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バレンタイン?

バレンタインの為に台所でせわしなく動く影が多数。

その影の正体はぷちっこ達とつぐみ達であった。


「奥様、お願いですから魔女のような鍋は用意しないでくださいとあれほど!」

「え~、その方が楽し、ごふんごふん! 作りやすいと思ったんだけど?」


ただいま、エリザの城でバレンタインのチョコ作りをしている最中なのだが。

メイドさんのひとりが頭を痛めながら注意していた。

とうの本人はにこにこ笑顔で気にしておらず、魔女ルックさせたぷち達の写真を撮っていた。

まあ、忘れずに己も魔女ルックなのはいうまでもないが……。


「みゅ~♪」


大きな鍋でぐつぐつと茹でられているチョコをかき回すつぐぴょん。

心なしかたれているうさみみが立っているのがわかる。


「つ、つぐぴょん。 気をつけてね? 落ないようにね?」


その隣で同じくチョコ作りしているつぐみ。

ピンクのふりふりエプロンはつぐぴょんとお揃いである。

だが、彼女としてはつぐぴょんのことでハラハラしているようだ。


「いや、それはつぐみもやろ」

「やで~♪」


そんなつぐみにツッコミをいれる深紅。

隣ではみっくーも魔女ルックで大きな鍋にあるチョコを混ぜている。

とろみがつくまでかき混ぜているようだ。

まあ、深紅もチョコレートを混ぜて湯煎でとかしてから混ぜているのだが。


「深紅ちゃん、それはどういう意味かな?」

「いや、つぐみはちっこいやろ? それでお約束的に落っこちてチョコまみれになるという予想が」


半目になるつぐみに気づいているのか気づいていないのか笑顔で言う深紅。


「ち、ちっちゃくないもん! そこまでちっちゃくないもん! ちっちゃくないんだからね!!」

「ないない!ないよー!」


つぐみとつぐぴょんは両手を回しながら抗議しているようだ。

その姿もエリザは写真に収めているとも知らずに。


「み、深紅しゃん。 つぐみちゃん達をいじるのもほどほどに(汗」

「み!み!」


そこへ助け舟的にくるみなもとみなちゃん。

猫の顔がついたエプロンをつけているのは秀久ごのみの為かもしれない。

こちらは型にチョコレートを流し込んで冷蔵庫にいれたのだろう。


「そうやな、あんまりいじられると怒られるのわっちやし。 さて、みっくー。

それは型にいれるんやで?」

「やーで!」


深紅はそれもそうだなと思い、チョコレートを型に流し込みつつみっくーのサポートをしていた。

そして入れ終えるとチョコレートを冷蔵庫にいれる。

なお、みなものはハートでみなちゃんは星型のを選んだようだ。

深紅とみっくーはコウモリ型とハートのチョコのようである。


「お、みんなもできたんだね~♪」

「くじゅ~♪」


響とくじゅーも冷蔵庫にチョコレートをいれた型をいれたのか、歩いてきていた。

お盆をもっているのは休憩するための紅茶とクッキーを運んでいるからなのだろう。


「うん、こっちもあとは固めるだけだよ」

「みゅ~♪」


つぐみも抗議はしつつも、つぐぴょんとてわけしてハートと星とトリュフを作り上げて冷蔵庫にいれていたようである。

料理が好きだからこそ、こういうのもよくするのだろう。


「さあさ、みんな休憩しましょう♪」

「まったく、こんなの作って意味なんてあるのかしら」


エリザと一緒に歩いてきたのは霜月で、つぐみ達を呼びにきたのだろう。

ちなみに霜月は深紅にお願いされて星型のチョコをつくっていたりするのだが、誰に渡すかは決めていないようだ。

そして、エリザと共につぐみ達はテーブルに座り、しばしの休憩をする。

それから数分後、冷蔵庫からチョコをそれぞれ取り出して、箱にいれてラッピングしていた。

あるものはひとつだけにメッセージをこめて、あるものはみんなへのという意味のメッセージをこめて。


「みゅ~♪」

「み~♪」

「やで~♪」

「くじゅ~♪」


楽しそうに包装紙でラッピングするつぐぴょん達はまるで天使のような笑顔である。

全員がラッピングを終えて満足げに頷くとその前には大量のチョコレートがはいった箱が並べてられていた。


「じゃあ、これはみんなで配って渡さないとね♪」

「みゅ~♪」


つぐみとつぐぴょんは特製のお菓子をAさんに転送し、秋雨さんやLAN武さんやGAUさんや鋼箸さんや∑さんやジャニケルさんや一夜さん達にはバレンタインチョコを転送装置で送ることにした。

もちろん、これを読んでくれている方もチョコを送りますので食べてあげてくださいね。


~~~~お・ま・け~~~


「はい、秋斗くん!」

「みゅ~♪」


つぐみとつぐぴょんは秋斗とあっきーにチョコを手渡したようだ。


「ありがとう、つぐみ。 嬉しいよ」

「に~♪」


秋斗とあっきーは本当に嬉しそうにチョコを受け取った。

なお、深紅とみっくー達はというと……。


「ほい、澪次に光一くん♪ はっぴーばれんたいんや♪」

「やで~♪」

「いらなかったら捨ててもいいからね」

「可愛い義息子達へ私からもね♪」


深紅とみっくーと霜月とエリザはそう言いながら澪次にチョコを渡していた。


「ありがとう、深紅に霜月さんに義母さん。 すごく嬉しいよ」

「お、くれるのか? ありがとうな」


と、笑みを見せて受け取る澪次と光一。

それをみてしてよかったなと思っていたのはここだけの話である。

ちなみに光一は深紅とみっくからのチョコレートとトリュフを受け取っている。

なお……みなもとみなちゃんはというと……?



「ひ、ヒーくん! こ、これチョコレート。あげるね」

「み!」

「お、おおありがとうな」

「わう!」


みなもとみなちゃんは秀久としゅうやんにチョコレートを渡すが。

しゅうやんのは手作りお菓子のクッキーである。

響とくじゅーはというと……?


「りゅーが、はっぴーバレンタイン♪ 今年も受け取ってね♪」

「くじゅ~♪」

「仕方ないから受け取ってやる」


響とくじゅーがにこにこ笑顔で渡すと受け取る流牙。

そっぽむいてるあたり、嬉しいのを見せないようにしているのかもしれない。


「あとは芹お姉ちゃんに友チョコとお兄ちゃんに義理チョコかな?」

「そのくらいれすね」

「わっちは炎心にわたすえ♪」


そんな会話しながら3人娘は目的の人物の方へと向かうのであった。

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