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001話 総長、異世界転移???する 

初投稿のため不手際はご容赦を、しばらくは不定期で書いていきたいと思います。

時折、内容を訂正しています。


気がつくと、床に白く輝く文様(これって魔法陣?)が描かれている洋風の部屋に居た。


家具等は一切なく広さは30畳程。床にはカーペットが敷き詰められているけど感触はいまいち。

周囲を確認すると、周りにはローブ姿で杖を持った男性5名、高級そうな身なりの中年男性が2名、軽鎧の男性3名・・・天井裏に5名か。

そのうちのローブ姿の男性達は疲労困憊しているようで座り込んでいるものや、気絶しているものも居る。

しかし、いつの間にこんなところに来たのやら?


私・・・さっきまで武装兵と戦闘中だったんだけど???


今日は生理が酷く、薬も切らしていたのでショッピングモール内にあるドラッグストアに買い物に来てたんだ。そしたらさ、テロ組織?の武装兵がわらわらと現れてショッピングモールをあっという間に占拠。

更には人質まで取り出した。


そのテロ組織?の要求が

「現人神たる玉藻親王による天皇政権の樹立!錦の御旗を掲げての世界戦争により新世界秩序の構築」

とか意味不明な事を言っている。

既に、皇太子は女性の斎宮内親王に決まってるのに、男子直系うんぬんとうるさい輩が時折湧き出すのだ!

それに、玉藻親王は姉の斎宮内親王にべったりのシスコンだからな。そんな要求は永遠に通らないと思うよ〜


はあっ、めんどうだ。アリスやタツキをここで出すわけにも行かないし。

体、だるいんだけど・・・仕方ないか!生理痛もきついので早めに殲滅しましょうかね。

監視の薄い階段を一気駆け上がり、最上階から順番に武装兵の鎮圧と人質の解放を順調にこなしつつ、残りは一階の吹き抜けフロアに陣取る、リーダーの集団のみとなった。

そして、無事に人質を解放してからの戦闘も難なくこなし、精鋭と思われるリーダー他数名を追い詰めたところで、こいつらが・・・なんと眼の前で自爆したのだ!


「あ、これ人生終わったな」


「氣」使いの私にとっては、健康体であればこの位の爆発は余裕で耐えられるんだけど・・・

氣を練る作業は丹田で行っている為か、生理の際は丹田にも悪影響を受けてしまい、氣を練る能力が大幅に低下するんだよね。

それに、最近は氣とは違う正体不明の力が丹田辺りで蠢いて、発氣にはピーキーなコントロールが必要になっている状態だったんだ。

なんとも間の悪いことだよね〜


まあ、それは私が弱いからであって、仕方がない事だ。

そろそろ走馬灯でも見える?と思っていたら、いつの間にやら知らない部屋にいた。 ← いまここね。


あっ!自己紹介まだでしたね。私の名前は山本伊月、18歳です。

卒業間近の高校三年でレディース【同盟】の最強総長などを嗜んでおります。 

発氣については、3歳時に突然髪が銀髪、瞳が銀瞳になって「氣」が発現したんだ。

今では世界一の発氣使いを自認しているよ・・・仲間達には内緒にしているけど、弟子も数名いて、その弟子たちがなんか道場を開いている、とかなんとか。


弟子一号からは

「イツキちゃんを正体不明の代表Xに仕立てたから!」

とか聞いたことあるけど、参加すらしたこともないし、そもそも道場名すら知らないんだよね。

どこかの町でひっそりと運営しているみたいだからバックマージンすらもない。

こっちは、そんなん知らんがな!状態ですよ。


まあ、容姿の変化と氣の発現。それがきっかけで元々好かれていなかった親を含めた周囲から嫌悪の対象になったけどね。

特に男性からの嫌悪がひどく、何人かに理由を拷も・・・んんっ、優ーーーしく問うたところ、みな一様に

「見てるだけで嫌悪感が湧く」

だそうで、当時は全く意味が分からなかったので、男に対しては嫌悪しかなかった。

女性は嫌悪寄りの中立だったけど、男性側の嫌悪がひどくて遠巻きに私を見ていたって感じだった。

しかし、中学に入ると男性陣は嫌悪から一転、今度は発情したストーカーとして湧き出てきて、更に嫌悪感が増長された。

ふふふ、これでも銀髪の美人で、ネット記事にもなる程の全国規模の有名人(戦闘面でも有名人)なのだ!

まあ盗撮なども日常茶飯事で・・・こっちは、いい迷惑だけどな。


おかげさまで、今では真正の男嫌いに。

どれくらい嫌いかというと、ゴキ並みに嫌い、法律がなければストーカーにはタヒを与えられる(実際、正当防衛で〇〇したし、それ以外でも暗殺部隊を〇〇したりしてるけど、なんも感じないよ)、といえば嫌悪のレベルが分かっていただけるだろう。


さて、自己紹介なんて現実逃避は止めて、状況確認だね。


んあっ!?今までは体内で蠢動していただけの「氣」とは違う力が、体の内から湧き上がって来る?なんだろう?

