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路肩にて

「かわいそうだけれどこれくらいが僕にできる精一杯のことなんだ。許してくれ。」

猫をガードレールの下に置き猫にそう言った。


助けられるならそうしたいけれどこれ以上関わってしまうと責任が生じてしまう。生き物を飼うことは多大な責任が伴う。動物の"最後まで"面倒を見れるような人でなければ飼ってはいけない。

当たり前だ。

僕には責任能力がない。第一に家は借家だ。さらに僕はアレルギー性鼻炎で猫の抜け毛等には弱い。

両親は昔に猫を何匹も飼っていた経験もあるし、こないだも祖父母宅の猫を餌付けしたのも父だ。家族からの許可は問題なさそうだ。

助けるだけ助けて、そのまま祖父母宅に送り付けたらどうだろうか?いや、祖父母はもうかなり歳をとっていて今更猫をもう一匹なんてあまりにも虫がよすぎる。


なんていう思考が浮かんでは消え浮かんでは消えてを繰り返し、悩んでいると、

「あの、そのねこちゃん跳ねられちゃったんですよね?」

女性に声をかけられた。

「はい。それで僕はこのあとどうしようか悩んでいました。」

「まだその子生きてるんですよね?」

「はい。かろうじて息はしてるみたいですけど、さっきから全く動いていません。」

「生きてはいるんですね?なら私、その子を病院につれていきます。」


この女性がとの関わりが、僕とこの猫の運命を大きく変えることになったのだった。

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