ここは何処だ?
どうなってるんだ…?
俺は確か授業中に居眠りをしていたはず。でもなんで起きたら森の中にいるんだ?
!?なんか周りから凄い視線が…
「救世主よ!よく来たのじゃ!」
「…なにこれ?」
なにこれ?どういう状況?
1度状況を整理しよう、起きたら目の前に明るい青髪の褐色ツルペタ幼女が居る。
やっぱり分からん。
「なんじゃお主、そんなに惚けおって、わしに見惚れたか?」
「いや、まずお前誰だよ、ていうかここ何処だよ?」
「わしか?わしはルウナじゃ!このエルフ族を束ねる一族の末裔なのじゃ!」
「え、エルフ?頭でも打ったのか?」
「なにを言っておるのじゃ?わしは正真正銘のエルフじゃぞ?ほれ、耳を見てみい」
そうルウナと名乗る幼女は耳を見せた。
長い、普通の人ではありえない長さだ。
「…本当にエルフなのか?」
「本当も何も、そう言っておるじゃろう」
驚いた、まさかこの世にエルフが居るなんて、まぁまずここが何処かも把握出来てないのだが…
「取り敢えずお前、えーっと、ルウナがエルフってのは信じよう、それで此処は何処なんだ?」
「お主、質問してばっかりじゃのう。まぁよい、此処はダークエルフの森じゃ」
「ダークエルフの森?」
「そうじゃ、お主はダークエルフを救う為にわしらに召喚された救世主なのじゃ!」
「いやいやいや、召喚とか有り得ないだろ、本当に大丈夫か?」
「何を…!」
そう言いかけると1人の女性がルウナに近づいた、耳が長いし多分彼女もエルフとやらなんだろう、何やら内緒話をしている
「……ん?……………なるほど……………わかった、そういう事なのじゃな」
そう言うとルウナはこっちに向き直った
「お主はこの世界の事をよく分かっておらぬのじゃな、よいよい、わしが説明してやろう、この世界は4つの国に別れておる。今はその戦争の最中じゃ。それで各国は戦争に勝つ為に異世界から優秀な者を召喚しておるのじゃ、お主はその1人じゃな」
「あー…つまりは俺は文字通りこの国の勇者だと…」
大役をいきなり押し付けられたのか、帰りてぇ…いや、待てよ、まず帰れねぇのか!?
「おいおいおい!何勝手に召喚してんだよ!?まさか、もう帰れないのか!?」
「まぁ落ち着くのじゃ、帰る方法はある」
「じゃあ今すぐ帰らせろ!」
もう帰れないのは嫌だ!
「それは無理な相談じゃな、お主にはこの国を救ってもらわなければならぬ。それに帰らせる気も無いのじゃ。」
「本当に、帰れるんだな?」
「うむ」
まぁ、帰れるならそれで良いか、また『あいつ』に会える可能性はある訳だし
「では、次はお主の事を教えてはくれんかの?」
「俺か?俺は………」