のために最高の厨二に・・・厨二病といえば、やっぱり眼帯?それとも包帯?魔法陣?色も黒のほうが、黒炎もいいね・・・(ブツブツ)」

『母様、いまのままで大丈夫なのじゃ!』

『母上、現実に戻るでござる』


子供にとことんあまい伊月であった。どこからかアリスのため息が聞こえてくるようだ。


『イツキ!それについてはもっとじっくり念入りに!!!厨ニタツキのかわゆさをどうしたら100%引き出すか!あとで会議だ!最低3日は必要だよ!』

「そうだね、アリスの言う通りだ!腰を据えて検討しましょう」


『二人共、違うのじゃ〜』


・・・親バカとシスコンのタッグはめんどいですね。



なんとか書けました〜

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