表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/120

女魔法使いは巨人島へ出張に出かけました 前編

 その日は何の変哲もない平和な日のはずだった。


 王太子(上司)からどうにかもぎ取った貴重な午前の休みを、カナデは趣味のお菓子屋さん巡りにあてた。お世話になっている侍女さんにもらった珈琲に合うお菓子を買おうと、ルンルン気分でお菓子屋を梯子した。そしてカナデは気づいてしまった。


 魔王が半年前に討伐されて、平和になったと思っていたこの世界。

 しかしそれは仮初めの平和だっということを――――









 「由々しき事態です、王太子殿下。世界は再び暗黒時代を迎えようとしています!!」



 午後出勤をして直ぐ、私は直属の上司であるエドガー王太子に世界の危機を訴えに行った。王太子の横で宰相補佐様が眉間に皺を寄せているが知ったことではない。世界の危機なのだから!


 半月前、魔族領の旅行から帰って来た私に辞令が下った。それにより私は領主(第五王子)相談役から王太子直属の魔法使い(所謂雑用係)になった。仕事量は増えたが、精神的負担が大幅に減ったため、それほど不満はない。しいて言えば、仕事部屋が王太子の執務室なくらいかね。


 まあ、私の仕事はどうでもいいのだよ。今重要なのは世界の危機だ。



 「暗黒時代とは物騒だね。カナデ、何があったのか僕に教えてくれるかな?」



 王太子は私に高貴な微笑みを見せた。王族オーラが眩しいっ、後光が差していやがる。



 「チョコレート・ショコラ・ココアなどのカカオ製品が一切存在しないのです!王都のお菓子屋にも、辺境のお菓子屋にも、他国のお菓子屋にもありませんでした。これはすぐに争奪戦が始まるでしょう……血で血を洗うチョコレート戦争が起こってもおかしくありません……王太子殿下、現状はどうなっているのでしょう?もしも開戦となるならばやむ負えません、私も戦場に立ちましょう」


 「それは今日知ったことなのかな。もしかして辺境や他国にも午前の内に行ったのかい?」


 「もちろん。常連のお菓子屋すべてに行きました。私が中途半端な調査をするとお思いですか」


 「大丈夫、カナデが仕事をちゃんと全うするのは知っているよ。常連のお菓子屋さんを全部回るなんてすごいね……今回は名乗りを上げるのは止めようと思っていたけれど、カナデがやる気を出しているのならばいいかもしれないね」


 「エドガー様」


 「でもユベール、この依頼はカナデが適任だと思うけどな~」


 「しかし……」


 「何ですか? 王太子殿下、宰相補佐様のことは気にせず教えて下さい」


 「カナデはカカオが何所から輸入されているか知っているかな」


 「いいえ。空の国より南にある国でしょうか?」



 前世では確か温かい国が原産国だった。



 「南なのは正解なんだけど、国じゃなくて島原産なんだ」


 「島ですか?」


 「そう、巨人島だよ」



 巨人島――噂には聞いたことがある。巨人族が住む島。この世界には人間と魔族以外にも様々な種族がいる。タナカさんのような神獣や、引き籠りのエルフ、人では存在を認識できるものが少ない妖精族や精霊族、知性を持った竜なんかもいる。他にも色々いるらしいが、前世のように通信技術が発達していないこの世界では、誤った情報が出回ることが多い。私の御爺ちゃんは凄い優しいのに魔族領では、出会ったら最期な悪名高い死神として語られていた。噂って怖いね。まあ、私みたいな一般人は噂なんて、そうされないだろうけど。そんな訳で巨人島のこともただの噂だと思っていた。だって生まれて此の方巨人なんて見たことがない。やっぱり自分の目で見ないと信じられないよね。



