第9話『新学期、新たな目標』
日間ホラー部門昨日の夜の時点でまさかの18位に!
まじか……と作者本人が一番驚いています(*^^*)
これからも頑張ります!
大学の中庭に、乾いた春風が吹き抜けていく。
昼休みのキャンパスは賑やかで、俺たちの部室がある旧校舎だけが、取り残されたように静かだった。
「よし、じゃあ今日の議題は……“新入部員の獲得について”!」
どん、と両手で机を叩いたのは愛菜だった。小さな体に反して、妙に勢いがある。
「って、なんか営業会議みたいなノリですね」
「ボク、本気ですから。しゅーくん、やる気ない顔しないでください!」
「いや、別に否定してないけど……」
確かに、新学期。部の未来を考えれば新入部員の勧誘は重要だ。でも。
「こんなマニアックなオカ研に、入ってくれる人いるかなぁ……」
ぼそっと呟いた俺の隣で、結先輩が苦笑した。
「確かに、普通の人には少し……敷居が高いかもしれないわね」
「“幽霊を信じる人限定”って空気、どうにかした方がいいんじゃないですか?」
「にゃー(変な勧誘したら余計減るぞ)」
ノクスがリュックから顔を出し、ふわっと愛菜の肩に飛び乗った。
「ボク達は別に、幽霊を見に行くだけじゃないもん!」
「じゃあ何するんだよ」
「えーと、怪異の調査とか、都市伝説の検証とか……あと、UMA研究とか……?」
「方向性バラバラすぎません?」
俺が突っ込むと、結先輩がふと思いついたように言った。
「……あのね。大学近くの交差点に“止まれない信号機”って話があるの、知ってる?」
「“止まれない”?」
「ええ。夜中、あの交差点に差しかかると、赤信号でも車が止まらない。なぜか皆通り過ぎてしまうのよ」
「それって……赤信号皆で渡れば怖くない!って事?」
愛菜をチラと見る。
「それただ単に交通違反だから!」
愛菜のツッコミ待ちでした。
「事故が多発してるらしくて。近隣住民の間では“信号に霊が宿ってる”って噂があるのよ」
「にゃん!(面白そう!)」
「そ、それってちょっと本格的な心霊調査じゃ……」
「いや、違う。むしろ“都市伝説の検証”って奴だろ?」
俺は机を軽く叩いた。
「よし、だったら今日は――そっちを検証しに行こう!」
「おおおお!活動っぽい!オカ研っぽい!」
愛菜が凄く嬉しそうにしてる。
「私達の活動、もっと色んな人に知ってもらえたら、きっと部員も来てくれると思う」
「流石結部長!じゃあ今夜、現地集合って事で!」
「にゃにゃー!(夜のお出かけ楽しみ!)」
こうして、俺達は“幽霊以外?”の謎に踏み出した。
きっと、こういう一歩の積み重ねが――新しい未来に繋がるんだ。
次回予告
第10話『止まれない信号機』
赤信号なのに止まれない――
そこには“人智を超えた”何かがいる?
深夜の交差点に、オカ研が挑む!
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