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クリスマスぶとーさい

毎年クリスマスになると恒例の舞踏祭が会館にて行われるようになっている。

それはこの学園独自の特例ともいうべきだろう。

女子はドレスで男子はスーツで会場にはいることとなっているのだ。


「なんでこうも豪華なんかねぇ」

「そういうなよ、これも学園都市独自なんだから」

「まあ、そういう旦那も窮屈そうだけどよ」


光一はスーツを窮屈そうにしながら言い、龍星は苦笑を浮かべている。

龍星を見て裕樹は笑いながら言った。


「裕樹さんなら似合うんだろけどな~」

「食事しながらいうべき言葉じゃないと思うんだけど」


秀久は甘いものを食べており、澪次は苦笑を浮かべる。


「なんでこんな贅沢なのがあんのか、わかんねー」

「まあ、こんなのもいいと思うよ?」


と、万里もスーツ姿でそう言った。

万里のいとこである京里は苦笑を浮かべている。


「わしには似合わないと思うんじゃが」

「まあ、これはかなり窮屈だしなぁ」


心と大輝も同じくスーツ姿である。

どこかネクタイを動かしているあたり、窮屈なんだろう。


「兄さん、ちゃんとネクタイをしてください」

「だって、苦しいんだよ」

「慣れろとしかいえねーな」

「豊は慣れてそうだよな~」


渡辺兄弟と豊も同じくスーツ姿で会場にいた。

そんな豊を見て直純がそう呟いていた。

こちらも同じくスーツである。


「・・・・」


流牙は壁に背中を持たれているようだ。



「「お待たせ~♪」」


裕香と仲良く手をつないで歩いてくる響と裕香。

本当に仲がよいというべきか。

桃色のカクテルドレスに化粧した響とフリルのあるドレスの裕香。

頭の上には先日家族となった桃色の竜がいる。


「・・・・『お待たせしました』」

「おまちどうさんや」


黒のマーメイドドレスを着ている芹香と同じくワインレッドのマーメイドドレスの深紅がいる。

どちらもスタイルがよいからかよく似合う。


「やはり、ある部分を見ると見劣り」


「はいはい、裕樹は黙ってよーな」


裕樹の発言を即座にしめる龍星であった。


「光一くん、どない思う?」

「ああ、奇麗だと思う」


笑顔で近寄る深紅に頬をかきながら答える光一。


「澪次くん♪ どうかな? かわいいかな?」

「ああうん、落ち着いてね」


響の妹の湊が笑顔で駆け寄り、笑う。

ローズピンクのサイドテールが彼女のチャームポイントだ。

マーメイドドレスなのはこういうのが好きだからなのかもしれない。


「みんな、素敵すぎだよ」

「だよね、奇麗でため息がでちゃうくらい」

「わかるよ、それ」


希・つぐみ・ひばりはフリフリのドレスで現れてうらやましい様子で響たちを見ている。


「わたしとしては小さい三人がうらやましいよ」


ひよりは背が高いのがコンプレックスでかなりいづらそうにしていた。

マーメイドドレスが似合うのにも関わらず恥ずかしそうである。


「大丈夫、三人ともかわいいから!」

「そうそう!」


瑠美と瑠奈はサムズアップをして三人をほめている。

こちらの二人はプリンセスのようなふんわりとしたドレスのようだ。


「それ、褒めていませんよね」

「うん、間違いなくほめてないよ」

「瑠美ちゃん瑠奈ちゃんらしいけどね」


日菜と香澄と琴子がそろってため息をこぼしていた。

かわいいカクテルドレスがよく似合っている。


「ま、まあ。 あきらめましょうよ」


おずおずと歩み出るみなもは腰あたりにリボンがある胸元がはだけぎみだけど、かわいいショールで裕香とお揃いのドレスで登場である。

この瞬間に秀久がケーキを落として硬直していた。

みなもの姿に見惚れているのだろう。


「眠い・・・」

「ちゃんと歩いてね」


由香里とまみがきわどいドレスで歩いてきた。

心も硬直し、由香里に見とれていたりする大輝はすぐさままみに近寄り抱きしめようとしていたが、はたかれていた。

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