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人は見かけによらない



あたし琴宮あかりはうんざりしていた。学校帰りに会った事も喋った事もない男達にナンパをされた。そういうのには今まで何回もされたが、いつもは親友が助けてくれた。でも今日は部活で別々に帰っていたのが失敗だった。少し怖くなりながらも男達が複数いるのを懸念して強気に返してしまった。



「少しくらい俺達に付き合えよ。こんなに頼んでんだからいいだろ?」


「何であたしが見ず知らずのあんた達とお茶しなければならないわけ?」


「んだと!?このアマァ!」



突然男達の1人が声を怒声をあげた。その声にあたしは内心怖い思いでいっぱいだった。いつのまにか手は震えている。怖くてどうしようと頭の中がパニックになっていると男達の後ろに1人の男が歩いてきている。見た目は175㎝と平均的で顔は前髪が目にかかりワックスも使わずに男子にしては長い髪が風に揺れている。髪型を変えれば分からないが見た目は地味な男子だった。



(誰だろう?ウチの制服着てるけど学年までは分からないなー)


するとその男子生徒はまるで友人に会ったかのような笑顔で



「おーい(^O^)/糞ども。俺も混ぜろよ」



あたしはそれを聞いた瞬間頭が真っ白になった。何を言ってるんだろうこの人は?この状況分かってるのかな〜?なんか顔文字みたいなのも見えた気がするし、助けてくれるのかさえも分からない。案の定あたしに怒声をかけていた男がその男子生徒に振りき



「何だてめぇはっへぶら!?」



男子生徒が放った蹴りが男の顔に直撃し壁にぶっ飛んでった。



「……え?」



つい間抜けな声を出してしまった。他の男達もどれも口をあんぐりと開けている。そしていち早く復活した男が怒鳴った。



「な、何だてめぇは!?」


明らかに恐怖を顔に張りつけていたが気丈に振る舞う。



「いや、その何だ?ムカついたから?」



男子生徒はなんともない感じでそう言い放ちそれを聞いた男達は一斉に飛び掛かった。男子生徒はその光景にため息を吐きそこであたしの存在に気が付いたのかまるで虫を追っ払うかのように手を振った。それにむっとしたが助けてくれたのであたしは全速力で逃げた。



そして駅に着こうという手前でやっぱり戻ろうと思った。さっきの蹴りで何かの格闘技をやってるかもしれないけど、多数対一なのだ。勝てないのが普通である。そんな事も気付かず逃げてしまった自分に憤りを感じまた全速力で路地裏に戻った。



(どうか無事でいて!!)



やっとの思いで戻って男子生徒を探すがすぐ見つかった。ナンパしてきた男達もいた。だがそれは交戦中でもなく男子生徒が傷つけられているでもなく、男達が積み重ねられてその上に男子生徒が座って一仕事終わったぜという感じでペットボトルのお茶を飲んでいた光景だった。




………正直どっちが悪者か分からなかった。




ぐだぐだになってしまいました。



申し訳ありません(T_T)/~

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