ここに来て、ようやく出口を見つけて表に出てこようとしている感じだ。

やはり、湧き上がる力は「氣」とは別系統のようだけど・・・正体不明の力は氣と同じ丹田から力が発生している。

とりあえず解析は後回しだ、理由の分からない力は一時保留、はいはい、中に戻ってね〜っと。

そして、体の周囲に薄ーーく「氣」を纏って力の隠蔽。まずは情報収集だ。

テロ組織のアジトではなさそうだけど、現状不明なことが多すぎるので、まずはか弱い女性と思わせて(おい!笑うなアリス!)従順に応対、相手を油断させて情報を得ることにしよう。やばくなったら大暴れすればいい。


『あなたの存在レベルは1です』 えっ!? だれ!?

『あなたの存在レベルは2になりました』 何を言っているの???

『あなたの存在レベルは3になりました』

・・・

『あなたの存在レベルは127になりました』


やっと終わったよ。存在レベルってなんだろ?

意味が全く分からないけど、分からないことは後回し。今はあっちの相手をしないといけない。


この部屋にいる人の中から、軽鎧をまとった男性、騎士?が前に出てきた。体型は細マッチョで茶髪、緑瞳で・・・面長の狐目。身長は190cm程、敏捷タイプかな。

腰には西洋剣を帯剣している。まあ、脅威は全く感じない。私にとっては雑魚なので問題ないでしょう。

ただ、何かを話しているようだけど、内容はちんぷんかんぷん。私達が知りうる言語ではないようだ。


話が通じないのが分かったのか、今度は腕輪を出してきて私に付けろとジェスチャーするけど・・・・腕輪からは怪しげな気配!こいつ自身からも、わずかながら悪意を感じるな。

引き続きジェスチャーで『これを付ければ言葉が通じる』と言っているようだけど?

『なら、あなたががつけてみて!』とジェスチャーで返してやります。

いきなり知らない場所に来てしまい、警戒してますよ!アピールだ。

そう!私は虫も殺さぬ、か弱い女子なのだから!・・自分で言って笑えるな。


そして、悪意の中を10年以上過ごしてきたので、そういう感覚には敏感なんだよね。

その感覚に従うなら、ここにいる人たちから感じるものは私利私欲、色欲も感じる。絶対に信頼しないほうがいい。

面倒なので早々にぶっ飛ばしたいが、居場所も不明だしな・・・情報収集最優先だ。

でもさ、偉そうな奴らから、全身を舐め回すような視線を感じるんだよ!キモいので早くぶん殴りてー!

ぞわぞわするけど今は我慢だ!まだまだ情報皆無なのだ、か弱い女性の演技を続けましょう。


一瞬、しかめっ面をした騎士。すぐに笑顔に戻し、今度は野球ボール大の水晶玉を出してきました。

(ジェスチャーで)何々?これを使うと、知識としてこいつらが使う言語を習得出来る、と。

発動キーは「ເປີດໃຊ້」と言葉を発する、か。

これも怪しいけど・・・脳内への対策は万全なので水晶ボールを受け取る。


『アリス!会話出来る!?』

『ぶふ!?か、か弱いイツキ・・・ぶふ!大丈夫だよ!今までの事、すべて把握出来てるよ』


こいつ・・・紹介します!私の脳内を管理する、長女のアリスちゃんで〜す!パチパチパチ!

種族?は幻獣(本人談)で容姿は銀色に輝くかっこいいアリさんです。

「氣」が発現して身体能力が向上、表面的な悪意には(主に拳で)対応出来るようになったけど、陰湿な悪意にはなかなか対応が難しい、当時4〜5歳の幼女だしね。

その対策で、知識の習得に図書館に入り浸っていたら、いつの間にかアリスが頭の上に!?居たんだ。

たしか5歳の時だったよね。初めは本の妖精かと思ってたんだけど、私から生まれた幻獣娘とは。

アリスいわく、勉強に集中した際に脳に異常なほどの膨大な意識?エネルギー?が集まり、それが収縮。

その結果アリスが生まれたとのことらしい。


まあその影響で、図書館はちょっとした魔窟になっていたらしい。確かに悪さする小さな妖怪みたいのを〆てた記憶がある。

私の【意識】を司る幻獣とか本人は言っているが、あくまで自己申告だ。


それ以降、脳内の管理はアリスのお仕事になった。

その結果、脳内のアカシック・レコード化(容量無限・完全保管・整理整頓)、脳の活用(思考力増強・思考速度増加・並列思考)など、ものすごく効率的になったよ。

今では、私自身も色々とコントロール出来るようになっている。

その中でも、想定外の恩恵は肉体の精密コントロールとリミッター解除だ。

脳って体を守るために力のリミッターを設けているんだけど、そもそも発氣で身体強化が出来る私には、すでに不要なもの。逆に足枷になっていたんだよ。

アリスを得た結果、思考と動作の超高速化が実現!わずか5歳で『人類最強』と言っても過言ではない強さになったのだ!