 「本当にあるとは思いませんでした」


 「この国では巨人島のことを知らない人が多いね。でも巨人島と貿易をしている南の国々の国民はみんな知っているよ」


 「そうですか。カカオが流通せず町からチョコ類が消えたのは巨人島に何かあったからですか?」


 「うん、正解。巨人島に超級の魔物が住みついたらしくて、カカオが取れないんだって。それで魔王の侵略が無かった五か国に援軍要請が来ているんだよ。だけど巨人島に行くのはお金がかかるし、魔物が活性化している今は大きな危険も伴う。巨人族とのパイプが出来るのは魅力的だけど、それにかかる対価が大きすぎると思っていたんだ」


 私の知らないところで政治的なアレコレがあったんだね。まあ、政治に関わるのなんて御免だけど。でもそうか、この国――いや、私個人に巨人族とのパイプが出来るのはいいかもしれない。何故ならカカオの原産地だから!次にこんな事態に陥った時には優先的にカカオを売ってくれるかもしれない。そう、これはチョコレート戦争が起った時に勝ち組になるための布石。ふふふ、社会人になって早5年。未だかつてここまで仕事にヤル気を見出したことはあっただろうか……まったくないね。そんな事は今はどうでもいい、このチャンスをモノにせねば!



 「是非、その役目を私に!!」


 「エドガー様、カナデには来週魔物狩りに行ってもらう予定でした。それに秋の茶会でエドガー様を護衛する仕事も……」


 「何それ、初耳なんですけど」


 「今初めて言いましたから」


 

 シレッと言う宰相補佐。いや、私の仕事ぐらい教えてよ。

 身分は違えど、同じ職場の先輩後輩じゃん。



 「それなら新たに人員を増やせばいいじゃないか」


 「魔物狩りはいいとして、茶会の護衛は……前回の暗殺騒動をお忘れですか?」


 「うん。信頼しているよ、ユベール」


 「はぁ……カナデ、直ぐに紹介状を書きます。準備は3日で済ませなさい」


 「いいえ、宰相補佐様。紹介状を持ったら直ぐに出発します。世界の平和のため、迅速な行動が求められるのです!!あっ、ついでに地図も下さい」



 巨人島は行ったことがないため、転移魔法が使えない。転移魔法は一度行ったことのある場所か、半径5㎞の場所にしか使えないのだ。便利な魔法だけど、万能ではないのさ。



 「……地図と紹介状です。カナデ、くれぐれもやり過ぎない(・・・・・・)ように」


 「了解、宰相補佐様。それでは出張に行って来まーす」


 「お土産も忘れないでね~」


 「はい。王太子殿下こそ出張手当付けるの忘れないで下さいね!」


 

 私は執務室の窓を開け放ち、飛び出した。亜空間から自作の魔道具『ジャスミンの絨毯』を取り出す。これは空飛ぶ絨毯で、乗り心地を最優先させたものであり移動に最適なのだ。イメージは飛行機のファーストクラス……乗ったことないけど。可愛いジャスミン柄の絨毯で高機能、これは売れる!と思ったのだが、如何せん大量の魔力を消費するため、燃費が悪いと商品化は断念した。今では私個人の移動手段として活用している。気分は豪華な外車を乗り回すキャリアウーマンよ!


 

 「かっと飛ばすぜー!!」



 新幹線もびっくりな速度で巨人島へ最短距離で向かう。


 

 待っていて、この世界のお菓子職人さんたち。私が今、世界に平和を取り戻すわ!









