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龍星の妹はつぐみんでしたら

「ふふっ……可愛いわね、龍星?」


「うん!」


とある病室で黒髪のロングヘアーの女性?いや、中学生くらいの女の子が女の子の赤子を抱いて微笑んでいる、となりには1人の3歳くらいの幼い少年を連れている辺り、彼女はその少年の母親でもあるのだろう。

可愛い容姿をしているので女装とかさせられそうだ。

ちなみに少年の名前は龍星である。


「かあさん、名前は?」


「つぐみよ、いい名前でしょ」


龍星の問いかけに女性―—美桜は笑顔で答える。


「そっか・・・」


龍星はつぶやくと赤子の手に指でつんつんとするとぎゅっとつかまれるが、それが熱く感じて手を放してしまうのを見て美桜は目をまんまるにしていて、じっと赤子を見ると納得した。


「おかあさん、つぐみおねつあるよ! だいじょうぶかなぁ」


「ふふ、大丈夫よ。 体調が悪いわけじゃないから」


心配そうに見上げる息子に微笑みながら美桜は答える。

それを見て不思議そうに小首をかしげる龍星に美桜は思ったこの子は息子と同じ発火能力をもっていると。

それも、息子よりかなりの能力をもっていると・・・・。

まだ、赤子だからうまく制御できないからお札でも取り寄せたほうがいいかもしれないと思った。


それからか、成長していき明るい少女へとつぐみはなっていった。

甘えん坊なところがあるけど、龍星を見習って成長もしていったので美桜としては心配もそんなにないだろう。

身長は自分より低いが、まあこれも遺伝というものなのだろうと思いつつ、もう少ししたら背が伸びるだろうと思っていたそうな。

ちなみに、龍星が病気で入院したときは、泣き出して発火能力の制御も難しくなったことがある。

まあ、ちょくちょく見舞いにいき、病院で寝泊まりしようとしたときは龍星と美桜に説得されて家にもどった経験があったり。

気が抜けたときにみゅ~とか、龍星の背中にしがみついていたりなどもしている。

そんな感じで成長していき、現在お互いに高校生。


「お兄ちゃん、起きて~っ!」


「う~ん」


ゆさゆさと揺さぶるつぐみにたいし、なかなか起きない龍星。

これにはつぐみも困っているのだが・・・。


「ほら、龍星! 起きなさい!」


「ぬおわ!?」


敷布団ごとひっぺがす美桜に落とされて起きる龍星といういつもと同じ光景になっていたりする。

ひそかに美桜からその方法を伝授してもらおうと必死になっているが、なかなかできずに泣きそうになっているとか。

でも、憧れの美桜みたいになるために努力もしようと思っているらしい。

こんな光景がいつも榊家で行われているらしい。

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