どやっ!すごいやろ!

などと、アリスの紹介をしていたら、幻視しているアリスに違和感!?


『!?!?!? アリスの体色が金色になってる!!!大丈夫?どこか痛いとこある!?調子悪いところは!?』

『イツキ〜落ち着いて。イツキの力が変容したみたいで、それで私も少し変わっただけだよ』

『ちなみに、イツキも金髪・金瞳になってるよ』

・・・えっ!ほんとに!?

『ここに来て、体の中で蠢いていた正体不明の力が湧き出してきたけど、それの影響かもね』

いまさら銀が金になった位で驚きませんよ。まあ、ちょっとは驚いたけど、ははは。

『そうだと思う。でもこの力なんだろうね?地球でも感じたことない力だよ』

まあ、悪いものではない力なので、その辺りは後で調べてばいいか。分からないことは一つずつ解決していこう。


『とりあえずそれは後回し、今からこの水晶の知識を流すので精査ヨロシクね。きっと罠があるよ』

『了解〜』


では・・・「ເປີດໃຊ້」

直接脳内にインストールせず、アリスに一時保管してもらい、おかしなところがないか二人で精査していくと、あ、違和感ありあり。


『どう?アリス、これ洗脳系だよね?』

『言語以外に国や王への忠誠心を植え付ける・・・仕組みだよ。伊月にこんな事!!!あいつらぶっ〇〇す!!!』

『分かってたことだから怒らない。詳細把握後にキッチリ〆てやるから』


アリスは基本温厚なんだけど、怒らせると・・・過去に怒り心頭のアリスに意識を乗っ取られて、気がつけば教師を含めたクラス男子全員病院送りなんてことも。

あれは後始末が大変だった。弟子一号のトメちゃんと一緒に各家庭にお詫びがてらに、軽く触れて門扉や玄関を破壊してからのニッコリ笑顔(幼児がそんな事出来るわけ無いじゃん、アピール含む)で相手ぼーぜん。

最後に「いじめられて、つい。次は手加減できるかな?」で締めた。

その御蔭で、関係者全員とスムーズに&無償での和解に成功したのだった。

まあ、親にも見捨てらるような私のために怒ってくれる、かわいいかわいい私の娘だ。それは種族は違えど関係ない。


『じゃ、それを除いてインストールお願い』

『・・・了解』

その瞬間、脳内にするっと情報が追加されたのがわかった。

ちなみに、私の脳内の保管容量は制限無しなので余裕たっぷり・・・頭空っぽのバカって意味じゃないからね!

アリスが、どうやって脳内の容量増やしたりしているのか不明だけど。脳を100%活用のうえ、アカシックレコードの原理を流用、とか言ってた。その時5歳児で興味ないのでスルーしたけど、今も特に興味はない。


『アリス、この言語って・・・地球に存在しない言語だよね』

『うん、それに地球には無い、力?エネルギー?も大気に満ちてる・・・地球とは異なる世界の可能性大』

『たしかに!今さ、ものすごい力が溢れていて体調も最高にいいんだよね!・・・まるで神にでもなった気分だよ』

しかし、揉め事が雪崩のように迫り来るのはいつものことだけど・・・年々酷くなるね。

国内での災厄から世界を一気に飛び越して、今度は異世界騒動か・・・異世界転移、望むところではあるんだけどね。

心残りは、高校卒業を控えて起業の準備してたところだったんだよ・・・私が行方不明で、どうしてるだろうな〜?チーム【同盟】の四天王www あいつら四天王を自称してたんだよ。ほんと〜バカだよね。 



<ステータス>


名前:山本やまもと 伊月いつき

年齢:18歳

性別:女

種族:人???らしい

存在値:レベル127(100以降は神認定)


<マスタースキル>

◎氣力操作:氣力の精密操作

◎スライム:スライムのごとき柔軟な身体(形状・体積、変更不可)

(異世界転移時取得、強奪したスキル)

◎男の天敵:金的への精密攻撃

(異世界転生時取得、オリジナルレアスキル)


<存在力>

◎氣王:天界最上位の「氣力」所持

◎魔王:天界最上位の「魔力」所持

◎幻獣の母:幻獣の創造


<レディースチーム:ラブリーイツキ同盟>

幹部メンバー(参加順:天界在籍メンバーのみ表示)

 ①アリス(アリ型幻獣)

 ②タツキ(龍型幻獣)

 ③ーーーーーーーー




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