 飛ばした甲斐があったのか、夕方には巨人島に着いた。島と名がついているが、滅茶苦茶デカい。むしろすべてがデカい。木も草もその辺に転がっている石ころでさえデカい。まさに巨人サイズ。


 いかん、いかん。まずは島民を見つけなければ。圧倒されている暇などないのよ。


 海岸を歩いていると、直ぐに第一島民を見つけた。巨人だから目立つ目立つ。どうやら老人?の巨人らしい。私は傍に駆け寄り声をかける。



 「あのーすみません。援軍の要請を受けて空の国からやって来ました、魔法使いのカナデです」


 「……」


 

 老人はボケッと海を見つめたままだった。え、聞こえてない?マジか。巨人族は耳が遠いのか?種族の違いか。しょうがない……


 私は口元に音符マークの入った魔法陣を展開し、そこに音声拡張の魔法を組み込む。



 「あのーすみません。援軍の要請を受けて空の国からやって来ました、魔法使いのカナデです」


 

 さっきよりも大きな声で老巨人に話しかけた。すると老巨人はビックリした様子で振り返った。うわぁっ、危ない!プチッと潰されるところだったよ!小型犬の気分だよ。



 「おやー、これは驚いたの。こんな御嬢さんがやってくるとはのぉ。儂は巨人村村長のジャックじゃ。よろしく頼む」


 「こちらこそ、よろしくお願いします。これ、紹介状です」


 

 私は宰相補佐様に書いてもらった紹介状を手渡す。これ巨人に読めるの?人間サイズなんだけど。



 「紹介状?そんなものはいらんよ。御嬢さんが来てくれたことが紹介状みたいなもんじゃ」


 

 巨人族ゆるっ!!少しは疑おうよ。私には都合がいいけどさ。



 「ありがとうございます。お話を色々聞きたいのですが、夕方なので明日でもいいですか?」


 「構わんよ。滞在中は儂の家に泊まるといい。人間が宿泊できるようにもなっているからのう」


 「お言葉に甘えさせてもらいます」



 私は老巨人――村長の肩に乗って巨人村へ向かった。人間の私は目立つかと思いきや、誰にも気づかれなかった。さすが巨人たちの村。人間サイズじゃ村長の服の糸くずくらいにしか思われていないんだろう。誰が糸くずじゃ!なーんて、私が変なノリツッコミを一人でしているのは訳がありまして、どうも村人たちに覇気が感じられないのですよ。脳内漫才をしなきゃこっちまで鬱々しちゃうよ。巨人族は皆根暗な種族性なの?暗いよー辛気臭いよー。



 「ここが我が家じゃ。息子と二人暮らしなんじゃが……今日も飲みに行っているようじゃ。すまんが紹介はまた明日でよいかのう」


 「かまいません」


 「すまんのう。夕食は隣の家の娘さんに頼んでくるでのう、田舎料理じゃが我慢してくれ」


 「そんなことないです!郷土料理、ご当地グルメ楽しみです」


 「ふぉふぉふぉっ、若い御嬢さんがいるとこの家も明るくなるのう」


 「お上手ですね、村長さん」



 隣の家の娘さんの料理は美味しかった。人間の胃袋に納めるには無理な量だったため、村長の食事を少量分けてもらう形の夕食だった。美味しいけど……変な感じ。野菜ばかりで肉や魚のタンパク質がないからかな?


 疑問に思いつつも、私は巨人村滞在一日目を終えた。









 滞在二日目の朝。私は村長にこの村の現状を教えて貰った。


 村長曰く、魔王の侵略による被害は巨人島にはなかったが、侵略の影響で人間国の魔物狩りが行われなくなった。そしてそのせいで凶悪な魔物が増えたそうな。村の自警団を中心に魔物を狩っていたが、次第に苦戦するようになった。さらに森には超級の魔物が住みつき、自警団ではもはや手も足もでなくなったらしい。それにより己の武勇を誇りに思っていた若い巨人族たちはプライドがメッタメタに破壊され、酒浸りの生活をしているという。村長の息子もその一人だ。森で狩りが出来なくなったため、村では肉類が食べられなくなった。仕方ないので魚を食べていたが、狩りつくしてしまい、今はほとんど取れない。頼みの人間国との貿易も花形の輸出物であるカカオが取れないため、今は行われていない。村の食料は畑の野菜のみ。だがこれも無限ではない。このままでは巨人族が飢えて滅びてしまうということで、人間国に援軍を要請したということだ。


