Геля(ゲーリャ)登場人物紹介
2020年最初の投稿です。登場人物とキーワードの説明を加えます。より物語の世界観に入りやすいように考慮しました。お読み頂ければと思います。
☆ゲーリャとは☆
背中に翼を生やした有翼人種の呼び名。
古くから「天使」とされてきた存在。
所謂、地球外生命体であり、地球の人類より遥かに高度な知能と化学力を誇る星に住み、神のように地球を見守り、人類を助ける役割を持っていると考えられている。
金髪、碧眼の非常に美しい見た目を持ち大変目立つ。
また、地球人の何百倍も長生きをする事からその血液や体液は不老不死の妙薬とされ古くから捕らえられる対象だった。
捕らえる際は羽ばたいて逃げられないよう翼をもいでいた。
翼をもがれたショックで殆どのゲーリャは記憶喪失になり、体力の4分の3を失い虚弱体質になる。
翼は少なくとも100年は待たなければ再生されない。
25歳前後の見た目で老化が止まり、一様に若く美しい姿を保ち続ける。
旧ソ連では、軍事目的に活用するため多くのゲーリャが捕らえられた。
秘密裏に極秘研究機関も授けられ、捕らえられたゲーリャを対象に様々な研究が行われたがソ連崩壊後、それらの研究資料や文書の一切は何者かに持ち去られ消失したとされる。
尚、「ゲーリャ」とは元より、スラブ系の女性名で“天使”を表す「アンゲリーナ」の愛称であり旧ソ連の極秘研究機関で外部に悟られないために定められた呼び名だった。
☆登場人物☆
●ヴァレリー・チェレンコフ
元ソ連の軍人。ゲーリャの研究機関にも所属していたが、チェルノブイリ原子力発電所事故の際、リクビダートル(事故処理作業員)に駆り立てられ作業により被曝後、病を発症し退役。現在は姉の嫁ぎ先のロシア北東部農村の農場で養子のミハイルとキリルを連れ間借りして暮らしている。放射線障害による後遺症で現在も苦しんでいる。33年もの間ミハイルとキリルに関する真実を隠し続けていたが…。
●ミハイル・チェレンコフ
愛称はミーシャ。明るい金髪にアイスブルーの瞳の非常に整った容姿の美青年。
33年前、ウクライナのチェルノブイリ国境、現在立ち入り禁止区域となっているベラルーシの村で被曝し、両親もその影響で亡くしたとヴァレリーから聞かされている。
放射線障害を患っているが生活のため無理をして近場の工場に働きに行っている。
自分より体の弱いキリルを常に心配している。
●キリル・チェレンコフ
愛称はキーラ。ミハイルより更に明るい金髪、エメラルドのような瞳が魅力的な誰もが振り向く美青年。
ミハイルの弟とされており、同じくベラルーシの村で被曝したとヴァレリーから聞かされている。
ミハイルより重度の放射線障害を患っており、かなりの虚弱体質。
村はおろか、自宅の農場からも殆ど出た事がない。外の世界を知らず、ヴァレリーの計らいで現代のパソコンやスマートフォンも触らせてもらった事がない。
体の調子が比較的マシな日は農場の仕事や家事を手伝っている。
自室の窓から空を眺めるのが唯一の楽しみでいつか飛行機に乗って旅行にいくのが夢。
●アリョーナ・セルゲイエワ
ヴァレリーの姉。ロシア北東部の農村の農場を夫と営んでいる。
優しくも芯の強い女性で弱りきった弟と彼の養子の息子二人を受け入れるため夫を説得した。
●イワン・セルゲイエフ
アリョーナの夫。農場主。酒好きだが始末が悪く、その度アリョーナに面倒をかけているため頭が上がらない。
●エカテリーナ・セルゲイエワ
イワンの母。90歳だが健脚で農場の仕事や家事も難なくこなしている。
ヴァレリーを英雄と称し、ミハイルとキリルも本当の孫のように可愛がっている。
特技は料理と裁縫。
●ナスターシャ・ハバロフスカヤ
ヴァレリーの元同僚でソ連時代はゲーリャの研究機関に所属していた。現在は村の外れで診療所を開業している。
ヴァレリーを始めミハイルとキリルの主治医でもあり、キリルが外に出られない時は回診もしてくれている。
●ユーリィ・アレンスキー
サンクトペテルブルクに住むゲーリャの青年。
ソ連時代に捕らえられアンドレイに密かに匿われていた。
アディダスのトラックスーツに身を包み、スラブスクワット(ウンコ座り)で睨みを利かせるゴプニク(ヤンキー)スタイルで普段は人を寄り付かせないがよく見ると息を飲むほどの美青年で優しい性格をしている。
ミハイルとキリルを一目で仲間と認識した。
●アンドレイ・シェフチェンコ
ヴァレリーの元同僚でソ連時代はゲーリャの研究機関に所属していた。
現在はサンクトペテルブルクの街角で小さな飲食店を営む傍ら、迫害に合っているゲーリャを保護し元の星に返す活動を秘密裏に行っている。