 魔王の置き土産のような社会問題だね。私を過労死させようとしたり、カカオの輸出を出来なくさせたり……本当に魔王たちは碌でもなかったね。滅して正解だったよ。さて、現状を改善しないといけないな。となると、鍵になる自警団に会わないと。



 「村長、自警団の人たちに会いたいのですが」


 「かまわんが……出来れば失望しないで欲しいのう」



 何その不穏な一言!!やっぱり会いたくないな……でも会わないとカカオが、世界平和が。




 悶々としている内に広場についた。田舎の伝達速度の速さか、既に自警団の若者たち十数名は集まっていた……むしろ野次馬の方が多い?人間が珍しいのかね?



 「こちらの御嬢さんが援軍に来てくれた、魔法使いのカナデじゃ」


 「カナデです、どうぞよろしく」


 「けっ、ひ弱な人間の女が援軍だと?馬鹿にするのも大概にしろ。耄碌したか親父」



 ふむふむ。若者たちの中央で威張っている男が村長の息子だな。何というか……自分より弱いと思っている人間を必死に馬鹿にしている感じ?強者ならそんな事しないだろうし……余裕ないんだろうな。自分に自信が持てないんだね、可哀相に……。


 思わず憐みの目で見てしまった。



 「種族や性別で判断するでないぞ、マルセル」


 「どうせそんな女使い物になんねーよ」


 「そうカッカしないで下さい。えーとマルセルさん?」


 「人間の女如きが気安く名前で呼ぶな」


 「はいはい。それで現状の戦力を知りたいのですが」


 「教えることなどない」


 「そう言わずに。来たからには仕事を全うしたいので」



 そう、すべてはカカオのために。



 「自警団の人数は11人じゃ。前はもっといたんじゃが……辞めたものが多くてな」


 「そうですか、ありがとうございます村長。はーい、それでは自警団の皆さん。貴方達の素晴らしい実力が知りたいので今から魔物狩りに向かいまーす」


 「なっ、勝手に決めるな人間の女!お前は余所者だからあの森の恐ろしさが判らないんだ」


 「許可しよう。マルセル、御嬢さんを案内するんじゃ」


 「はーい、村長命令いただきました! では皆さん行きますよー。私は余所者なので案内お願いします」


 「後悔して漏らしても知らねーからな」



 自警団の厳しい視線を受けながら、魔の森(勝手に命名)へ向かった。自分の何十倍も大きい男に敵意を持たれたって平気さ。だってすべてはカカオのためなんだから!





♢  





 森の中は魔物の気配で満ちていた。きっと獲物が来たと舌なめずりしているに違いない。嫌な雰囲気だねー。隊列を組まず、ズカズカと歩く若者たち。うーん、戦闘になったらちゃんとするのかな?だったら最初からちゃんとしていた方がいいと思うんだけど。


 考え事をしていると、少し離れた草むらが揺れて魔物が現れた。


 現れたのは『グルーミーラビット』

 人間領にもいる魔物で、一般人でも容易に狩れる事から、その肉は広く流通している。しかし魔の森のグルーミーラビットは一味……いや、三味も違う。まずデカい、とにかくデカい。私なんておやつ程度に食べられてしまいそうだ。そして何故か三匹いる。群れない種族のはずなのに。あとは顔が以上に凶悪だ。全然可愛くない……これがガラパゴス化というやつか?


 グルーミーラビットは今にも襲い掛かりそうだ。私は彼らの戦闘力を見るために浮遊魔法を使い、戦いを見守る。まさに高みの見物!ちょっとだけ気分が高揚した。



 「出やがったな。俺が狩ってやるよ、覚悟しやがれぇぇええええ」



 雄叫びを上げて単騎でグルーミーラビットに突撃するマルセル。援護は……しないのかよ!襲い掛かるマルセルを、グルーミーラビットたちはいとも簡単に回避し、小馬鹿にするようにマルセルを蹴りつける。そして遅れて他の自警団のメンバーが無秩序にグルーミーラビットに突っ込む。おぃぃいいい、連携はどうした!そのお粗末な剣技は何だ!!


 グルーミーラビットたちに翻弄される自警団たち。その中の一番小柄な少年(ただし巨人)に鋭いグルーミーラビットの爪が襲う。



 「ひぃぃいいい」


 「予想以上だったよ……まったく、見ていられない」



 私は風魔法を使い、いくつもの風の刃を作る。それを今まさに少年に襲いかかろうとしているグルーミーラビットに浴びせた。すると盛大に血しぶきが舞い、グルーミーラビットが細切れになる。



 突然の惨状に自警団と2匹のグルーミーラビットは唖然とした。しかしそれは一瞬で、すぐにグルーミーラビットたちは最優先の標的を私に変え、襲い掛かる。私は氷の斧を2つ作り出すと、そのままグルーミーラビット目がけて放つ。そして見事に氷の斧はグルーミーラビットの首を刎ねる。貴重なタンパク質だ、捌く前に血抜きはしないとね!


 ボトリと落ちるグルーミーラビットの頭。しかし私はそれに見向きもせず、胴体を亜空間に収納していく。今夜はご当地肉料理や!



 ニヤけ顔を押し込め、私は冷徹な表情を作る。ちなみに宰相補佐様を参考にしている。あの人強面だからね。さて、現状は予想以上に悪い。今、超級の魔物を狩ったとしても、新たな超級の魔物が住みついたら意味がない。それほどに自警団の実力は酷い。巨人族の力を過信しているのか知らんが、弱すぎる。島と言う隔絶した世界で、特に外敵もいなかったせいかな。まあ、言い訳にはならないけど。


 未だにポカンと口を開けている自警団メンバーと私は向かい合う。

 そしてゴミを見るような目で見下しながら言い放つ。



 「何、このお粗末な戦い方は……否、戦いとも言えない。ただのお遊びね」


 「人間の女の分際で――」



 私は自作魔法具ピコピコハンマーを取り出し、巨大化させた。そして振りかぶり、身体強化の魔法をかけた腕を使い、マルセルにぶち込む。



 「ぐふるぉぁああ」



 ピコッという可愛い音と同時にマルセルが吹っ飛んだ。


 マルセルはこの自警団のリーダー。見せしめにはちょうどいい存在だ。私は仕事だと割り切り心を鬼にする。すべてはカカオのため、頑張るのよカナデ!


 心なしか自警団メンバーの私を見る目に脅えた表情が見えた。



 「貴様らのようなただデカいだけの豚共が私に反抗するなど100年早い。否……豚は家畜として腹を満たしてくれる。そうだな……遊んでいるだけの貴様らなどゴミクズで十分だ」


 「なっ」



 屈辱と憤怒の表情を見せる自警団メンバー。だがしかし、私は一切気にしない。私の世界平和計画は始まったばかりなのだから!



 「不満があるのなら、私を倒してみろ。貴様らのようなゴミクズには到底無理だろうがな。しかし私は寛大だ。せめて貴様らがゴミクズを卒業できるように鍛えてやろう。拒否は許さん。ゴミクズに意思など必要ないのだから。判ったら返事!」



 私は地面にピコピコハンマーを叩きつける。すると地面が抉れ、島に地響きが起る。ちょっと強く叩きすぎたかな?



 「「「「「はいっ」」」」」


 「返事はイエス、マムだ。それと私の事は軍曹と呼べーーー!!!」


 「「「「「イエス、マムッ 軍曹殿!!」」」」」



 こうして私は鬼軍曹となった。まあ、軍人になった事なんてないんだけどね!


 でもそう、すべてはカカオの為だよ!!






カナデがやる気を出す→鬼軍曹化



今回は魔王討伐から半年後のお話です。後編に続きます。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